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東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
78/181

第70話 『桜と上海(蓬莱)』

どうも、神夜晶です


今回は~・・・上海です

蓬莱は・・・別で出そうかな?

まだ決めてませんが、出しちゃうかも・・・?

取り敢えず、今回は上海メインですw


でわ、どうぞ!

博麗神社で宴会をしてから数週間が経った

霊夢が帰ってから数日は落ち込んでいたが

何とか何時も通りに戻れた、桜だった

現在、桜は何時ものごとく料理本を見ていた



「今日は何を作りましょうか……」



桜は料理本を見て何を作るか決めていた

殆どの日は料理本を見て決めれるのだが

決めれない日も極たまにだがあったりするのだ

それが、今日らしい



「余り……良いのがありませんね

何故か、コレという感じのものがありません……

前に作った茄子とチーズの味噌炒め等を作りましょうか♪」



そう言って、桜は作業に取り掛かった

今まで作ってきた料理を思い出しては作った

それから、約1時間後に完成した



「少し……作り過ぎちゃいましたね」



桜は苦笑しながら、完成した料理を見た

其処には桜流のフルコースが並べられていた

桜は椅子に座り食べようとした

そんな時だった

コン!コン!



「御免ください」



「は~い

確か、この声は……」



突然、玄関がノックされた

桜は声を聞いて聞いた事があるような声だった

玄関に向かいドアを開けると、其処に居たのは……

ガチャ!



「こんにちは、桜」



「こんにちは!

やっぱり、アリスさんでしたか」



前に来たアリスだった

アリスは桜に「やっぱり」と言われて首を傾げて聞いた



「あら、私だって分かってたの?」



「予想でしたけど、声で分かりました」



「そうなのね

今日、来たのは用事があったからよ」



「用事ですか?」



「桜に紹介したい子が居るのよ」



「紹介したい方ですか?」



アリスは桜に紹介したい者が居るので

桜家に寄ったらしい

そんなアリスに桜は首を傾げて聞いた



「えぇ、ほら出て来なさい

恥ずかしがってても、しょうがないわよ?」



「だがな、マスター……」



「恥ずかしいものは……恥ずかしいのです」



アリスがドアの隣に居る人物を引っ張った

しかし、誰かが嫌がっているのか姿を見せなかった

桜は、そんな光景を見て首を傾げていた

声からするに二人居るようだ

アリスは二人を見かねたのか、思いっきり引っ張った



「いいから、出て来なさい!」



「「うわっ!」」



思いっ切り引っ張られ出て来たのは

アリスより背が高い女性だった

初めて会うのに桜は女性に何処か会った事があるような雰囲気を感じた

二人の女性は長髪で金髪だった

同じ顔立ちっぽいので区別が難しいが

唯一分かるのが目の色だ

左の女性が青色、右の女性が赤色だ



「アリスさん、この方達が……」



「えぇ、紹介したい子よ

と言っても……左の子には会った事あるわよ」



「え?」



「久し振りだな……桜

まぁ、分からないと思うが

一度だけ、会った事があるんだぞ?」



「少し失礼しますね……」



「?」



桜は目の前の女性に「会った事がある」と言われ顔を見つめた

見つめられた女性は首を傾げていた

桜は女性を見つめながら恐る恐る答えた



「もしかしてですが……上海さん……ですか?」



「「「っ!?」」」



桜は上海と答えて三人は答えを聞いて驚愕していた

その様子を見て桜は首を傾げて再び喋った



「あれ……? 違いました?

やっぱり、そうですよね

でも、何処か会った事があるような気がしてならないのですよね……」



「「ふふふ……」」



「どうかされました?」



「アリス様?」



「いえ、面白くってね」



「そうだな

まさか……初見で“当てる”とはな」



「え? それでは……貴方は……」



「あぁ、上海だ

こうやって話がしたかったんだ

最初に会った時からな」



目が青色の女性……上海が笑いながら答えた

口では上海と言ったものの、頭の中では考え過ぎていた



「……(上海さんが人間に!?

でも、前に会った時は……分からないです

一体、どうやって人間になったのでしょう? う~ん……)」



「どうしたの、桜?」



「上海さんが人間に……?

でも、お人形だった筈……

どういう事ですかぁぁぁ……(ボン)」



「おっと」



桜は頭が考えに付いていけずにショートした

それを上海が受け止めた



「あはは……

まぁ、不思議に思うのは当たり前よね

上海、蓬莱、中に入って桜が起きるのを待ちましょう」



「「はい(了解)」」



三人は気絶した桜を介抱する為に中に入った

桜が起きるまでは上海が膝枕をしていたようだ

数十分後に桜が目を覚ました



「ん……確か私は……」



「えぇ、気絶したわ」



「アリスさん……

はっ!? そうです!

上海さんは、どうやって人間に?」



「やっぱり、気になるわよね」



「それはそうだろう

人形が行き成り人型になるなんて

生命のルールを無視してるのも良い所だ」



「そうですね……」



「でも、貴方達は自由を手に入れた

私は、それだけで満足よ」



「「マスター(アリス様)……」」



「さぁ、しんみりは此処までよ

それで、上海が何で人型になれたって話だったわね

あれは、桜の家から帰ってからだったわ……」



アリスは回想をするかのように話し始めた

~回想~



今、私は魔界に帰って来ている

元々、私は魔界で生まれて育った

私の母は魔界の神で、名前は神綺という

そして、現在は母の城の研究室みたいな所に来ている

其処で私と母とメイドの夢子が話していた



「この子がねぇ~……」



「魂を持ったと……?」



「えぇ、私が出した命令とは違う行動もしたし

桜にキスもしたのよね

絶対に魂が宿ったんだわ!」



「ふ~ん……その桜ちゃんって子さ

どんな子なの?」



「えっと……ある神に呪いを掛けられて苦しんでて

一生懸命に生きてる子?」



「何故、疑問系なのですか?」



「呪いね~……」



神綺は呪いと聞いて目を細めていた

同じ神として一人の人間を呪った事が許せなかった

神綺が考え込んでいるとアリスが「これが桜よ」と言い写真を見せて来た

二人は写真を見て驚愕していた



「ねぇ、アリスちゃん……」



「何?」



「この子、攫って来ていい!?」



「「はぁ!?」」



神綺はとんでも発現をした

どうやら、アリスと同じ位に可愛いと思ったらしい



「この子を此処で飼うわ!」



「字が違うから!

それに桜は男なのよ?」



「「え……?」」



アリスの男発言で目が大きく開く二人だった

それを見たアリスは「この二人もか……」と思っていた



「説明してなかったから、分かるけど

桜は、この容姿でも男よ」



「か、可愛すぎる……」



「そうですね……アリス様の幼い頃と同等か、もしくは……

それ以上の破壊力があります」



「今まではアリスちゃん、至上主義だったけど

こんな子が、居るなんてね~

ちょっと、魔界に連れて来たら?」



二人は写真で見た桜を興味津々だった

夢子はともかく、神綺が此処までアリス以外に興味を示すのは珍しかった

アリスは神綺の「連れて来い」発現に手をヒラヒラさせて受け答えし

本題の上海に切り替えた



「あ~、はいはい

また来る時に連れて来るから

それよりも、今は上海の事よ」



「そうだったね、それで?」



「え? それでって?」



「アリスちゃんは上海をどうしたいの?」



「私は……私は上海に自由を上げたい!

上海の恋路を手助けしたい!あたっ!」



ポカッ!

診察台みたいな上で寝ていた上海が飛び起きてアリスの頭を殴った

殴られたアリスは頭を擦るだけだった

どうやら、上海は恋路と言われて恥ずかしかったらしい



「あらら、人形が主人を殴るとは

恋路って言われて恥ずかしかったのかな?」



「……(コクコク)」



「やっぱり、魂あるわね……」



「そうですね

此処まで行動を露にすると分かり過ぎますね」



「まぁ、アリスちゃんがママを頼ってくれた事だし……

出来る限りは協力するよ!」



「私も図書館にあった魔導書を集めて来ます」



「二人共……有り難う」



「良いって事だよ

子が親を頼るのは当然だからね

それよりも……上海は本当に完全自立人形で良いの?」



「え? どういう事?」



「その桜ちゃんとの恋路を思うなら

人形のままで良いの?って事」



「……そういう事ね

上海、貴方は何になりたい?」



「……」



アリスは聞きながらも机の上に置いてある紙にペンで文字を書いていく

上海の目の前に用意されたのは3枚の紙に書かれた文字だった

その3枚に書かれた文字とは「人間」「完全自立人形」「魔人」だった

何故、魔人があるのかと言うと……

此処が魔界という安直な案だった

しかし、その安直さが良い方向に出たようだ

上海が選んだのは……魔人だった



「桜とは大幅に寿命が違うけど……良いのね?」



「……(コク)」



「分かった……という事で、ママ

お願い出来る?」



「うん、任せて~

上海の為にも……私が桜ちゃんを攫う為にも頑張るよ!」



「ママ!」



「え、えへへ……冗談だよ(笑)」



「まぁ、攫ったりしても良いけど……

霊夢達が黙っちゃいないわよ?

最近の霊夢……ハッキリ言うとママより強いわ」



「え? そうなの?

前も強かったけど

あれ以上に強くなったんだね~」



「まぁ、良いわ

それじゃ、上海を……(クイクイ)

……ん?」



アリスの服を引っ張る者が居た

それは……



「蓬莱?」



上海と対になる蓬莱だった

何故か蓬莱も魂が出来ていた



「もしかして、蓬莱も……?」



神綺が恐る恐る聞いた

蓬莱は、ゆっくりだが確実に頷いた

それを見てアリスも驚愕していた

桜の家に連れて行ってもないのに、魂があったのだ

故に前からあった事になる



「貴方も魔人に……?」



「……(コク)」



「本当に良いのね……?」



「……(コク)」



「……分かった

ママ、蓬莱も出来る?」



「何とか大丈夫だよ~

それじゃ、出来る事から始めようか……」



「えぇ!」



こうして、私達三人は協力して何とか成功した

どうやったかは秘密だ

しかし、生命の法則を破ったようなものだ

だけど、後悔はしていない

家族が二人も増えたのだから……

それに、もう一人増えるかもしれないしね♪



~回想終了~



「という事よ

私は魔界の出身で魔界の神様に手伝ってもらったって訳

そして、此処に居る二人が……」



「「魔人の蓬莱(上海)です(だ)」」



「そうでしたか……

ふふ、お二人と話せて私も嬉しく思います♪」



「「そ、そうですか(か)」」



「?」



桜の笑顔で言われた言葉が二人に直撃した

二人は赤面して俯いてしまった



「ふふふ……

(子供を見守る親って、こんな感じなのかしらね?

でも、上海と蓬莱を作って良かった……

これからも、宜しくね……二人共)」



アリスは二人の事を更に大切にしようと決めた

二人は魔人になったのか、感情が表に出るようになったので

恥ずかしさも確りと出ていた

しかし、二人は幸せに満ち溢れていた



~その頃の魔界~



「私も行く~!!」



「駄目ですってば!」



「止めないで、夢子ちゃん!」



「止めます!

また博麗の巫女にやられたいのですか!?」



「やられても良いから

桜ちゃんに一目で良いから会いに行くの~!」



「アリス様が連れて来るまで、お待ち下さい!!」



「我慢出来ないよ~!!」



「落ち着いて下さ~~~い!!!」



夢子と神綺は修羅場になっていた

他の兵士達も困り果てていたようだ

それが何日も続いて夢子はストレスで胃が痛いと言い出したとか……

どうでしたか・・・?


細かい事は伏せましたが・・・

まぁ、駄文と思って下さい;;


次回は・・・地霊殿かな~?

それか、私の小説の主人公とのクロスかも?


でわ、また明日!

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