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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第一章・領主(仮)になりました!!
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こいつ、絶対違う!!

エルフと思えないエルフ。

頑張ってみた。

まあ、大したことはないんですけど。

視点・アリア(幻想は幻想のままが良いと悟った者)


エルフが住み始めた。

諸君ならこれが何を意味するのか、わかるだろ?

とりあえず、落とし穴に何かの粘液を入れてエロトラップを作った。

未だに男エルフしか引っかからないが、必ず達成してみせる。

そう、ヌレヌレエルフを!!

このトラップの意味をテリーに教えると、より強固な絆が結ばれた。


「師匠、一生着いてきます」

「あぁ、どこまでも着いてこい!」


まあ、エルフ側も楽しんでるから問題になったことはない。

といっても、このトラップを作り始めてから一週間だが、女性はかかっていない。

イケメンが濡れても壁ドンしかできないよ。

ちなみに、なんでエルフが住み始めたのかというと、世界樹に引かれたらしい。

この世界のエルフは、安住の地をもとめて旅をする種族らしい。

エルフの言う安住地とは、自然が多く、戦争に巻き込まれず、崇められるような巨大な木がある場所のことである。

ピンポイントだね!

そんなエルフ達は、世界樹の傍で暮らしたいらしい。

でも、世界樹は領主たる俺の家の庭の畑に生えているものだ。

何が言いたいかというと、典型的な威圧的エルフが出て行けと言ってきた。

クリスさんが半殺しにしてた。

イケメンが豚面になっててザマァ!!

半殺しになったエルフは、移住してきたエルフ達の中でもプライドが無駄に高い方々だったようで、美人エルフやショタエルフは友好的な態度で近くに住まわせてほしいと言ってきた。

あ、穴に落ちてるのはプライドエルフだけである。

で、居住権の交渉に来た友好的エルフは、ちょくちょく遊びに来てくれる。

俺は、絶対美人エルフがリーダーだと思っていた。

思っていた(・・・・・)のだ。

現実は非情だった。

そう、リーダーエルフはマッチョだった。

何を言っているかと思うが、俺も何を言っているのかわから―――


「どうかしましたか?」

「いえ、なんでもないです」


丁寧な口調、優しい声音、穏やかな雰囲気。

だけどマッチョ。

そんなエルフが、目の前にいた。

一緒にティータイム中である。

マッチョなくせに超紳士。

それが彼、ラフティア殿である。


「そういえば、またアレらが来たらしいですね。申し訳ありません」

「いえいえ」


こんな弱腰だけどマッチョ。

二メートル越えのマッチョエルフ。

270歳のマッチョエルフ。

嫁さんは200歳の見た目ロリエルフ。

初めて彼の嫁を知った俺の第一声は「夜の方は大丈夫ですか!?」だった。

ロリエルフはおばちゃん化し、マッチョエルフは真っ赤になって俯いた。

マッチョは純情だった。

ギャップ萌えか?ギャップ萌えを狙ってるのか?


「家の妻が、またお話がしたいと言っておりましたよ。次来るときは妻も一緒で大丈夫でしょうか?」

「あ、大丈夫です。いつでも歓迎しますよ」


ロリは無表情っ子にしか欲情しない主義なんだ。

ルリルリ可愛いよルリルリ。

それはさておき、何故俺はマッチョとお茶をしばいてるんだ?

せめて、アメリアさんを侍らせたい。

いや、やっぱりいなくていいや。

今はエルフのせいで仕事が増えちゃってるからな。

ぼくこどもだからわかんない。


「それじゃあ、私はそろそろ帰るとしようかな。皆さんによろしく言っておいてもらえるかな?」

「ういうい」


ムキムキの身体を小さくしてお辞儀するラフティア殿。

去っていく筋肉を眺めながら、紅茶を一口。

俺も、あんな筋肉が欲しいですよ。


「やっと消えましたか、あの筋肉」

「見た目じゃないんですよ、人って奴は」

「エルフですけどね」


ラフティアさんが去っていったら、クリスさんが何処からともなく現れた。

今更だけど、地で滾ってる時と微妙に言葉遣いが違うんだね。

何が言いたいかというと、機嫌が悪いのに丁寧語怖い。

クリスさんは、どうやらマッチョが嫌いらしい。


「お茶入れてもらえます?」

「はいはい」


アメリアさんが仕事をしている時、自分でお茶を入れるのでお茶入れが上手いのである。

自分で言うのもなんだが。

そう言えば、今日来たプライドエルフはどうなったんですかね?


「逝きました?」

「うん、逝ったよ。悲鳴がキモかった」

「さいですか」


この人はホント怖いな。

あ、ラフティア殿が戻ってきた。

クリスさんが消えた。


「すいません!御土産忘れてました!これ、エルフ族の楽器なんですけど、よかったら使ってください」


おもいっきりバイオリンですね、ありがとうございます。

俺バイオリン使えないお。

まあ、貰える物は貰うんですけどね。

ところでさ、今この時まで一回も触れていないことがあるんだ。

マッチョエルフにはもう慣れた。

見た目と性格のギャップも問題無い。

だけどな、何故ショタ顔なんだ!?

バランス悪すぎだろ!?

お前はエルフを間違えている!!

言わないけど。


「ではまた」

「あいあい」


ショタ顔で純情なマッチョエルフ。

それが、俺の初めての友達である。

もっと、普通の友達が欲しかったよ。

主人公の考える関係

アメリア=求愛行動(セクハラ)

ファリエナ=妹?

クリス=シスター兼魔王

テリー=エロ弟子

ラフティア=マッチョな友達

ロリエルフ=おばちゃん


こんな感じである。

というわけで、初の友達ゲット~

次回はロリエルフ登場!と見せかけたメイドさん活動日記かもしれない。

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