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滅亡国家のラグナテア ~リアルがゲームに入れ替ったけどデータ引き継ぎで現代無双~  作者: 萩鵜アキ


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第46話 記念パーティー

 週末の朝に、安達以外のクランメンバー全員でDランク昇格試験を受けた。

 結果は全員合格。


 難易度?

 ぶっちゃけ記憶に残らんレベルの試験だった。


 あれ落ちる奴いるの? って感じだ。

 語るまでもない、と思ったが、みんなはそうでもないらしい。


「せっかくだしパーティしようぜ!」


 って大斗の一声で打ち上げの開催が決定。

 スーパーでお菓子とジュースを買い込み、クランハウスの食堂へ。

 みんなにジュースが行き渡ったのを確認して――、


「かんぱーい!」

「「「「かんぱーい!」」」」


「ぷはぁ! ドクペが体に染み入るぜ!」

「蝕まれるの間違いじゃね?」

「なんだこら喧嘩か?」

「――てかそのタスキと鼻眼鏡どうしたんだよ」

「宴会にはこれが必要かなって」


『宴会部長』のタスキと鼻眼鏡。

 これ、本当に使う奴いるんだな……。


「まあ、自腹で買ったならいいんだけど……自腹だよな?」

「…………」

「おい目をそらすなコラ」

「いててててッ! 止めて、頭潰れりゅ!!」


「まさか、全員一発合格するとは思ってもみなかったよ!」

「一ヶ月も監禁されてた僕ですら合格出来たんだ。他のみんなは余裕だと思ったよ」

「いやいや、ぼくはこんなに早くにDランクになるなんて思わなかったさ」

「一ヶ月前のオレが聞いたら、冗談がすぎるって笑ったろうな……」

「でも、まだまだ上がある。慢心して手を緩めないようにしないとね」

「真面目だなぁ。今日ぐらいいいだろ」


「在学中にDランクに上がった生徒は何十年ぶりだろう?」

「たしか僕とレオンの父上が、在学中にDに上がってたはずだね」

「おう」

「それも、三年生だよね。一年生は快挙だよ快挙!」

「少し落ち着け安達」


 興奮してるのはわかるが、そんなに顔真っ赤にしてたら倒れるぞ。


「でも……。学生の合格率はEで1%、Dはほぼ0%だよ?」

「中身は簡単だったぞ? 位階がⅢなら、よほどじゃない限り不合格にならないだろ、ってレベルだ」

「その位階をⅢにするまでが大変なんだよ……」

「安達くんの意見に同意だね。そもそも、学生がダンジョン地下四十階で狩りをすることが異常だ。普通は強くてもソロで1から2階。パーティで5階までしか行かないんだよ」

「ふうん? でもハイクランなら、地下四十階でパワーレベリングくらいするんじゃないのか?」

「やらないね。そもそも、地下四十階の魔物を〝安全に殴る〟方法がかなり限られてる。それが出来ないと、レベリングにならないよね」

「まあ、それはそうだ」


 レベルを上げたい人間が、魔物を殴らないと経験値が得られないからな。


「もし魔物の行動を縛れたとして、縛った人が高位階のハンターだったら、そちらに多くの経験が吸われるから、とても効率が悪くなるんだよ」

「……へえ、そうなのか」


 MMOだと確かに高レベルキャラと低レベルキャラがパーティを組むと、経験値ゲロマズになるな。

 ラグナテアは経験値POTが用意されてたから、分配については全く気にしたことなかったわ。


「普通、地下四十階でパワーレベリングしようと思ったら、位階がⅥくらいのハンターが三人は欲しいね」

「そんなにか……」

「命がかかってるから当然だよ」


 おおう……。

 普通お前みたいに無謀なことはしないんだよ、っていう一条からのチクチク言葉!


「じ、じゃあどうして俺たちは上手くいったんだ?」

「それは白河くんの位階が、僕らとあまり離れてないからじゃないかな?」

「ふぅん?」


 星は位階差にカウントされないのか?

 だとすれば、たしかに差はあまりないか。


「引率者とレベリング対象者の位階があまり離れていなくて、引率者が地下四十階で狩りが出来る能力を持ち、ダメージを与えない捕縛スキルがある。さらに付け加えると、経験を吸う引率者は少なければ少ないほど良い。この条件を満たすことそのものが、どれほど難易度が高いかわかるかな?」

「お、おう……」


 たぶん、俺以外にいないなそんな条件満たしてる奴。

 だって能力があったら絶対に先に自分の位階上げるもん。


 ――実際俺もさくっと位階を上げようとしてたし。


「故に、位階をⅢにするまでが大変なんだよ」

「なるほどなあ」


 ラグナテアもゲーム始めた当初は、位階Ⅲに上げるの結構時間かかったからなあ。

 たしか、二年生で位階Ⅲって感じだったか。

 課金要素があってもこれだからなあ。


 課金要素がない現実じゃ、位階Ⅲに上げてDランクに至るまでかなり時間がかかるのもわかるわ。


「まあとにかく、これでしばらくはゆっくり出来るぜ!」

「そうだな。もうすぐ夏だし、私は夏服を見に行きたいのだ」

「あっ、私もご一緒していいですか?」

「もちろんだぞ」


「レオンはどうする?」

「武器屋巡りでもしてぇな。ハジメも行くか?」

「もちろん。修はどうだい?」

「ああ、行こう。そろそろしっかりした武器が欲しいと思っていたところだ」


 次の休みについて語り始めるメンバーだが、ちょっと待て。

 お前ら、なにか勘違いしてないか?


「残念だが、ゆっくりは出来ないぞ」

「「「「「「………………はっ!?」」」」」」

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