第67話 『天人(霊夢付き)と桜』
どうも、神夜晶です
今回はタイトル通りの霊夢も出て天子も出ます
最後にシリアスな場面が出ますので注意です;;
でわ、どうぞ~
衣玖が来てから数日が経った
今日は霊夢は依頼が無いので、家でのんびりしていた
「桜~」
「どうしました?」
「ううん、呼んだだけ」
「そうですか
ふふ、変な霊夢さんですね」
霊夢は名前を呼んだだけだった
それを聞いて桜は笑いながら返事をしていた
その笑みさえも霊夢には癒しだった
霊夢は桜に変と言われて考え事をしていた
「うっ……
(好きだから名前を呼びたくなったなんて
恥ずかしくて言えないわ……
私も、まだまだ子供ね)」
霊夢に依頼が無い時は何時も、こんな感じだ
桜は霊夢が居ようとも料理の本に夢中だった
普通の者なら「構って欲しい」と言うのだが
霊夢は見てるだけで満足なので言わなかった
それに桜の邪魔をしたくないので言い辛いというのもあった
しかし、霊夢も気分によって食べたいものもあるので
そういう時には一緒に料理本を眺めて「これが食べたいわ!」と言うらしい
それを聞いて桜が「ふふ、分かりました」と嬉しそうに作るようだ
霊夢が来てから数日後に桜が霊夢に、こう言ったのだ
「此処に居る間も自分の家のように寛いで下さいね♪」と笑顔で言った
それを聞いて涙目で嬉しそうに抱き着いたのは明らかだ
そして、現在も料理本を一緒に見ながら昼を決めていた
「やっぱり、現代は進んでるわね~
色んな料理があるのね」
「そうですね、凄いと思います
現代は一体、どんな所なのでしょうか?
少し興味があります!」
「確かに少し興味はあるわね
でも、外には行かせないわよ?」
「え?」
桜が現代に興味があると言い
霊夢も興味があると賛同した
外に行かせる事が出来る霊夢は行かせないと言った
それに対して桜は首を傾げた
「知らない奴に攫われたらどうするのよ!
それに桜は戦えないから危ないわ
絶対に行かせない
まぁ、外に行き来が出来る紫も同伴なら良いけどね」
「そうですね……
現代は今と違って時代が進んでいますからね
紫さんが守って下さりますから、安心ですね♪」
「えぇ、そうね
私も行きたいけど
巫女の仕事があるから行けないわ」
「そうですよね……
もし、暇になりましたら
二人で行ってみたいですよね
色々な所を二人で回って見るのも良いかもしれませんね♪」
「えぇ、そうね
(つまり、それはデートよね!
あ~……早く巫女の後継者が現れないかな~
そしたら、隠居して桜と好きな時間を過ごせるのに……)」
桜は現代に思いを膨らませていた
霊夢も早く世代交代をしたいと考えていた
しかし、その時が来るのは……そう遠くない事だろう
それから、二人は何を作るのか決めて
一緒に昼食を作り始めた
霊夢は最初に桜が作る所を見て感心していた
今までも見て来たが改めて「凄い」と思ったのだ
包丁での切り方や、材料や調味料の分量を間違えずに行なう
それを見て感心していたのだ
殆どは桜が行なって少し霊夢が手伝うという感じだった
矢張り二人が料理をするとなると効率が良くなり、完成も早かった
数十分後に今日の昼食が完成した
「完成しましたね」
「えぇ、したわね
それにしても、良い出来栄えね」
「ふふ、そうですね
霊夢さんが手伝ってくれましたから
何時もより早く出来ましたし
こんなにも美味しそうな海鮮丼が出来ました♪」
「本当に見た目が良すぎね
(何で輝いて見えるのかしら
しかも、神々しい!)」
二人が作ったのはエビ、マグロ、イクラ、サーモン、その他etc……
色々な魚貝類を使った丼ものだった
その見た目は輝いていて、神々しい光を放っていた
何故、光っているのかは分からなかった
「霊夢さんの、お力ですね!」
「いや、私は何もしてないから」
「それでは、私達の……(カァァァ)」
桜は顔を赤くして何かを言おうとしたが
恥ずかし過ぎるのか、最後まで言えなかった
それを見て霊夢は「ん?」と首を傾げて何を言おうとしたのか聞いた
「どうしたの?」
「い、いえ……何でもありません
それでは、食べましょうか♪」
「えぇ、頂きましょう」
「はい!」
二人は椅子に座り食べようとした
そんな時だった
コン!コン!
「すみません」
「は~い
何方でしょうか?」
「さぁ?
(一体、誰なのよ
桜との時間を邪魔しやがってぇぇぇ!!)」
突然の訪問に二人は首を傾げた
霊夢は怒りが爆発寸前だった
二人は玄関に向かった
玄関に着くと桜が扉を開けた
ガチャ!
其処に居たのは……
「こんにち……は……
(げっ!? 霊夢……
ヤバイ……真面目にヤバイわ!
何で霊夢が居るのよ……)」
「こんにちは♪
(綺麗な方ですね~
清楚って感じがしますね
何処かの、お嬢様でしょうか?)」
「(天子……アンタが私の邪魔をしたとはね
それが、どういう事なのか……分かってるでしょうね
ふっふふふふふふふ……死にたくなければ帰れ)」
桜家に現れたのは
博麗神社を倒壊させ異変の主でもある
「比那名居天子」本人だった
桜は霊夢から天子の名前を聞いていたが
容姿までは聞いてなかったので
目の前の人物が天子だとは知らなかった
しかし、桜の後ろでは黒いオーラを纏い微笑んでいるが
眼が笑っていない霊夢が居た
口パクで「帰れ」と告げられて、天子は自分の命が危ないと悟った
そんな霊夢を見て天子は笑いながらも冷や汗を流していた
しかし、此処に来た目的を思い出して霊夢の殺気を気にせず話した
「私の名前は比那名居天子
今日は貴方達に用があって来たわ」
「貴方が……そうですか
立ち話もなんですし
どうぞ、上がって下さい♪」
目の前の人物が天子と知ると何を思ったのか
天子を家に招き入れる事にした
それを聞き霊夢は驚き桜の名前を呼んだ
「桜!?」
「良いの?」
「はい
霊夢さん……少しだけ我慢して頂けますでしょうか?」
天子が神社を倒壊させたのを気にしているのを分かっているが
それでも、苦笑しながら霊夢にお願いをした
「ハァ……(桜は何か考えがあるのね)
良いわよ、入りなさい
但し、妙な真似したら……分かってるわね?」
「……有り難う(コク)」
天子は真面目な顔で礼を言った
そんな天子を見て霊夢は何かを感じた
「……
(さっきから、そうだけど……
天子の雰囲気が変わった?
いや、普段の表情から真面目な表情になってたし
それ程までに話さないといけない事があるのね
まぁ、何でも良いけど……お腹空いた)」
「それでは、中へどうぞ」
「えぇ、有り難う」
桜は天子をリビングに案内した
天子はリビングを見て立ち止まった
それを見て桜と霊夢は首を傾げた
「「どうしたの(ですか)?」」
「もしかして……食べる前だった?」
「もしかしなくても、食べる前よ」
「わ、私……外で待ってるから」
「天子さん、お気に為さらず
一緒に食べませんか?」
「でも……(チラッ)」
桜に誘われて天子は霊夢を見た
霊夢は溜め息を吐いて言葉を紡いだ
「別に良いわよ
家主は桜だから
桜が誘ったら、一緒に食べる
断るって言うんなら……分かってるでしょうね?」
「……分かったわ
それじゃ、有り難く頂くわ」
「はい♪
用意しますので、少し御待ち下さい!」
「えぇ、有り難う」
桜は台所に向かい天子の分を用意し始めた
霊夢と天子は桜に聞こえないように話し始めた
「それで……一体どんな用なの?」
「どんな用……ね……
そうね、当たり前の用件……って言った所かしら」
「ハァ? それは、どういう……」
「用意出来ましたよ!
早速、頂きましょう♪」
霊夢が聞き返すとタイミングが悪く
桜が天子の分を持って来た
それを二人は互いを見て笑いながら、桜に返事をした
「「えぇ」」
天子の分を本人に渡して
お茶を天子の目の前に置いて
三人は「いただきます」をした
霊夢と天子は同時に食べた
「「……美味しい」」
「ふふ、良かったです」
「一緒に作ったけど
何これ? 特別な調理法はしてないのに……
美味し過ぎ!」
「魚の旨みが最大限に引き出されてる……
今まで刺身を食べて来たけど
これだけ美味しいって思った事が無かったわ
本当に美味しいわ」
「特別な事はしてませんよ
何時もの通りに美味しくなって下さいねと想いを籠めました♪」
「「くっ……(可愛い)」」
「どうされました?」
「な、何でもないわ
桜も食べなさいよ
貴方が食べなきゃ意味ないんだから」
「そうよ、私達に構う必要はないわ
作った本人が食べないと意味無いわよ」
「はい、分かりました
では、私も頂くとしますね」
「えぇ、そうしなさい」
「私に気にしないで食べてね」
「はい♪」
桜は二人に言われて食べ始めた
それから、昼食が終わり三人はリビングで向かい合っていた
そんな時に霊夢が口を開いて切り出した
「それで? 用って何?」
「数週間前に霊夢の神社を倒壊させたでしょ……?
その謝罪に来たの……」
「ふ~ん……
(一体、どういう風の吹き回し?
確かに会って間もないけど
こんな真面目な雰囲気を出す奴には見えなかった……
何故、今日に限って……)」
「(天子さん……)」
天子は神社を倒壊させた事を謝りに来たらしい
それを聞いて霊夢は驚いていた
桜は黙ったまま天子を見ていた
「私の勝手な都合で神社を異変を起こして
本当に申し訳なかったと思うわ……
ごめんなさい」
天子は椅子から立ち上がり霊夢に頭を下げた
それを見て霊夢は口を開いた
「顔を上げなさい……」
「……」
「(霊夢さん……)」
霊夢に言われて天子が顔を上げた
桜は二人の一部始終を静かに見守っていた
霊夢は椅子から立ち上がり天子に手を振り翳した
振り翳された手が怖くなったのか、天子は目を瞑った
桜も声を出して止めようとしたが
霊夢を信じていたので止めるのを止めた
ペチン!
「え……?」
「別に気にしちゃ、いないわ
確かに最初は怒り狂ってボコボコにしたけど
貴方が私の神社を壊したから、一時期ではあるけど
桜の家に住む事が出来たわ
それだけは感謝してる
けど、次は容赦しない
桜は人里で、ある意味で人気者よ
だから、桜の家が壊れなくて良かったとも言えるわね」
霊夢は天子の額に軽いデコピンをした
痛くも痒くもないデコピンに天子は驚愕していた
霊夢は自分の考えを天子に伝えた
「ふふ……
(この前に来て壊そうと、ちょっと思っちゃいました……なんて言ったら
今度は正真正銘、死ぬ手前までいくわね
これが……博礼の巫女か
見た感じで、桜が大好きなんだろうけど
でも、負けないわ!
弾幕勝負では負けるけど、女としての勝負は負けて堪るもんですか!)」
「霊夢さん……」
天子は霊夢の行動に感心させられたが
それでも、負けない天子だった
そんな二人のやり取りを見て、桜は微笑んでいた
「まぁ、次からは気を付けなさい
異変を起こすなら容赦しないけど
それ以外なら、別に何もしないから」
「えぇ、分かったわ」
「ふふ、無事に仲直り出来ましたね」
「仲直りとは違うけど……
桜、私を止めないでくれて有り難う」
「最初は止めようかと思ったのですが
霊夢さんの事を信じてましたから」
「桜……
(ヤバイヤバイヤバイ……
何て可愛い笑顔なの!
此処で天子が居なかったら抱き着いてたのに!
またも邪魔しやがってぇぇ!)」
「っ(ゾクッ)!?」
止めないでいた事を霊夢に礼を言われた、桜だった
その事で桜は最後に微笑みながら思った事を口にした
霊夢は桜の微笑みに唖然とした表情だが邪な考えでいた
逆切れのような考えに天子は感が良いのか身の危険を感じた
桜は気になった事を“偶然”天子に聞いた
「天子さんは……どうして異変を起こしたのですか?」
「どうしてね……
私が起こす異変を解決して欲しかったからかな?」
「アンタね……」
桜に理由を聞かれた天子は、しょうもない理由だった
霊夢は呆れている表情だった
しかし、桜だけは違っていた
「どうしてですか?」
「え?」
「どうして……異変を解決して欲しかったのですか?」
「桜……?」
「……」
桜は何時もとは違う真剣な表情で天子に聞いた
それに反応した二人だった
「意味も無く異変を起こすとは思えませんし……
何か特別な理由があって起こされたのでは?」
「霊夢が気に入るだけはあるわね……
そうね……異変を解決されたいからも本当の理由だけど
違う理由もあるわ
その理由は……」
「「理由は……?」」
天子が観念したのか、溜め息を吐いて理由を話し始めた
二人が声を重ねて理由を聞いた
天子は間を置いてポツポツと語るように呟き始めた
「……私は誰かに比那名居天子として見て欲しかった」
「っ!?」
桜は、その言葉だけで理解した
天子の言った事を理解したのか
桜は今にも泣きそうな表情で話の続きを聞いた
「私は、おてんばだけど偉い家の娘なの
周りからの視線は期待や比那名居としてだった
私は誰かに必要とされたかった
私を一人の存在として
私を“比那名居”ではなく“天子”として見て欲しかった」
「……
(その気持ちは分かるわ……
今は良いけど
昔は周りから博麗の巫女や期待の視線が多かった
今でこそ魔理沙や紫に他の奴等が居るけど
昔は酷かったわね……
桜は……私の事をどう見てるのかしら?
私を博麗の巫女として……
それとも、一人の女としての霊夢なのか
桜、貴方は私の事を……どう見てるの?)」
天子は俯きながら自分の心の思いを語っていく
その途中で身体が震えているのが、二人には分かった
そんな中で霊夢は天子の事を聞いて
自分の事を「どう思っているのか」
そんな事を考えていた
天子の語りを聞いていく内に
桜は徐々に涙目が激しくなっていく
「天子さん……」
「親からも出来損ないと言われ……
周りからも勝手に期待して、勝手に失望した目で見られ
私は……私は……何の為に生まれて来たのか……分からない……!」
「……」
「……
(桜……)」
ポト……ポト……ポト……
天子は膝の上で拳を握り締めていて
その拳の上に涙が降り始めの雨のように落ちていった
桜は行き成り立ち上がり、天子の元へと歩いていく
霊夢は桜の行動を静かに見守った
天子は下を向いたまま桜が歩いて来た事を知り桜の方向き顔を見た
桜の顔を見た瞬間に天子は一瞬だけ涙が止まり驚愕した
天子が見た桜の表情は……笑いながらも泣いていた
桜は天子に抱き着いた
抱き着かれた天子は桜の背中に手を回すも驚いていた
「桜……?」
「辛かったでしょう……?
自分自身を見てくれる方が居ないのは辛いですよね
私も半年間でしたが……家族も誰も支える方は居ませんでした
なので、物凄く天子さんの気持ちが分かってしまうのです
でも、これからは……私達が着いてます……
天子さんが嫌と言われても私達は貴方を見捨てません……!
私は比那名居としてではなく、天子さんとして見る事を約束します……
これから……一緒に探しましょう……?
天子さんの生まれて来た意味を……」
「良いの……?」
「はい……私達は……もう友達じゃないですか……」
「とも……だち……? 私が……?」
「そうですよ……
もしかして、私だけ友達と思ってました……?」
「そ、そんな事ない……!
私も桜の友達よ……!」
「はい……!」
「う、ううぇぇぇぇぇぇぇええええんん!!!
あああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああ!!!!!!
寂しかったよぉぉおおおぉぉぉぉおぉおおおおおおおおおお!!!!!」
遂に天子は大声を上げて泣いた
桜は貰い泣きという感じだったが
先程も言った通りに桜も孤独の時があった
その時の事も思うと自然と涙が流れていたのだ
それから数分間も天子は泣き続けた
その間、桜は天子の背中を擦っていた
少しして天子は泣き止み鼻を啜りながらも二人に話し掛けた
「泣いちゃって、ごめん……
でも、スッキリしたわ
私は私の生きたいように生きてやるわ!」
「ふふ、元気が出たようで良かったです」
「まぁ、何か悩みがあったら
愚痴くらいなら聞くわ」
「二人共、有り難う……」
天子は、まだ赤い目をしながらも礼を言った
そんな天子を見て二人は薄く微笑んでいた
それから、三人は夕方まで話し込んだ
夕方になると天子は天界へと帰っていった
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天子を見送り、リビングに戻ろうと二人は歩き始める
そんな時、霊夢が足を止めて桜を呼んだ……
「ねぇ……桜」
「はい? どうしました……?」
「……」
桜が霊夢に呼ばれ振り向いた
もう夕方なので霊夢の表情が見えなかった
しかし、何処か悲しげな雰囲気が纏わり付いていた
桜は可笑しいと思い名前を呼んで聞いてみる事にした
「霊夢さん……? 何かありました……?」
「桜は……」
「はい?」
「桜は……私の事を、どう見てるの?」
「え……?」
「私は昔……博麗の巫女としか見られなかった」
「っ!?」
霊夢は独りでに語り始めた
その語りに桜は目を大きく開き驚いていた
そんな桜を霊夢は気にせずに語り続けた
桜には、まだ霊夢の表情が見えずに居た
「今でこそ私を一人の霊夢として見てもらえるけど
昔は酷かった……
今日の天子を見て不意に思ったの
だから……桜の口から……直接、聞きたい
私の事を……どう見てるの……?」
「……確かに最初の頃は呪いの件もあり……
博麗の巫女として見た時もありました……」
「……」
桜の言葉を黙って聞いている霊夢だった
当時は博麗の巫女として見ていた
呪いの件もあるのだから、仕方ないと言えば仕方ないだろう
桜は霊夢を見ながら喋り続けた
「でも、今は……博麗の巫女ではなく……
一人の……“女性”として! ……見ています……」
「っ!?」
桜は柄にもなく声を荒げた
その事もだが、女性としての部分を強く言ったので驚愕していた
桜は俯きながら静かに歩き霊夢に近付いた
霊夢は逃げる事をせず、その場で棒立ちをしていた
「先程の……天子さんの事で思ってしまったのですね……?」
「……(コク)」
桜が質問すると霊夢は無言のまま頷いた
頷いたのを知ると桜は霊夢に抱き着いた
身長さもあり、腹に抱き着く感じだった
抱き着いたまま桜は顔を俯かせて喋り出した
「そう……ですか……
ごめんなさい……私の所為で不安にさせてしまって……
天子さんにも言いましたが……
私は博麗としてではなく……霊夢さんとして見ています……
ですから……そんな……そんな悲しい事を言わないで下さい……!」
「っ!?」
桜は少し声を荒げながら言った
霊夢は桜の言葉に驚いていた
「私は……今まで出会って来た方達の中で……
一番に思っているのが……霊夢さんなんですよ……?」
「……桜……」
「私は……貴方の事が……」
「その先は……言わなくて良い……
ごめんなさい……私……」
「霊夢……さん……」
「……桜……」
二人は抱き合いながら泣いた
その光景は別れを告げるような絵図に見えた
別れとは違うが、それ程までに悲しい光景だった
どうでしたか・・・?
天子が桜に心を開いた!
霊夢は心を打ち明けた!
二人は更に距離を縮めた!
でわ、また次回に><




