第84話 『桜と宝船』
どうも、神夜晶です
今回から星蓮船に入っていきます
まぁ、何時ものごとく
異変に入る前なので短いです;;
でわ、どうぞ~
霊夢と一緒に温泉に入ってから数ヶ月が経った
その後も霊夢に誘われたり、他の者からも温泉に誘われて一緒に入った
現在は季節も変わり始めようとして、雪も溶け始め桜が咲きそうにあった
そんな中で桜は何時ものように小説を読んでいた
タイトルは「妖怪と人間の共存」という小説だった
紫が、この本を持って来て桜に勧めていた
「紫さんが、この本をお勧めした理由が分かりました
そうですよね、争ってばかりでは何も始まりません
私も更に妖怪の方と仲良くしなくては!」
桜は妖怪と更に仲良くしようと、その胸に誓った
それから時間が経ち、昼になり料理本を見て
今日は何を作るか決めて、作り始めた
作り終わると、本当に久し振りの一人での食事だ
別に寂しいという訳ではない
確かに寂しい気持ちも少なからずあるが
今現在の気持ちを表すのは「静寂」という感情だ
誰かが居ない、この家は一人では静か過ぎるのだ
「何方か来られないと本当に静かですね
ですが、こういうのも良いですね
のんびりと一人で食べるというのも悪くない気がします
ですが、私は賑やかな方が合ってますけどね」
桜は「ふふ」と微笑んでいた
それから、昼食が終わり布団に戻り小説の続きを見ていた
そんな桜に、ある人物が尋ねて来た
コン!コン!
「桜~!」
「は~い
ふふ、霊夢さんですね
どんな御用でしょうか?」
桜の元に訪れたのは霊夢だった
最早、桜には声で誰が来たか分かるのだ
桜は布団から出て立ち上がり玄関に向かい扉を開けた
ガチャ!
「こんにちは、桜」
「はい、こんにちは♪」
「来て早々で申し訳ないだけどね
今日は大事な用があって来たのよ」
霊夢は来て早々から真面目な表情で「大事な用がある」と告げた
桜は大事な用と聞いて首を傾げて聞いた
「大事な用ですか……どうされました?」
「えぇ……まだ私の予想でしかないんだけど
さっきね、魔理沙から聞いたんだけど
人里で宝船が見かけたっていう噂が出てるんだけど……知ってる?」
此処、最近で宝船と呼ばれるものが上空で見かけられるようになった
それは人里で話題となり、各場所で、その話題が持ちきりだった
当然ながら桜も知っていた
実際に見た訳ではないが、慧音経由で知っているのだ
なので、霊夢の質問に対して頷きながら答えた
「一応、話は聞いてますよ
空に宝船が見えるので縁起が良いとか……」
「そう、その宝船が問題なのよ
私的には宝って聞くと良いんだけど
でも、もし……そうじゃなかったら?」
霊夢的には宝があれば食費にも困らなくなって喜ぶのだが……
しかし、もしそれが「違ったら」と更に真面目な表情で桜に伝えた
桜は嫌な予感が走り、息苦しくなるが、何とか霊夢に言葉を紡いだ
「そうじゃなかったら……そういう……こと……ですか」
霊夢の言葉の真意は……「もしも、異変だったら?」というものだった
つまり、桜にとって最後の異変となるかもしれないという訳だ
桜は最後と思うと気が滅入っていた
しかし、そんな桜に霊夢は優しく抱き締めた
「まだ異変と決まった訳じゃないでしょ?
それに桜には私達が付いてるわ
だから、安心して待ってなさい」
霊夢の抱き締めと優しい語りによって、桜は落ち着きを取り戻した
桜は微笑みながら霊夢に礼を言った
「霊夢さん……そうですよね
有り難うございます」
「良いのよ、桜の気持ちを考えれば当然よ
それじゃ、私は調査して来るから
家から出ちゃ駄目よ?」
「はい!」
「ん、宜しい
また後でね」
「いってらっしゃいです♪」
「えぇ、行って来るわ!」
二人は笑いながら手を振り別れを告げた
霊夢は心の中で密かに思った、「夫婦みたいね!」と
桜は心の中で思った、「ふふ、こういうのも新鮮味があって良いですね」と
その光景は、どうみても新婚の夫婦のようだった
どうでしたか・・・?
うわ~・・・一部の人には砂糖ものですねw
私も桜を抱き締めたい!(パルパルパルパルパル。。。。)
でわ、また次回に><




