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10年ごしの引きニートを辞めて外出したら自宅ごと異世界に転移してた  作者: 坂東太郎
『エピローグ』

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『エピローグ』

最初で最後の????視点です。

読みづらいかもしれませんが、ご容赦ください。


 あら、ゆすっておこしてくれたのね。


 ありがとう、みんな。


 あんまりいいゆめじゃなかったから。


 こうかいしてる、むかしのゆめ。


 いえには、わたしと、ゆーじがいたの。


 わたしはそとで、ゆーじはなかだったけど。


 ずっとふたりになっちゃったの。


 でもそのころ、ゆーじはあれでね。


 だいじょうぶかしらってしんぱいしてたら、よるにへんなひとがきたの。


 わたし、たくさんほえて、かみつこうとしたらにげていったのよ。


 でも、おそかったみたい。


 いまなら、すぐころしたんだけど。


 わたし、むかしはよわかったのよ?


 ひが、ついたの。


 ゆーじがいる、いえに。


 あついけど、がまんして、がんばってけそうとしたの。


 わたし、むかしはまほうをつかえなかったのよ?


 そう、それで、()()()()()()ぼんやりしてきて。


 たくさんいのったの。


 かみさま、ゆーじをたすけてくださいって。


 ひから、こわいのから、ゆーじをたすけてくださいって。


 かみさまができないなら、わたしをかしこく、つよくしてくださいって。


 わたし、むかしはかしこくなかったのよ?


 だから、こんなにちゃんとかんがえてなかったけど、そんなふうにおもったの。


 そうしたら。


 つぎのひ、ちゃんとめがさめたの。


 けがわはふさふさで、もりのなかだったけど。


 それでね、それで、ゆーじがそとにでてきたの!


 うれしかったわ!



 こうかいしてる、むかしのゆめ。


 それからは、わたし、すごくしあわせだったの。



 だから、なかないで、みんな。


 ()()()()()なんだもの、しょうがないわ。


 わたし、()()()()()()もいきたのよ。




 わたしのこぶんの、おおかみたち。


 みんなをよろしくね。


 にんげんがすきなら、にんげんと。


 もりがすきなら、もりに。


 すきにするといいわ。


 でも、にんげんにてをださないほうがいいわよ?


 にんげんのむれは、つよいから。


 わかったわね?




 けびんさん。


 としとったわねえ。


 ふふ、なめたら、てのしわがきえないかしら。むりね。


 けびんさん。


 あなたがいたから、わたしとゆーじとありすは、くらしていけたの。


 わたしとゆーじの、おんじんよ。


 ありがとう、けびんさん。




 りーぜ。


 まだまだおんなのこね。


 えるふってほんとにながいきなのね。


 これからは、りーぜが、みんなをみまもってちょうだい。


 りーぜは、ながいきだから。


 だからりーぜ、つよいおんなになるのよ。


 わたしみたいに。


 だから、なかないでりーぜ。


 つよくなって、みんなをみまもって、みんなをみおくってね。


 りーぜ。


 りーぜがいたから、ゆーじはいろんなところにいきはじめたの。


 りーぜのおかげなのよ。


 ありがとう、りーぜ。




 ありす。


 ありすはきれいになったわね。


 がんばっていかいをあげたもの、いまもきれいよ。


 ふふ、でもやっぱりこどもみたい。


 なかないで、ありす。


 ありすとであえて、よかったわ。


 ゆーじといっしょに、いろんなところにいったわね。


 ありすといっしょにいられて、たのしかったわ。


 ありがとう、ありす。


 ゆーじを、よろしくね。


 あらあら、むすめはほんとうにありすそっくりね。



 …………ゆーじ。


 りっぱになったわね。


 もう、だいじょうぶそうね。


 けびんさんも、りーぜも、ありすもいるし、みんなもいるもの。


 ()()()()()()()()()、だいじょうぶそうね。


 ゆーじ、ゆーじ。


 なかないで。


 わたしがなみだをふいてあげられるのは、これが()()()だから。


 りっぱになったんだから、だいじょうぶよね。


 もうゆーじは、ぱぱだもの。


 ゆーじ。


 ゆーじがみつけてくれたから、ひろってくれたから、わたしはたすかったの。


 たのしかったわ、ゆーじ。


 でも、ごめんなさい。


 わたしが、むかしからかしこかったら、つよかったら、こんなことにならなかったかも、しれないのに。


 へんなひとをたおして、ゆーじはいえにいられたのに。


 ごめんなさい。


 でも。


 こっちにきて、がんばるゆーじが、だいすきだったわ。


 ああ。


 よくみえなくなってきたの。


 ゆーじ、もっとかおをちかづけて。


 わたしが、なみだをふいてあげるから。


 たのしかったわ、ゆーじ。


 こっちにきて、ゆーじも、たのしかったなら、いいな。


 ああ。


 うまれかわっても、またゆーじに、あいたいわ。


 ゆーじは、まっててくれるかしら?


 たのしかった。


 しあわせな、じんせいだったわ。


 あらやだ、わたしったら。


 じんせいだって。


 いぬなのに。


 うふふ。



 ………………………………わんっ。






ということで、本編完結です。

所感は活動報告にて。


長い長い物語、ここまでお読みいただきありがとうございました!



※2022/2/6追記※

許諾をいただきまして、第10回ネット小説大賞の「セカンドチャンス企画」に応募しました。

みなさまぜひ!

応援よろしくお願いします!



※IFルートに関しまして※

IFルートは同シリーズ別タイトルに投稿しています。

12月2日に、こちらにアップしたIFルートは削除いたしました。

手間をかけて申し訳ありません。

ですが、やっぱり別モノだと思いますので上記のようにしました。


お手数をおかけしますが、IFルートをお読みいただける方は、

坂東太郎の作者ページか後書き下のリンク、目次上に出る『シリーズ』のリンク等から

辿っていただけるようお願いします。


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― 新着の感想 ―
[一言] 長い間の執筆ありがとうございました。 笑ったり、わくわくしたり、泣いたり、楽しめました。 コタローが、長生きして、寿命を迎えてしまいました。 いつかは、動物に訪れる事とは、思っていましたが、…
[一言] 泣けた…
[一言] ここで、コタローが、異世界転移の真相を明かすのね。 なぞが解けて良かったです♪
感想一覧
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