番外編 その3 「メロンパンの皮焼いちゃいました2」はパンだった。
では、いただきます。
ガブリ、
といってもよかったのですが、その前に手で2つに割っちゃいました。
切れ目(網目)の所でパカッ
およそ6対4くらいに割れました。
なぜ割ったのかって?
それは「皮焼いちゃいました」の断面が見たかったから。
それと、ヤマザキさんのHPにも「一口分に割って食べやすくなりました」とあるので、手で割ってみたかったのです。
両手に持ち、少し力を加えると、
ホコッ
という効果音がぴったりくるような「割れ感」。パラパラと破片をテーブルに落としながらも、きれいに2つに割れました。
その断面はいわゆる「スポンジ層」的なところはほぼなく、表面がそのまま内側まで続いているような感じ。一方、下側(裏側にあたる)は茶色く焼き固められています。
そう、見た目はほぼクッキーですね。
それでは、いだだきます。
思い切りほおばります。
バクッ。
もぐもぐもぐ。
ザクッ。
しっかりとした歯ごたえ。
いや、予想はしていたけれど結構ハード。
けれどもクッキーほど硬くはありません。
前歯でちぎられた一片は口の中ほどに運ばれ、ほどよくほぐれます。
それと同時に、袋をあけた時にはそれほど感じなかったあの香り、
――メロンフレーバーが鼻腔をくすぐります。
バターや小麦粉のものとは異なる、透明感のある香りがふわりと広がります。
「皮」全体の味の印象は、クッキーというよりパンに近いです。
舌の上でホロホロと崩れて溶けていくさまはクッキーのよう。けれども、クッキーのように分解するほどではなく程よい生地感が残ります。
クッキーを食べるときには「かむ」ことをほぼ意識しませんが、「皮焼いちゃいました」では「かんで」「飲み込む」という動作を意識的に行う、つまり、食事を意識させるのです。そういった視点から、パンのように感じたのでしょう。
さて、本家本元のメロンパンと比較しました。
手元にあるメロンパンの皮の端に近い、あの硬い部分を「むしっ」とちぎって、口に放り込みます。
もぐもぐもぐ……




