悪人と人質に残酷な現実を突きつけよう(笑)
なんでこんなになっちゃったのか。
面白くしようとすると意味が分からなくなる。
でもまあ、楽しんでもらえれば幸いです。
ジョ○ョネタが多いですが、気にしないでください。
ちなみに、次回はサファイア視点で時間が少し戻ります。
視点・アリア(ギャグ補正全開で行こうぜ!)
アメリアさんの食器無双を眺めながら、皆で隅っこに固まっている。
シルメリア嬢の後ろに隠れて。
「何故私を前に押すんですか!?」
「そこにいたから」
「親友だから」
「出会ったばかりの他人だから」
「教皇様の前に貴女がいるので、教皇様の後ろを守る為に」
「同じく」
「理由が酷い!?私一般人なんですけど!?」
なんとなく死ななそうだから、別にいいじゃないか。
てか、このままだとキリが無さそうだ。
黒集団をアメリアさんが倒しても倒してもドンドン出てくる。
というより、倒した奴が消えて新しく出てくる。
実体のある幻覚ってヤツだろうね。
こういうのは、術者が近くにいるもんなんだけど。
いや、アメリアさんが戦うのを一旦止めれば出てくるんじゃね?
黒集団を見てるとそんな感じがする。
「アメリアさん!カムバック!」
「わかりました」
アメリアさんが油断なく俺の隣に移動する。
すると、黒集団の動きが止まり俺達を囲むように待機する。
そしてどこからともなく声が聴こえる。
「ククク、我が幻影の牢獄、お楽しみ頂けたかな?」
小物クッサ。
適当に演技してやるか。
「だ、誰だ!?どこにいる!?」
「ハハハ、怯えることは無い。すぐに何も考えられなくなるのだからな。さて、本物の教皇を渡してもらおうか?」
「クッ!教皇様をどうしようっていうんだ!」
「ふむ……そうだな、冥土の土産に教えてあげようじゃないか」
……笑ったら負け?
ほら、クィールなんか必死に笑いを堪えてるよ。
教皇様はニコニコしっぱなしだし、シルメリア嬢は凄くめんどくさいって顔してる。
早く出てこないかな~
出てきたら瞬殺出来る気がする。
「依頼主によるとだ。若返った教皇に子を産ませ、その子を神に選ばれた真なる教皇とし、傀儡として裏から支配する……いたってシンプルだろ?」
「何年かける気だよ、バカじゃねぇの」
「ん?何か言ったかな?」
「なんて酷いことを……お前はそんなことに協力して、心が痛まないのか!?」
「心が痛むぅ?クハハハ!!面白い冗談を言う!ククク、そんな形の無いモノを大切にするよりも、金だよ金!!教皇一人差し出すだけで、一生遊んで暮らせる大金が手に入るんだよ!!心などクソ喰らえだ!ハハハハハ!!」
アメリアさんへのアイコンタクト。
小物がいる大体の場所は分かったようだ。
大声で喋り過ぎだな。
あとは、適当に油断させるか。
小声でボソボソとあることを言う。
きっとわからないと思うので、伏せ字にはしないぜ?
「おやおや?何か言っているのかな?もっと大きな声で言ってくれないかな?」
「エリック!上だ!!」
「は?上?」
黒集団が一斉に上を見る。
上には俺達のいる場所以外全部を万遍なく覆う、糸があった。
そう、アメリアさんの隠し武器である。
そして、一緒に練習した糸を使う戦い方、操糸術を編み出したのだ。
それが、今使っている奥義である。
「操糸術・奥義【奈落落とし】」
「な、なん!?」
糸が落ち、黒集団は粉微塵にし、黒集団に紛れ込んでいた小物の両腕を切り落した。
「ギャァァァァァ!?私の腕が!?腕がぁぁぁ!?」
「ククク、安心すると良い、お前の腕はちゃんと直してやる……ただし、人の腕ではなくなるけどな!ハッハッハッハッハ!!」
「……貴方の方が悪役ですよね?」
アメリアさんが小物の足を縛り上げ、尚且つ喋れない様にする。
水を掛けられたミミズの様に足掻く小物を見て、クィールと一緒に指をさして笑ってやった。
ちなみに、血が出ない様に糸を大量に絡ませて切り口を塞いである。
生々しい両腕が転がっている以外は実に健全だ。
小物が使っていた魔法が解除されたようで、人がいる大神殿へと戻った。
戻ったのだが、何故かシルバー達魔法少女とアーサー御一行が、ゴーレムと大乱闘していた。
ロボじゃなくて、ゴーレムね。
「あ!やっと来た!今まで何処にいたの!」
「アリア君!?じゃあ、シルバーさんの話はホントだったのか!」
何が起きてた!?
どうしてこうなった!?
魔法少女三人が近くにまで来て、簡単に説明してくれる。
大神殿で爆発が起きたので来てみたらゴーレムが暴れていたので、警備兵達が一般人の避難誘導に専念してもらってゴーレムと戦っていたらしい。
途中でアーサー御一行がやってきて、加勢してくれてたようだ。
ただ、ガウェインがシルバーを敵だと言ったことで、俺達が来るまで三つ巴の戦いをしていたらしい。
ずっと説明していたが証拠が無いと言われ、段々めんどくさくなってきたのでゴーレムごとブッ飛ばそうと考えていたらしい。
そこで俺達登場。
ということらしい。
「……え?なにやってんの?」
「「「てへぺろ♪」」」
てへぺろじゃないでしょうが。
にしても、めんどうな。
「アメリアさんも加勢してきて。クロゴマが合流してくれたから大丈夫だよ」
「かしこまりました。すぐに終わらせてきます」
「シルバー達も行った行った」
「「「は~い」」」
天井から降りてきたクロゴマが、戦闘力皆無な一般人な俺達を守ってくれる。
それから一分ほどでゴーレムが爆散。
かなりあっけなく終わった、かに思われた。
このタイミングでソイツは現れた。
まるで自分が大神殿の主であるかのように歩いてきた。
一歩斜め後ろには男性型のロボと縛られて担がれているサファイアと教祖に、引き摺られてる右側のおっさん達がいた。
「教皇は健在か、あの役立たずめ……まあいい。さて諸君、抵抗はやめてもらえるかな?」
ソイツがそう言うと、先ほど倒したゴーレムが十体現れた。
コイツこそ、今回の黒幕ということになる。
「……ムッツリ神父」
「やぁ店主、数時間前ぶりかな?」
そう、生臭坊主だ。
こいつ、ゴーレム使いだったのか!
え?驚くところが違うって?
いやだって、ゴーレム使いの生臭坊主だぜ?
珍し過ぎだろ。
「さてさて、在り来たりな脅しで悪いが、彼女達の命が惜しくば武器を捨てろ」
「人質なんて卑怯だぞ!!」
「なんとでも言うがいいさ。勝利して支配する。それだけよ……それだけが満足感よ!過程や、方法など……どうでもよいのだァ!!」
お前は世界の吸血鬼様かよ。
てか、ぽっと出如きがそのセリフを使うなど、万死に値する。
アーサー少年はホント主人公だな。
「さぁ!武器を捨て、教皇を渡してもらおうか!!」
「クソ……皆、武器を」
アーサー少年がそう言って剣を床に置く。
でも、他の全員は特に動きなし。
「おい、貴様等もだ。さっさと武器を置け」
「皆!人質がいるんだぞ!?早く言う通りに!」
二人がそう言うが、特に動きなし。
ふむ……一応言っておくか。
汗をダラダラ流してるサファイアを見つめる。
「サファイア」
「……なんでしょう?」
「これから俺達がすること、わかるよな?」
「武器を捨てる」
首を横に振る。
NO!NO!NO!
「私達を助けてから倒す」
こちらも首を横に振る。
NO!NO!NO!
「……やっぱり、アレですか?」
「YES!YES!YES!」
「フゥ……終わった」
「何の話をしてる!何をする気だ!?」
これから何をするか?
そんなの決まっているじゃないか。
俺達がすること、それは!
「残ってたら骨は拾ってやるよ。全員!全☆力☆攻☆撃!!」
『了解!』
『ゑ?』
「ですよね~」
人質諸共、一掃です♪
サファイア「私、新しい力に目覚めました!」
アリア「ほぉ……見せてみよ」
クィール「どれほどのモノか、見せてもらおうぞ!」
サファイア「何故に上から目線?まあいいですけど。目覚めよ!水辺の青緑!!」
アリア「スタ○ドかよ」
クィール「青い女戦士だ!」
サファイア「この力は同じ力を持っている者しか見れないはず……ま、まさか!?」
アリア「フッ……来い、終焉」
クィール「おいでませ!愕○王!間違えた!獣の女王!」
サファイア「何故にメイドとゴールデンレトリバー!?」
アリア「好きだから」
クィール「なりたいから」
サファイア「願望を形にしやがった!?だけど、私のスタ○ドが一番強いですから!我がターコイズブルーの能力!それは触れたモノを凍らせることができる!例え空気だろうと、凍らせることが可能」
アリア「確かに確かに、破格の能力だな。だが、俺のジ・エンドの能力、存在の固定化の前には無駄無駄無駄!どんな時どんな場所どんな状況でも、普通に存在することができる。つまり!毒ガスが充満している密室だろうと、マグマの中だろうと、深海だろうと、普通に動き生きることができる。そう、例え時が止まろうともな」
サファイア「なん、だと!?だけど!能力はこちらの方が上!ラッシュの速さ比べで勝負!!」
アリア「かかって来るがいい!!」
サア「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」」
クィール「ここで私のビースト・クィーンの能力発動!スタ○ドを発動しつつ敵を視界入れて三分間攻撃を受けなかった場合、巨大化できる!巨大化は十秒間のみだけど、巨大化中はあらゆる攻撃を無効化する!そして、巨大化時の大きさは、富○山クラス!ビースト・クィーン!やぁっておしまい!」
朝「「……ん?」」プチッ
クィール「WIN」
ファリエナ「やっぱりバカばっか、です」
アリス「おうごんかいてんあたっく~」




