第88話 『桜と唐傘お化け』
どうも、神夜晶です
今回は小傘です
そして、今回は桜に驚いてもらいます
まぁ、小傘に花を持たせてみようかなと。。。
でも、後で小傘はお仕置きを喰らいます・・・
でわ、どうぞ~
ナズーリンが来てから数日が経った
その間に料理本や小説を読んだりしていた
現在は料理本を見ていた
「今日は何の料理を作りましょうか……」
料理本を見て悩んでいる最中だった
暫くページを捲っていくと目に止まる項目があった
その項目とは……
「ドライカレー……ですか
普段、カレーは作りますが
ドライカレーですか、初めて聞きます……成程
面白いレシピですね、これにしましょう!」
普段、普通のカレーは作るが
ドライカレーは作った事が無い桜だった
桜は布団から立ち上がりキッチンへと向かった
キッチンに着き材料を確認し作れると分かったので、早速作り始めた
「先ずは野菜を微塵切りにして……
次にフライパンを用意してニンニクを炒めます
ある程度、炒めたら微塵切りにしておいた玉ねぎを入れます
玉ねぎを入れておくと甘みが出るのです♪
中火の弱で炒めていき、少ししたら残りの微塵切りにした野菜を入れます
次に用意しておいた、挽き肉をフライパンの真ん中に入れます
挽き肉と野菜を混ぜ合わせながら炒めていきます
ある程度、野菜が炒まって来たらカレー粉を入れます
此処でポイントなのが、カレー粉を炒める事によってコクが出るのです!
そして、次に小麦粉を加えた後に炒めてケチャップ、ウスターソース、コンソメを加えて炒めます
最後に水を入れて炒めていきます
水分が無くなる位まで炒めていきますが
此処で重要なのが、焦さないようにです!
焦したら、駄目なんですよ……?」
桜は手順通りに作っていき、難なく作った
後は御飯の上に乗せて出来上がりだ
この上に、ゆで卵や温泉卵を乗せたりするのも良いだろう
そして、盛り付けと茶の準備が出来て食べようとした時だった
コン!コン!
「すみませ~ん」
「は~い
この声は……何処かで……」
桜は玄関からの声を何処かで聞いたような声だと呟いた
取り敢えず待たせるのも嫌なので、桜は玄関へと向かった
桜は玄関に着き扉を開けた
玄関の前に居たのは……
ガチャ!
「……(ペロ)」
「……」
其処に居たのは大きい唐傘だった
しかも、唐傘が桜の頬をペロっと舐めたのだ
唐傘だけでも十分に驚く要素があるのに、舐められると……
ドサッ
桜は驚愕の余りに気絶して倒れた
「やった~!
これは驚いてくれたんだよね……?
私ってば頭いいね~
って、この子……気絶してる
ふふん、努力した甲斐があったね!
取り敢えず……この子を家の中に運ぼう」
そう言い訪問者は桜を抱き上げて家の中に入った
それから、数分後に桜は目を覚ました
「ん……私は……確か……」
「あ、気が付いた?」
桜が目を覚ますと、其処に居たのは宴会で会った多々良小傘だった
先程の事を思い出し、桜は小傘に詰め寄りながら喋り出した
「あ、小傘さんでしたか……
もう、先程の尋ね方は止めて下さい!
吃驚し過ぎたじゃないですか」
桜は布団から起き上がり小傘を注意した
頬を膨らませて「怒ってます」という表情をしているが、可愛いだけだった
小傘は苦笑しながら、桜に謝罪と事情を説明した
「あはは、ごめんね?
最近は人里の人間も驚いてくれなくてね
桜には驚かしてなかったからさ、やってみたくなったんだ~
次からはしないから、許して?」
「本当ですね……?
次したら……霊夢さんに言っちゃいますよ?」
「絶対にしません!」
桜の「霊夢に言い付ける」攻撃が直撃し小傘は震えていた
それもその筈だ
先の異変で小傘はボコボコにされたのだから
故に即答する他なかった
桜も小傘の即答に微笑みながら口を開いた
「はい、分かって頂けたようで何よりです
あ、小傘さんはお昼御飯を食べられましたか?」
「ううん、まだだよ」
「それでは、御一緒に食べませんか?」
「良いの!?」
昼食を誘われた小傘は、目をキラキラさせて聞いた
桜は微笑みながら返事をした
「はい♪」
「やった~
有り難う!」
「ふふ、どう致しましてです」
それから、二人はリビングへと行き
小傘は椅子に座り、桜は小傘の分を準備した
桜が小傘の分を準備し終えると、小傘の目の前に置き自身も椅子に座った
そして、二人は同時に「いただきます」をした
「それじゃ、私から食べま~す!」
「ふふ、どうぞ召し上がれ♪」
「あ~む!(もぐもぐ)」
「どうでしょうか?」
小傘が元気良く食べ始め、桜が嬉しそうに見ていた
桜は何時ものように小傘に料理の感想を求めた
小傘は良く噛んだ後に飲み込み桜に感想を言う為に口を開いた
「美味しい!」
「ふふ、良かったです」
「カレーは食べた事あるんだけど
これはこれで美味しい!」
「気に入ってもらえたようで何よりです♪
おかわりも沢山ありますから、食べて下さいね!」
「うん!」
桜と小傘の会話と行動を見ると親と子供を見るかのような感じだった
それ程までに桜と小傘の行動は一致していた
桜も食べ始め、小傘も何杯もおかわりをしていた
食べ始めて数十分後に二人は「御馳走さま」をし
桜は食器の片付け、小傘は腹を擦りながらぐで~っと机に伏していた
その様子を見て桜は微笑んでいた
それから、食器の片付けが終わり小傘と話していた
「そう……なんですか」
「うん、私は捨てられた傘に宿った“九十九神”なんだよ」
「そうですか……
酷い事をする方も居ますね」
「ふふふ……」
「どうしました?」
小傘は突然笑い出した
それを見て桜は首を傾げて聞いた
小傘は笑い出した原因を話した
「ううん、桜は優しいなって思って
まだ会うのは2回目で、今日は驚かしたりもしたのに
そんな相手を此処まで心配するなんて……桜は優しいんだね」
「小傘さん……
ふふ、何を言われるかと思いましたら
お友達の心配をするのは当たり前ですよ?」
桜は微笑みながら、自身の考えを話した
それを聞いて小傘は目をパチパチとさせて、驚いていた
「友達……
そっか、有り難うね」
「ふふ、どう致しましてです
もし、悲しい事や苦しい事がありましたら
何時でも此処に来て下さいね?
相談なども受けますし
お腹が空きましたら、料理を作りますから
気軽に来て、嫌な事を忘れて帰って下さいね♪」
「桜……有り難う」
「……♪」
桜は更に優しい微笑を見せ小傘に自身の考えを伝えた
小傘は桜の言葉に感動したのか、薄く微笑みながら礼を言った
桜は言葉こそ言わなかったが、微笑んで返した
それから、夕方になり小傘は来た時よりも元気に帰っていった
桜も小傘が見えなくなるまで見つめていた
~命蓮寺~
命蓮寺では、大人数での食事を取っていた
その中に小傘も混じっていた
全員が黙々と食事をする中でナズーリンが気になった事を小傘に聞いた
「小傘、今日はどうだった?」
「え? 何が?」
「何がって桜の家に言ったんだろう?」
ピクッ
ナズーリンの言葉に数名が反応した
小傘は「あぁ」と小さく呟き話し出した
「うん、言って来たよ
料理が美味しかったんだよ!
後は……心の霧を払ってもらえた気分だよ」
「そうか……」
「(桜ちゃん、有り難うございます)」
「後は会う時に驚かしたよ!」
ピクッ
またしても、数名が反応した
ナズーリンは「ん?」と小さく呟き聞いた
「驚かした? どうやって?」
「ドアを開ける前に傘を出してただけだよ
いや~……桜ってば驚いてくれてね気絶までしてくれたよ!」
ブチン!
数名の堪忍の緒が切れた
行き成り、立ち上がり数名は小傘を引っ張って何処かへと消えていった
夜中に命蓮寺から少女の悲鳴が聞こえたとか聞こえなかったとか
どうでしたか・・・?
眠いまま書いたので間違ってるところとか
微妙なところがあるかも・・・
小傘さんは、あの後に聖からキツイお仕置きと修行を言い渡されました。
でわ、また後で!




