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滅亡国家のラグナテア ~リアルがゲームに入れ替ったけどデータ引き継ぎで現代無双~  作者: 萩鵜アキ


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第33話 (事件に)モテモテ

 朝、学校に登校したら決闘を申し込まれた件。

 ――全ッ然、意味わかんねぇッ!!


 俺が何したっていうんだよ?

 なんもしてねぇよ!?


「さ、災難だね白河くん」

「ハヤテ、事件にモテモテじゃん!」

「いやだ、事件になんてモテたくねぇ……」

「モテない男よか、モテてるだけマシだと思おうぜッ!」

「大斗、人ごとだからって楽しむなよ。お前にも火の粉がかかるんだぞ?」

「な、なんでだよ? おれは関係ない、よな?」

「同じクランに所属してるだろが」

「…………本日付でクランを脱退させていただきます!」


 変わり身がはえぇ。

 いっそすがすがしいわ。


「脱退はいいが、お前が勝手に使ったクランの金を返してからな」

「ななな、なんのことかなぁ!?」

「勝手にジュースを3箱も買いやがって……」

「な、なぜバレたしッ!?」


 クランハウスに潤いが必要なのはわかる。

 わかるんだが……。


「なんでドクペなんて買いやがった!? しかも3箱もッ!!」

「い、いいじゃん美味しいんだし!」

「あんなの、人の飲みもんじゃねぇ!」

「言ったな?! 謝れ! 全ドクペファンに謝れッ!!」

「ふ、二人ともその辺で……」


 苦笑する安達が割って入る。

 まあいい。大斗の奇行は今に始まったことじゃないからな。


「なんで俺が三人を脅したって噂が出回ってんだ?」

「ハヤテに嫉妬した奴らが、ありもしない噂を流してるんだろ。やっぱモテモテじゃん」

「モテモテはやめろ……」


 そういうモテかたは遠慮したい。


「二人は聞いたことあるか?」

「ないなあ」

「ないよ」

「じゃあ、噂としてはマイナーなのか?」

「たぶんだけど、噂されてる階層が違うんじゃないかな」


 底辺じゃなくて、上澄みで流れてるってことね。

 カーストって上中下の溝が深いからなあ。

 上の噂が回ってこなくても不思議じゃない。


「それで、決闘を受けるの?」

「悩ましいんだよな」

「悩む必要あるのか? 一条を倒せばハッピーエンドじゃん」

「それで終わればな。噂は消えないだろ?」

「逆に、一条くんを退けることで噂がより強固になる可能性もあるよね。疑惑は深まったって」

「うへぇ。人間関係、めんどくさあー」

「同感だ」


 拳で解決出来れば、世界からあらゆる悩みが消えてなくなるのに。


「とりあえず、三人に相談してみるか」

「それがいいかもね」




 放課後、エマと萌木に声をかけて、今後の対策などを話し合おうと思った……んだが。


「これ、ガードされてないか?」

「うへぇ、あからさまァ」

「こちらの考えはお見通しって感じだね」


 二人との間に、複数の生徒が立ちはだかり話しかけることが出来ない。

 二人はなんとかこちらに近づこうと試みてはいるが、別の生徒に連れられて教室を出て行ってしまった。


「……あっちのほうが強制的じゃんね」

「どっちが悪かわからんな」

「クランハウスを閉めたばっかりで、間が悪いね」


 まったくだ。

 他クランからの偵察やら押し入りやらを警戒してクランハウスを閉めたのが徒になった。


 もしクランハウスがあれば、外でこっそり落ち合うことも出来たんだろうけどな。


「白河くん、メールは試した?」

「さっきから試してはいるが、ダメだな」

「他の人から監視されてるのかな」

「携帯を没収されてるかもしれんぞ」

「さらっと怖いこと言うなよ」


 ここって、監視とか携帯没収とか、普通な世界なの?

 ってか、そんなことされてたら、これから二人がどんな目に遭うかわからんな。


「エルドラ。二人のバックアップを頼めるか?」

『承知しました。全力を尽くします!』


 エルドラの背後に、やる気なのか殺気なのか、うっすら揺れるものが見える。

 このまま突っ込ませるのはさすがに不安だ。


「死人は絶対に出すなよ?」

『お任せ下さい! 死人は絶対に出しません!』

「そ、そうか」


 こいつ、死人〝は〟って部分をやけに強調したな。

 死ななきゃOKじゃないんだが……いや、ここまでのコトを起こされてるんだから、全員無傷とはいかないか。


 仕方ない。

 俺も腹を決めるか。


「エルドラ、相手に付けいる隙を一切与えないよう、徹底的にやるぞ」

『はい、マスター。頑張ります♪』


 エルドラが上昇し、消える。

 その姿が、綱から解き放った犬のように見えて、若干不安になる。


 本当に、あいつに任せて大丈夫だったかなぁ……?


「……ま、いいや。こっちはレオンと合流するか」

「千葉くんまで捕らわれてるなんてことは、ないよね?」

「さすがにそれはないだろ」


 あいつ学校に来てなくて、今は実家にいるからな。

 あそこはハンターが常駐してるし、監視の目もある。さすがにクラスメートに捕えられる隙はない。




 予想通り、レオンは家にいた。

 ――のだが。


「なんで完全装備なんだよ」

「ダンジョンに行くのに武具装備しねぇ奴はアホだろ」

「あっ、そうだったな。すまん、忘れてた」

「ああ? なんで忘れてんだよ」

「ちょっと、学校で妙なことがあってな。悪いが今日はダンジョン行きは中止だ」


 よほどダンジョン行きが楽しみだったのか、レオンの顔に絶望が浮かんだ。


「な、なんでだよ!?」

「実は――」


 かくかくしかじか。

 イチから説明する。

 ってか、説明がめんどいな。

 お前はそろそろ引きこもりやめて学校に来いや。


「ってなわけで、一条が俺に宣戦布告、それに併せてクラスメートが一斉蜂起したって感じだ」

「一条がそんなことを? 信じられねぇな。アイツ、そういうことをやるやつじゃないぜ? それに、クラスメートが西園寺と朝比奈を押し込めるのも意味がわからん」

「押し込めてるってのは俺の想像だけどな。ただ、何度メールしてもコールしても、繋がらんから間違いないだろ」


 二人も今日、放課後にダンジョンに行く予定だったのだ。

 こちらのコールに出ない、折り返し出来ないなど、普通では考えられない。


「ふっ。案外テメェに愛想尽かしたのかもしれないぜ?」

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― 新着の感想 ―
ドクぺおは旨いもん! 異論は認めないもん! ……昔のドクぺやアメリカのドクぺの方がより旨いって知ってる?
めんどくせえな、全員半殺しの刑(おはぎ死ぬまで食わす)だな。
ドクペは一定数の信者居るから3箱買ったっての以外はいいと思う
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