第81話 『無意識と桜』
どうも、神夜晶です
今回は、こいしです!
ちょっと原作でも破壊してみようかと思うのですが
どうでしょう?
え? どういう破壊かって?
こいしに心を読ます能力を解放させるとか?
うん、してみようかな?
まぁ、分かりませんけど・・・どうぞ!
それと、感想が200件いきました
皆さん、本当に有り難うございます!
もう一つ、報告が
次回は・・・星蓮船に入っていく訳ですが。。。
その間に桜と今までの異変全部の子達と温泉を入れる話とか書いた方が良いですかね?
書いて欲しい方は言って下さいね!
でわ、本当にどうぞ~♪
お空が来てから数週間が経った
その間に再び、お空が訪れては料理の事を教えてもらいに来たりと
騒がしくも楽しい毎日だった
そして、現在の桜はというと本を見ていた
料理本や小説ではなく、医学の本で「閉ざした心を治す方法」という本だった
何故、こんな本を読んでいるのか
それは昨日の事だった
~回想開始~
桜は風呂に入り髪を乾かし、後は寝るだけだった
そんな時だった
行き成り後ろから声が掛けられた
「桜さん」
「? あ、さとりさん
こんな時間にどうしたのですか?」
「はい、実はですね……
明日、桜さんの家に私の妹のこいしが来ます」
「宴会で会った方ですよね」
「えぇ、それでお願いがあるのですが」
「お願いですか?」
さとりは突然、現れ桜にお願いをした
その表情からするに大事な事なのだと桜は悟った
桜は首を傾げ、お願いを聞いた
さとりは「えぇ」と言い頷きながら、お願いを言った
「こいしの心を癒してあげてほしいんです」
「心……ですか?」
「はい、こいしは嫌われる事を恐れ
心を閉ざし心を読めなくなりました
その所為なのか、無意識を操る程度の能力が発現しました
なので、無理なお願いとは承知ですが
どうか、こいしの心を治してやってほしいんです
お願いします!」
さとりはこいしの心を何とかしてあげたいと前々から思っていて
桜と出会い、触れ合って「桜なら任せられるかもしれない」とさとりは思った
故に、さとりは桜にお願いをしたのだ
さとりは頭を下げて桜にお願いをした
桜は静かに口を開き言葉を紡いだ
「さとりさん、頭を上げて下さい」
「……」
「私に出来る限りはしてみますけど
期待はしないで下さいね?」
「っ……はい!」
桜の返事を聞き、さとりは嬉しそうに微笑んでいた
それから、少しの間、二人は会話を楽しみ別れを告げた
~回想終了~
こんな風に、さとりがお願いをしてきたのだ
さとりからのお願いを成功させる為に
桜は本を読んでは、心を直す切っ掛けがあればと思っていた
しかし、思った以上に良い案が無かった
桜は仕方がないので、自分の思った事をしてみる事にした
取り敢えず、桜は冷蔵庫を見て昼食を悩んでいた
「何にしましょうか……」
桜は冷蔵庫の中を見て、ある料理が浮かんだので作る事にした
その料理とは……
「オムライスが出来ますね
早速、作りましょう♪」
桜はオムライスを作ると決めて行動に移した
慣れた手つきでオムライスを作っていった
それから、数十分でオムライスが完成した
「出来ました!
後は……こいしさんを待つばかりですね」
桜は二人分のオムライスを作り終えて
椅子に座りながら、こいしを待った
すると、数分後にスキマが開かれた
「来られるみたいですね」
桜は微笑みながらスキマを見ていた
スキマから、こいしが下りて来た
下りて来た方向は向こう側を向いていて桜に背中を向ける感じだった
「此処が桜の家なんだね~」
「そうですよ」
こいしが辺りをキョロキョロと見渡して呟いていた
それを聞いた、桜が後ろから声を掛けた
「あ、桜
こんにちは!」
「はい、こんにちは♪
(こうして見ると心を閉ざしてるように見えませんが……
でも、何処か距離を置いていると言いますか
悲しみの雰囲気を纏っていると言いましょうか
そんな風に見えるのですよね
後で……思い切って聞いてみましょう
先ずは……御飯ですね♪)」
「あ……御飯……用意しててくれたの?」
こいしは二人分のオムライスが置いてある事に気付いた
それを見てこいしは、桜に聞いた
「はい♪
こいしさんの為に頑張って作りました!」
「そっか、有り難うね」
「いえいえ、それでは食べましょう」
「うん!」
こいしは桜に食べようと言われ椅子に座った
椅子に座ると二人は「いただきます」をした
こいしは「いただきます」をすると同時に食べ始めた
桜は微笑みながら味の感想を聞いた
「どうでしょうか?」
「うん、美味しい!」
「ふふ、有り難うございます」
「お姉ちゃんもオムライス作るんだけど
こんなに美味しいの作れないよ」
「それは言い過ぎですよ?
私の料理は普通ですよ」
こいしが桜の料理をさとりより美味しいと言うと
桜は苦笑しながら返答した
それを聞き、こいしは口を尖らせながら呟いた
「え~
そんな事ないと思うんだけどな~
まぁ、美味しければ良いよ!」
「ふふ、そうですね」
「うん!」
二人は楽しく話しながら食事をした
それから、桜が食器を洗い終えて椅子に座り
いよいよ、本題のこいしの心の問題に取り掛かった
桜は笑顔から真面目な表情になり、こいしに話し掛けた
「こいしさん
少し質問しても良いでしょうか?
答え難かったら答えられなくても構いませんので……」
「うん、良いよ
何が聞きたいのかな?」
こいしは桜の真面目な雰囲気の意味が分かっておらずニコニコしていた
そんな、こいしを見て場の雰囲気を壊したくないが
桜は意を決して、こいしに質問した
「はい、こいしさんは……
どうして、心を閉ざしたのですか?」
「っ!? ……」
桜の質問に一瞬で笑顔が消え無表情になった
こいしを見て桜は冷や汗が出るが、めげずに質問を続けた
「別の質問をしますね……
何故、心を開こうと思わないのですか……?」
「……」
「こんな事を言える立場ではないのですが……
家族を信用してみては、どうでしょうか……?
きっと、こいしさんを愛してくれる筈です
いえ、絶対に愛してくれます!」
「私は……」
「……」
「私は能力の所為で誰かに嫌われる事を恐れた
でも、お姉ちゃんは恐れずに頑張って今がある
私は逃げて無意識という能力を得た
それから、お燐やお空と出会った
心を読めないから何を考えてるか分からない……
けど、きっと嫌いな筈……」
「お燐さんとお空さんが言ったのですか……?」
「ううん、言ってない
言ってないけど、無意識を操るから能力を発動させれば見えないし
何処に居るか分からないから、怖がられると思うんだ
お姉ちゃんだって、こんな手の掛かる妹なんか……」
「こいしさん!!」
「っ!? ……桜?」
こいしが自分の思いを桜に話していた
自分の事なんか「嫌い」
こいしが、そう言おうとしたが
その前に桜が桜らしからぬ大声を出した
それには、こいしも俯いて話していたが
身体が反応してビクッとなった
こいしは恐る恐る、桜の方を見た
桜は俯いていて身体を震わせていた
こいしは何が何だか分からなかった
桜は、ゆっくりと顔を上げてこいしを見た
こいしは桜の顔を見て更に驚愕した
怒りと悲しみが混じった表情で涙を流していた
「その先は……言ってはなりません
もし、言われるのでしたら
私は、こいしさんを嫌いになります……」
「……」
「この事を言うのは駄目かもしれませんが
言わせてもらいます……
実は今日、こいしさんが来るのを知ってたのです」
「え……?」
桜の言葉に、こいしは耳を疑った
自分が来るのを知っていた
こいしは桜の言葉に唖然としていた
そんな、こいしを気にせず桜は話し続けた
「何故、知っていたか気になりますよね……
それは……昨日の夜にさとりさんが来られたからなんです」
「お姉ちゃんが……?」
こいしは頭が追いついていかなかったが、桜に質問した
桜は小さく頷きながら、返答した
「はい……
昨日の夜に来られて
私にある“お願い”をしました」
「お願い……?」
こいしは桜の言葉を聞いていく内に
自分の心臓がドクンドクンという脈打つ音が鮮明に聞こえて来た
こいしは桜の言葉を聞き逃さぬように、耳だけに意識を集中させた
桜は、こいしの呟きに頷きながら、ゆっくりと話し出した
「はい……
そのお願いとは……こいしさんの心を癒して欲しいというお願いでした」
「私の心を……」
「はい、私の所に来て
頭を下げられてまで、お願いして来られました
私は……こいしさんが羨ましいです
こんな、家族思いのお姉さんを持って……
もし、今の話が気になるのでしたら、帰られた時に聞いてみて下さい
私が怒られますが、仕方ありません
でも、こうでもしない限り
こいしさんは私の言葉に耳を傾けてくれませんから……」
「お姉ちゃんが私の為に頭を下げた……」
「はい、本当に心配されていました
あの時、頼まれた時に私が了承しましたら
さとりさんは泣きながら笑っておられました
これでも、こいしさんを嫌っていると言われますか……?」
「て……」
「私は、そんな風に見えません」
「……めて……」
「さとりさんはこいしさんの事が、とても大切なのですから」
「止めて!」
桜の言葉が分かってしまうのか
こいしは聞きたくなかった
それでも、桜は言葉を紡ぎ続けた
「さとりさんだけではありません
お燐さんも、お空さんも
そして、私も……こいしさんの事が大好きなんです」
桜の言葉を聞いて、こいしは肩を震わせていた
こいしは小さく呟いた後に全てを曝け出すように叫んだ
「そんなの……そんなの分かってるよ!
でも!でも……何かを切っ掛けに嫌われたらどうしようって思うと
心を閉ざしたままの方が良い!
大きな傷を負う前に殻に閉じ篭れば傷を負わなくて済むから!」
「それが、こいしさんの本音なんですね……」
「そうだよ……軽蔑したでしょ?
どうせ、私は臆病者だよ!」
「いえ……軽蔑したりしません」
「……どうして」
「言った筈ですよ……?
私はこいしさんの事が大好きですと……
もし、誰かに嫌われたりしたら
私の所へ来て下さい
私は……こいしさんを裏切らないと
こいしさんの心の居場所になると誓います
ですので、さとりさんに心を開くのが辛いのでしたら
私からでも、良いです
私は絶対に……こいしさんを裏切ったり嫌ったりしません
もし、嫌ったりした場合……私の身を貴方に捧げます
私を煮ようが焼こうが好きにしてもらっても構いません
食べるなり殺すなりして下さい
その代わりと言ってはなんですが……私に心を開いてみて下さいませんか?」
「桜……
(どうして、此処までしてくれるの……
こんな面倒くさい私なんか放っておいてくれたら良いのに
でも……桜は自分の命を捧げてまで私の居場所となると誓ってくれた
私は……私は……桜を信じてみたい!)」
桜は、こいしに抱き着いて泣きながら長い言葉を紡いでいた
一方で、こいしは涙を流して聞いていた
最後まで聞き今の自分の気持ちに素直になった
すると……こいしの身体が光り始めた
桜は光に気付き抱き着くのを止めて、こいしから離れた
「こいしさん!? 眩しいです!」
桜は余りの光に目を瞑った
数秒後に光が止むと其処には何も変わってなさそうな、こいしが居た
「何が……起きたの?」
「分からないです……
あれ……?」
「どうしたの?」
桜は、こいしの変化に気付き小さく声を上げた
それを聞き、こいしが首を傾げ聞いた
桜は少し震えた声で喋り出した
「こいしさんの第3の目が……開いてます」
「え……本当だ……」
「こいしさん……私の心を読んでみて下さい」
「分かった……
(どうして第3の目が開いたのかわからない……
けど、桜のお陰なんだと思う
私にあれだけ言ったんだから……心の声を聞かせてもらうよ)」
「……
(もし、本当に心の声が聞こえているのでしたら……
こいしさん、おめでとうございます
私は、こいしさんが一歩を踏み出したのだと思うんです
その証拠に第3の目が開き心が読めるようになったのだと思います
誰かが、こいしさんを嫌いになったのでしたら……私が貴方の心の居場所となります!)」
「読める……心の声が読めるよぉ……」
「……(はい、こいしさん♪)」
こいしは自分が能力を解放出来たと知り嬉し泣きをした
桜も貰い泣きをしたが、泣きながらも笑っていた
二人は暫くの間、抱き合っていた
それから、二人は会話が弾んでいき
紫が迎えに来るまで、話していた
こいしは桜に礼と別れを告げスキマで帰っていった
地霊殿に帰ったこいしは、三人の家族に驚かれたが直ぐに受け入れてもらえたようだ
その夜に桜は風呂に入る時に鏡で自分の姿を見ていた
「呪いが……足の脛まで伸びてますね……
後、一回の異変で私は……」
桜は呪いを見て悲しい表情になりながらも風呂に入った
風呂に入り、桜は天井を見上げ硝子張りから見える月を悲しみの表情で涙を流しながら眺めていた
どうでしたか・・・?
えぇ、やっちゃいました~~~www
桜はこいしの心を開いた!
こいしは相手の心を読む事が出来るようになった!
桜はこいしにフラグ200%建てた!
でわ、また次回に(´ω`)




