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滅亡国家のラグナテア ~リアルがゲームに入れ替ったけどデータ引き継ぎで現代無双~  作者: 萩鵜アキ


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第78話 ペットが増えた!

「なんだこれ?」


 灰か?

 その正体がなんなのか、見極めようとする間に、黒い光は俺が装備する十字架の中に吸い込まれて消えた。


「この光景、見たことあるんだが……」


 背筋がぞっとした。


 初めは銀色だった咎人の十字架が、徐々に暗色に変化。

 これ触ってたら呪われね?


 慌てて十字架を外し、地面にポイ。


『……いたい』


 シャベッタァァァ!


「って、またこのパターンか」


 なんか頭が痛くなってきた。


 十字架が徐々に、人の形へと変化。

 二頭身サイズのネクロが現われた。


『ほら、死ななかった』

「いやお前死んだからな?」


 十字架がなかったら、そのまま魔界にさようならだったのに。

 シャドウの件といい、今回といい、魔王ドロップって魔王を吸引する仕掛けでもあんのか?


 さすがに手元に魔王を二体も所持したくないなあ。

 下手すりゃ魔王を従える俺が、真の魔王とか妙なことになりかねん。


「不死封印性能はもったいないが……壊すか」


 レギオンを抜き、銃口を合わせる。

 ネクロがつぶらな瞳を俺に向けた。


『……(じー)』

「……っ」


 くっそ壊しにくいなっ!

 見た目ロリだし、顔だけは純真に見えるから、銃口を向けるだけでも罪悪感が半端ない。


 本体だと平気で攻撃できた。

 手乗りサイズになったからって、何も変わらない!


「……~~~~ッ」


 うん、無理。

 壊せんわ。


『マスター、壊さないのですか?』

「壊したいんだが……メンタルがダークサイドに堕ちそうだ」


 これを一度壊したら、めちゃくちゃ冷血な人間になりそうで怖い。


『マスター、相手は魔王ですよ?』

「……人間、犯しちゃいけない領域ってあると思うんだ!」


 苦しい言い訳。

 エルドラの視線(?)が痛い。

 だが、仕方ない。

 これを破壊するのは、見た目が冒涜的すぎる。


「い、一旦保留ってことで」

『そう言って、またシャドウのようになるのでは?』

「使えるなら、それもいいんじゃないか?」


 特に、今回はネクロの妨害役としてめちゃくちゃ役に立った。


『今回の運用のように、ですか?』

「そうだな」

『たしかに。致死性の高いシーンに投入するにはもってこいではありますね』

「ま、まあな」

『壊れてもちっとも痛くないですしね♪』


 なにげに酷いな。

 当たってるけどさ。


「ん、ところでそのシャドウはどこに行った?」

『先ほど、手綱が切れて吹き飛ばされました』

「あー……」

『探しましょうか?』

「ドローンは待避させてたよな」


 究極魔法に巻き込まれたら、全部オシャカだからな。


「俺が探すからいいよ」

『承知しました』


 ネクロをひっつかみインベントリへ。

 強い魔力の気配を探って、俺は半壊した屋敷へと向かうのだった。




○名前:白河 颯

○位階:★Ⅴ→★Ⅵ  ○ハンターランク:EX

○クラン:ラグナテア  ○クランランク:C

○装備

 ・武器:・レギオン

     ・ベルフェゴール

     ・マイト・イズ・マジック

 ・防具:夢幻のローブ

     夢幻の手甲

     夢幻のブーツ

     夢幻のベルト

 ・ペット:白銀の守護機〝エルドラ〟

 ・???:シャドウ

      ネクロ NEW



          ○




 白河颯からの魔法から、命からがら逃げ出したシャドウは、建物の影に身を隠していた。


『まったく、ご主人は一体我が輩のことを何だと思っているのであるか……』


 確かに初めは敵対した。

 自分は吸血鬼であり、人間は下等種で食糧でしかないと見下していた。


 だが白河は違う。

 手を出せば確実に殺されるし、ほんの少しの叛意ですら見抜かれ締め上げられる。

 逃走も許されず、調子に乗るとインベントリという懲罰房にぶち込まれる。


 一言でいえば、白河は血も涙もない。

 まるで魔王のような存在である。


 決して敵対してはいけない、危険な存在――というのが、白河に対するシャドウの評価だ。


『さて、ここからどうしたら良いか……おっ?』


 ふと、潰れた顔面に血液が戻る感覚があった。

 さらに力を込めると、失われていた視界が戻って来た。


『むふふ。我が輩復活ッ! やはり、目が見えるというのは良いものであるな! ――そう思わぬか? そこの侵入者』

「――ッ!」


 物陰から、息を呑む音が聞こえた。

 シャドウは、とある瓦礫に手のひらを向けた。


『出てこないなら、そこの瓦礫を破壊するのである』


 三秒数えるより早く、その者が――シャドウが手を向けていた瓦礫とは、反対方向から姿を現した。


『……っ!?』

「あの……気づいていたん、ですよね?」

『もも、もちろんである!』

「嘘ですね」

『嘘ではない!』

「違う方向向いてましたけど」

『グヌッ。カ、カマをかけただけである』

「誰も居なかったらどうしたつもりだったんですか」

『我が輩が独り言をつぶやいただけであるな』


 現われたのは、黒いローブを纏った魔族だった。

 魔族――見た目ではわからないが、シャドウにはわかる。

 この者の持つ波長は、確実に魔族のそれである。


『こんなところで、何を覗き見していたのであるか?』

「我々が実験的に作った深淵石の効果を確かめておりました」

『ほう? これは、そなたが仕掛けたものであったか』

「はい。呪力の強さからいって、魔王級が出現するとは思っていました。ただ、我々の魔王様は現われませんでしたが……」

『なるほど、なるほど。そなたの主は、何という魔王であるか?』

「ふふ。それは無論、あなたの王でもあるあの御方です」


 魔族がフードを下ろした。

TIPS

・咎人のロザリオ

『世界よ停止とまれ。汝ら、あらゆる苦しみから解放せん』

 不死の魔王ネクロ・ダルヴァスが所持していたネックレス。命を現世に固定化する不変の呪いがかけられている。


ハヤテメモ:不死者戦・吸血鬼戦では非常に使い勝手がいい回復無効化アイテム。自分への回復も無効化するから注意が必要。


 ……ってか、いらないペットが増えたんだが?

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― 新着の感想 ―
ネクロちゃんは可愛いから、要らない子じゃないよ!要る子だよ!! 戯言はさておき、これで魔王討伐の実績もできましたね!!続きが楽しみです!!
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