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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第四章・出会いのある!良い旅!夢気分♪
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組織のトップに気に入られると、とても面倒なことになる。

こんなわっかり易い伏線、いらないかな?

問題!今話には何個伏線があるでしょうか!

答え合わせはしません!


なにか、新しいことをしたいです。

視点・アリア(でも、ゲームではそうならなければ進めない)


やっほー!二次元と現実の区別がつかなくなったことがある、アリアです!

……嘘だよ?ホントに嘘だからね?

まあ、今は置いておこう。

え~現在、サファイアとクィールを連れて、大神殿前まで来ました。

門番に止められてます。


「だから教皇様に呼ばれてるんだってばよ!」

「お前みたいな子供を教皇様が呼ぶわけないだろうが……もっとマシな嘘をつけ。それに、ただの平民と獣人を連れてる奴を入れるわけにはいかん。とっとと帰れ」

「私平民扱いされたの久しぶりですよ!」

「ケッ!獣人だからってそういう態度はイラッとするよ~神は何時差別的になったのかな~?」

「黙れ!去らなければ牢にブチ込むぞ!」

「横暴だ!国家権力の不正使用反対!」

「「はんた~い」」

「そんなに牢に入りたいなら御望み通り入れてやる!」


流石にやり過ぎたようで、剣を抜いて俺達を拘束しようとしてくる。

俺達が臨戦態勢入った時、教祖が現れた。

サファイアの笑顔が無表情になった。

一瞬で変わったな。


「何をしている!その方々は教皇様と私の客人だぞ!!今すぐ剣を仕舞え!!」

「え!?そ、そうなのですか!?も、申し訳ありませんでした!!」


あっさりと態度が変化したな。

権力は偉大である。

そして教祖の案内のもと、教皇様のいる部屋に辿り着いた。

辿り着くまでのサファイアへのマシンガントークはヤバかった。

サファイアが処理しきれなくて放心してるモノ。

教祖が部屋のドアをノックして、入室する。

俺達も教祖の後に続いて部屋に入ると、部屋の中にいた一人の兵士が扉を閉めて、扉の前に立つ。

なんか、逃げ道を塞がれた気分。

部屋の中は大きめの会議室の様になっていて、教皇様が中心に座り右側に偉そうおっさん達、左側におばさんと若い嬢ちゃんが座っていた。

左側に空いてる席があるので、そこに俺達が座るのだろう。


「いらっしゃいアリア君、サファイアちゃん、クィールちゃん♪」

「ちわー」

「おはよーございまーす」

「ちょりっす」


三人で軽く挨拶したら、右側のおっさん達が睨んできた。

睨むんだったら呼ぶんじゃねぇよ!


「うふふ、それじゃあ空いてる席に座ってもらえるかしら?」


言われた通り座る。

こっちが何も理解できていない話し合いが始まった。


「それでは、本日の午後に予定している大神殿の一般開放についてと、教皇様の町の視察について話し合いを始めたいと思います」


教祖が立ちながら言った。

へ~大神殿開放するんだ。

でも、今更話し合いするもんなの?


「やはり教皇様を町に出すなど……」

「不信者共が教皇様を誘拐や暗殺を目論んでいたらどうするつもりだ!」

「教皇様!どうか町の視察などおやめください!」


おっさん達が喚き始めた。

隣の若い嬢ちゃんは呆れちゃってるよ。

多分、もう何回も同じこと言ってるんだろうな。

でも、俺が教皇様と初めて会った時って、教皇様普通に町に出てたよね?

しかも、わざわざ護衛を宿の前に待機させて一人で来たし。

教皇様のことを第一に考えてますよ発言、なんか怪しいな。

こういう奴等が裏であくどいことやってんだよな。


「静粛に!町の視察についてですが、教皇様が若返ったという噂が国内に広がっておりますが、教皇様の若返った姿を知っている者は限りなく少ないです。その上、その噂を信じている者も少ないと思われます。ですので、隠居なさっていたマザーシスターのディエリナ殿に教皇様の影武者として表に立っていただき、本当の教皇様は一般市民に紛れて視察をするという方法を、教皇様ご自身からご提案いただきました」


若い嬢ちゃんの隣に座っていたおばちゃんが一礼する。

ちなみにマザーシスターとはシスターのトップで、メイドで言うならメイド長的な人だ。

今の歳が80歳なので、隠居していたもよう。

普段見慣れてる人なら全くの別人だと分かるだろうが、遠くから見るだけの人には見分けは付かないだろうな。


「それから、もし教皇様が若返ったという噂が真実だと知っている者達が来た場合は、現マザーシスターのメフィーナ殿が教皇様の影武者をすることになっております。何か意見や質問は?」


教祖がイケメンだ。

でも、チラチラサファイアの方を見てキリッとした表情をするのはいただけない。

下心丸見えだぜ。

ほら、サファイアなんかまるで生ゴミを見るような目をしてるよ。

てか、ただの村娘なのに大胆だな。


「なるほど」

「それならいいかもしれないな」

「だが、本物の教皇様の護衛はどうする?」

「そうだ!普段から教皇様を護衛している者達が視察中の教皇様の傍にいたら、すぐに本物だとバレてしまうではないか!」

「そのために彼等を御呼びしたのです」

「なに?……まさか!?」

「そのガキ共に教皇様の警護をさせる気か!?」

「馬鹿な!!そんなことさせられると思っているのか!!」


そうだそうだ!

警護するなんて聞いてないぞ!

サファイアなんか何言ってんだこのカスって目をしてるぞ!


「教皇様ご自身が選んだ護衛役です。彼等を貶すということは、教皇様をも貶すということをお忘れなく」

「くっ……」

「……だが、こんな子供に何が出来るというのだ!」

「女子供に教皇様を守ることができるとは思えんな」

「そうです!我等の方でも護衛を御付けしましょう。それなら安心できますね」


凄く、怪しいです。

何か企んでるの丸分かりなんですけど。

もしかしたら、教皇様を暗殺した後に俺達が教皇様を暗殺したことにし、トップに座るつもりか?

いやいやまさか、そんな単純なわけないよね?

教皇様に自分達の選んだ護衛を付ける様に言っているおっさん達を眺めていたら、教祖が咳払いをして注目を集める。


「んっん!そう言えば知っていますか?昨夜暗殺者が大神殿に侵入しようとしていたことを」


へ~知らなかった。

左側全員が初耳って顔をしているのに対し、右側のおっさん達は半分が挙動不審だ。

……まさかね。


「こちらで警備の依頼をした方々が、侵入前に捕えてくださったので事なきを得ました。が、暗殺者達の話では教皇様を暗殺する様に依頼されていたらしいです。依頼人は誰かわかりませんでしたが、教皇様の私室や寝室の場所を正確に教えられていたようです。何が言いたいか、お分かりですよね?」


教祖黒い!黒いぞ!

教皇様に近い奴が暗殺の依頼をしたって言ってるようなもんだぞ!

そして飽きたぞ!帰りたい!

おっさん達が黙ってしまい、部屋の中が静かになる。


「教皇様の町の視察については問題無いですね?では、大神殿開放についてですが、これは毎年恒例のことなので反対する方はいないはずです。なので、大神殿の侵入禁止区画の一部を開放するかどうかについて話し合おうと思います」



◇◇◇



なんだかんだで長い話が終わり、もうすぐ午後になる。

つまり、教皇様とお出かけである。

おっさん達の憎しみの籠った視線は怠かった。

右側に座っていたおっさん達が部屋から全員居なくなったら、教皇様がキリッとした雰囲気をのほほんとしたものに変えた。

素晴らしい切り替えだ。


「皆さんお疲れ様。アリア君達は、面倒事に巻き込んでしまってごめんなさいね?」

「いえいえ~もしもの時は転移しますから」

『……転移?』


サファイアとクィール以外全員が固まったんだが。

なに?俺変なこと言った?

若い嬢ちゃんが訪ねてきた。


「転移魔法が、使えるのですか?」

「使えませんよ?一回限りの使い捨ての転移専用魔法道具を持ってるんです。自作ですよ?遊びで二つほど使ってあと一つある感じですね」

「……その道具のことを知っている人は他に何人いるんですか?」

「えっと……ウチの領民全員ですね」

「そうですか……」


なに?なんなのこの空気?


「アリア君、教皇としてではなく一人の友人として言わせてもらうわ。転移魔法の道具を作れる。君にとってはたったそれだけかもしれないけど、それがどれほどのことか分かっているかしら?」

「だって、使い捨てだし……」

「そんなの関係ありません。もしも、その道具を作れることが知られると、君は多くの国から狙われることになるわ。だから、不用意な発言には気を付けてね?」

「……ぅぃ」


拉致の可能性在りってことですか?

……もしもの時は、アメリアさんを呼ぼう。


「まあ、堅苦しい話はここまでにして、さっそく町へ行きましょう?ディエリナさん、メフィーナさん、大神殿の方は任せました」

「「はい、教皇様」」

「さぁ、町へ行きましょうか!」


俺は辺境の領主で貧乏貴族だぞ?

なんで誘拐にビビらなきゃいけない!

俺の技術は、遊ぶためにあるんだ!!

俺は、誰にも、止められねぇ!!


「レッツパーリィー!」

「何故テンションが高い!?」

「アタイもテンション上げる!盗んだホースで走り出そうぜ!」

「こっちもテンション高い!?さっきまでの重い空気を返せ!」

「「早く来いよ」」

「何時の間にか部屋から出てる!?待って!置いてかないで!」

「ふふふ、行ってくるわねゼクロ」

「私も女神サファイア様と一緒にいたいので、後で合流します」


俺達の前で教祖の名前が、今初めて呼ばれたのでフルネームの紹介。

ゼクロ・メフィット・(エスラ)・エグゼクト、である。

まあ、俺達は教祖って呼ぶんだけどね。

教皇様を連れて、町を探索。

なにもありませんように。

サファイア「はいどうもこんにちはサファイアです!ちょっと早口ですがご了承くださいね♪そろそろ私の不憫ツッコミキャラというのもマンネリしてきましたので心機一転新しいキャラに挑戦している次第です!私的にはツンデレキャラとか似合ってると思うんです!」

アリア「寝言は寝て言え」真顔

サファイア「……すいません、調子に乗りました」土下座

アリア「初っ端からわけのわからんことをしてんじゃないよ……だいたい、不憫ツッコミキャラとか笑わすなし。ちょくちょくボケてんだろ?ツッコミ放棄するだろ?お前はそれでも……芸人かぁ!!」

サファイア「芸人になった憶えはないわ!!」

クィール「アクション!」

ファリエナ「君が泣くまで、殴るのをやめない!です」

アリス「ひんじゃくひんじゃく~」

サファイア「アンタ等は何しとんのや!!」

クィール「ジョ○ョごっこ」

ファリエナ「殴り合い、です」

アリス「むだむだむだ~」

サファイア「全員バラバラ!?統一しようよ!まあ、いいですけど。今日のゲストは、この方!」

セルベリア「二章から出番の無い、セルベリアです」

アリア「そんなこと言ったら王子だってそうじゃん」

セルベリア「そう言えばそうでしたね。フフフ」

アリア「そうそう。ハハハ」

セルベリア「フフフ」

アリア「ハハハ」

サファイア「……なんか怖い」

アリア「そのうち【領主のいない領地では】ができるだろう。そして新しく【守護獣から見た王都の一日】をやるかもしれない!」

サファイア「そういうネタバレ良いの?じゃあ私も!女王が―――」グシャ

アリア「サファイアが潰れたぁぁぁぁぁ!!!まあ、次回で復活すんだろ」

サファイア【見せられないよ♪】

セルベリア「それではまた次回も見てくださいね。ジャンケンポン」

アリア「このジャンケン、勝てるか負けるかは、アナタ次第」キリッ

クィール「私パー!!」

ファリエナ「グーデス」

アリス「ちょきちょき~」

サファイア【見せられないよ♪】

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