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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第四章・出会いのある!良い旅!夢気分♪
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オークションにて、襲撃されました♪

なんとなくやってたらストーリっぽいものがちゃんとできてた。

ただ、最近勢いが足りなくなってきてる。

なにか、心機一転するようなことをしなければ……

視点・アリア(後の方でね♪)


俺達は今、オークション主催者の司祭兼(この国限定)大商人の前に座っている。


「本日は数々の名品の出品に感謝を」

「よい、気にするな」


出品した品はメルノ領では何の役にも立たないゴミだが、メルノ領以外ではレアモノなのだ。

そして、そんなレアモノをあっさりとオークションに出す俺に対して、この主催者は商人としてもっと絞り出そうとして来ると予想している。

なので、舐められない様に貴族らしく振舞ってみた。

クク様含めた三人が、え?どなた?という視線を向けてくる。

サファイアはそろそろわかれよ、何回目だ。


「寛大な御言葉ですが、オークション参加者も感謝しているでしょう」

「そうか、ではその気持ちだけ受け取っておくとしよう」

「アリア・メルノ様が出品いたしました名品の説明を、少ししていただけますでしょうか?ほとんど出回っていない名品ですので、扱ったことの無い物もありますので」

「良いだろう。だが、少しオークションに参加したいのでな、あまり長々と説明などできんぞ」

「もちろんですとも!それでは、こちらとこちらの品の説明をお願いいたします」


ペットボトルサイズで大樽一個分の水を入れられる物。

起動すると空気中の魔力を使って光り続けるランプ。

わざわざ説明するような物ではない。

ということは、これをもっと寄越せと言うことだ。

ほらほら、顔は笑ってても、目は笑ってないぜ?



◇◇◇



「あのおっさんマジウゼェ」

「領主様が凄く貴族らしかった……」

「あんな真面目なこともできたんだね!」

「アリア君は若いのに優秀なのね~」


主催者のおっさんとの話を終え、オークション開始を待っている。

しつこい男は嫌われるというのに、しつこかったぜ。

で、待つこと数分。

オークションが始まった。


「ただいまよりオークションを始めたいと思います!」


オークション、あんまり良さそうな物無いんだよね。

奴隷って選択肢もあるんだけど、特に必要だとは思わない。

てか、男の奴隷とかいらね。


「それでは!最初の品をご紹介します!最初に品はこちらです!魔力を込めることによって風を纏う魔槍です!」


あ、俺のだ。

オーガっぽいのの尻に刺して発動したら、とてもクレイジーなことになってしまった一品だ。

サファイアもその場面を目撃していたので、槍を見た瞬間目を閉じた。

見なかったことにするようだ。

幾つか俺の出した品が紹介され、その後のなんかしょぼいモノも買われていく。


「次の品は―――」

「そこまでにしてもらおう」


司会者の真横に、剣を持った真っ白な仮面を着けた奴が唐突に現れる。

仮面は剣を司会者に振るった。

ガギャンッ!!という音が響く。

司会者と仮面の間に鎖の壁があった。

オークション参加者達が騒ぎ出す。


「女子供を斬るつもりはない。去れ」

「アハ♪紳士を気取るなら、こんなくだらないことやめてほしいかな♪」


シルバーが鎖で動かない剣の上に立っていた。

見事に正義の味方やってるな~と思いながら、オークション出品者だけに渡されるオークション出品物一覧を見て今競売にかけられるはずだったモノの確認をする。

どうやら奴隷のようで、人間の女と書かれていた。

他の奴隷には労働奴隷だとか借金奴隷だとか書かれているのに、この奴隷だけまったくの詳細不明である。

教皇様を横目で確認してみるが、ニコニコしながら成り行きを見守っている。

こういう裏事は専門外なんだけどね。

考え事をしていたら、シルバーと仮面の戦いが激しくなってた。

参加者達の頭上を跳びながら鎖と剣がぶつかり合ってる。

詳しい説明はしないよ、だってこれはバトルモノじゃないもの。

参加者達は我先にと逃げ始めてる。

仮面が俺の前に着地し、俺を見て止まる。


「君は!?」


どうやら、若干知り合いらしい。

もしかして、生臭坊主?

とか思ってたら、教皇様の近くの地面から三人の黒ローブが飛び出してきた。

どうやら魔道具的なもので


「「「シネ!!」」」


三人とも毒の塗られた短剣を教皇様に突き刺そうとした。

準備してたサファイアが何時の間にか第二形態になって、三つの短剣を一瞬で凍らせて使えなくした。


「おいたはメッ!ですよ♪」


三人暗殺者っぽいのは一旦距離を離そうとバックステップしようとするが、足元がすでに凍っており転びそうになる。

何とか倒れるのをこらえた三人を、あっさりと氷漬けにした。


「ちょっとだけ頭冷やしててね♪」


サファイアさんマジパネェ。

あ、仮面の奴どうするんだろう?

仮面を見て見ると、シルバー、ルビー、エメラルドに囲まれていた。

二人いつ来た?

ジョ○ョ立ちでキメている三人を前にしても、仮面は焦らない。

シルバー一人と互角だったからピンチだと思うんだけど、なんか変だな?

……仮面って、一人なのか?囮じゃね?


「そいつ囮っぽいぞ!」

「マ」

「ジ」

「デ」

「あっちゃ~バレちゃったか~もうちょっと時間稼ぎしたかったんだけどな~とりあえず、さよなら」


仮面が煙玉を地面に投げ、煙幕で何も見えなくなる。

クィールとクク様をサファイアが抱えて、煙幕に隠れない様に離れる。

俺も着いてこうとしたが、煙幕にのまれてしまった。

超ケムイ。


「また会おう、店主殿」


煙で何も見えない俺の耳元で、仮面の声が聞こえた。

艶本の店をやってた時、聞いた声だ。

絶対生臭坊主だろ。

煙が晴れた時には、仮面はいなくなっていた。


「ちょっとエメラルド~煙散らしてよ~」

「忘れてた……ごめんなさい」

「しょうがないよ~次から頑張ろ~」

「あれ?私何してました?」

「なんだか大変ね~」

「超エキサイティン!」


なんだかな~

あ、オークション主催者のおっさんがこっちに走ってきてる。

あれ?皆なんで離れるの?

え?もしかして、俺が説明する系?

……いやん。

アリア「俺だ……計画は順調、少し邪魔も入ったが、問題ない。そっちはどうだ?」

サファイア「何の話?」

アリア「……すんません!間違えちゃったみたいっすわ!失礼しま~す」

サファイア「んな間違い電話出たくないわ!!」

クィール「もうちょっと続けてほしかったな~ねぇ?」

ファリエナ「続行、です」

アリス「つづけ~」

アリア「次にお前は「だったら変わってよ!?」と言う」ドンッ!

サファイア「だったら変わってよ!?ハッ!?」

アリア「というわけで、今日のゲストはこちらのカップル!」

クリス&アッシュ「「カップル言うな!」」

サファイア「どういうわけでこの二人!?アンタ等は息ピッタリだろ!さっさと結婚しろ!」

アリア「まあ!なんて生意気なこと言うのかしら!クリスさん、アッシュさん、夫婦の力を見せておやり!」

サファイア「そっちは生意気というより凄い偉そう!何様!」

アリア「フッ領主様で貴族様」

サファイア「そうだった!?」

クリス「最初にシバかれてから全然出番ないし、もう休みたい……」

アッシュ「そうだな……少し、疲れた」

アリア「ラブホなら、そこにあるぜ?」

サファイア「なんであるの!?」

クリス「……もうあそこでいっか」

アッシュ「寝るだけなら、別に良いか」

クィール「行っちゃった。大丈夫かな?」

アリア「準備は出来てるって、言っただろ?あのラブホの中には興奮作用のあるお香が炊かれていて、置いてある飲み物は全部媚薬で、アダルティーな映像が流れ続ける大型液晶付きで、ベッドの上にはあれやこれが散乱してる。これでヤらないなら、ガチで疲れてるってことだな」

サファイア「休ませてあげて!?」

クィール「私ですら躊躇うことを平気でやってのける!そこに痺れる、憧れるぅ!!」

ファリエナ「創造主様の悪戯心は世界一、です」

アリス「まじやば~」

アリア「もっと褒めてくれてもいいんだよぉ!ハッハッハ!」

サファイア「絶対褒められてませよ。あぁ、お二人の嘆きが聞こえてきましたね。南無~」

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