第66話 『桜と竜宮の使い』
どうも、神夜晶です
今回は衣玖さんになります
キャ━━━━(#゜ロ゜#)━━━━ッ!!
衣玖さ~~~~~ん!!!
でわ、どうぞ~
霊夢が泣き付いて桜家に来てから数週間が経った
桜と一緒に住んでからは霊夢の日常が激変したとも言えるだろう
念願の桜と一緒に生活が出来るようになったのだから
毎日が楽しくて仕方がないだろう
今日、霊夢は博麗神社を直しに行ったり
人里で人助けをしたりと忙しい日だった
しかし、霊夢にとっては忙しいと認識されなかったらしい
何故なら、桜が1日以内という事で弁当を作ったので
故に神社直しだろうが、人助けだろうが、霊夢には余裕だった
そして、現在……
「あぁ……桜の特製お弁当が美味しい!!!
あんな可愛い子に作ってもらえて美味しいなんて
やっぱり桜は私の“嫁”に確定ね!」
霊夢は瓦礫の山となった博麗神社で座って弁当を食べていた
誰も居ないので言いたい事が言いたい放題だった
その頃の桜はというと……
「~♪~♪~♪」
昼食を作っている最中だった
しかも、鼻歌を歌いながらだ
今作っている……というよりも、魚を刺身にしている所だった
刺身を綺麗に皿に盛り付けて
次の料理に取り掛かった
「次は……コレにしましょうか♪
先ずはニラを切ってフライパンに入れまして……
次に椎茸と挽き肉を入れて炒めます!
炒め終わったら卵を落として弱火で少し煮込んだら完成です♪」
桜はニラと挽き肉の卵とじを作ったようだ
その他にも野菜を切ってバランス良く栄養を取れるようにと考えていた
そして、数十分後に昼食が完成した
「少し作り過ぎましたでしょうか?
でも、今は霊夢さんが居て下さりますから
夜に一緒に食べれますね♪」
桜は満面の笑みで、そう言った
以前の桜なら「夜もですね……」と少し落ち込む所なのだが
今は霊夢と一緒に食べられると思うと嬉しくて仕方がないようだ
桜は椅子に座り食べようとした
そんな時だった
コン!コン!
「御免下さい」
「は~い
何方でしょう……?
でも、何処かで聞いたような声ですね……」
突然の声に桜は首を傾げて玄関に向かった
向かう途中で何処かで聞いた事があると感じていた
桜は玄関に着き扉を開けた
ガチャ!
其処に居たのは……
「こんにちは」
「こ、こんにちは
(そうでした
この前に来られた竜宮の使いさんの声でした
ふふ、また来て下さったのですね)」
霊夢が来る前日に訪問して来た竜宮の使いだった
また来たと知ると桜は心の中で喜んでいた
桜が喜んでいると、竜宮の使いが話し掛けてきた
「数週間ぶりですね
あの時は中途半端に説明をしてしまい
申し訳ありませんでした」
「だ、大丈夫ですよ
それが、お仕事ですから
仕方のない事ですよ♪」
あの時に確りした情報を告げなかった事を謝罪した
しかし、桜は彼女が竜宮の使いだと知ったので
仕事だから仕方ないと言った
竜宮の使いは首を傾げて「何故?」と思い桜に聞いた
「え? 何故、仕事だと……?」
「ふふ、実は私の家には天界に拘る書物がありまして
その書物で貴方の事を調べてしまいまして……
勝手ながら、すみません
(実は貴方の事が忘れられなくて……
って言ってしまったら、告白みたいですからね
言わないでおきましょう……)」
桜は勝手に調べた事を頭を下げて謝った
その途中で当時の事を思い出しては顔を赤くしていた
それを竜宮の使いが胸の前で手を振り首を横に振りながら焦っていた
「ぜ、全然大丈夫ですよ?
私も細かい事を言わなかったので当然と言えば当然ですから
(そうですか……私の事を調べてくれたのですね
でも、人里の家に天界に拘る書物があるとは……
実は凄い子だったりしますかね?)」
「ふふ、お相子……
というのは、どうでしょうか?」
「お相子ですか……良いですね
これで話を終えて……新たに自己紹介をしましょう!」
桜が相子と言った形で竜宮の使いも納得した
竜宮の使いが今までの話を止めて新たに自己紹介をしようと切り出した
それを聞いて桜は薄く微笑んで答えた
「はい♪」
「では、私から……
もう知っていますが
竜宮の使いの「永江衣玖」と申します
どうぞ、宜しくお願いします」
「此方こそ宜しくお願いします
私は神呪桜と言います
宜しくお願いします♪」
「はい!」
二人は互いに自己紹介をした
それから、桜が衣玖を自宅に招き入れてリビングへと向かった
「あ、衣玖さんは……
お昼御飯は食べられました?」
「いえ、まだですけど」
「では、食べていって下さい♪」
「良いんですか?」
「はい」
「それでは、お言葉に甘えさせて頂きますね」
桜が衣玖を昼食に誘うと
衣玖は嬉しそうに誘いに乗った
桜も嬉しそうに用意を始めた
「はい♪
今、お茶を用意しますので
椅子に座って、少し御待ち下さい」
「分かりました
(改めて話しましたが……
何て良い子なのでしょう!
他人に気遣いが出来て
しかも、可愛いと来ました
これは私の所に……いえ、天界に来て欲しいものです!!)」
桜が用意している時に後ろから眺めている衣玖だった
その時に衣玖は桜の事で頭が一杯だった
それから、茶の用意が出来て二人は食べ始めた
「「いただきます」」
「さぁ、遠慮せずに食べて下さいね♪」
「分かりました
では、このニラと挽き肉の卵とじから……」
「それは今日の主食ですので
少しだけ自信があります!」
「ふふ、期待してますよ!」
「余り期待されるとあれですが……
嬉しいですね♪」
「では、さっそく」
「はい♪」
「はむ……(もぐもぐ)」
「……(じー)」
桜は今日のメインであるニラと挽き肉の卵とじを食べてもらうと
衣玖を見つめるようにして感想を待っていた
少し食べ辛い衣玖だったが、何とか我慢して良く噛んで飲み込んだ
そして、感想を口にした
「予想通りに美味しいです!」
「ふふ、良かったです♪」
「えぇ、卵が良い感じに半熟で
ニラの臭みも無く挽き肉も火が通ってて丁度良いです
本当に美味しいです」
「有り難うございます」
「いえいえ、桜さんも食べて下さいね?」
「はい♪」
衣玖に言われて桜は食べ始めた
二人は話しながらも笑い合って楽しく食事をした
食後に二人はリビングに座りながら話し合っていた
「そうですか……それは大変でしたね」
「えぇ、情報を伝えるだけなのに
戦闘を仕掛けて来るんですよ……
私が一体、何をしたって言うんですか? って話ですね……」
「ふふ、幻想郷の方々は楽しい事が大好きですから
戦いたいだけなんだと思いますよ?
魔理沙さんによると弾幕ごっこは楽しいみたいですし
きっと、楽しむ為に戦いを挑んだんだと思いますよ?」
「そう……ですか?
確かに幻想郷は美しくも残酷ですからね
何でもありですね」
「ふふ、そうですね
ですので、私は……
この幻想郷が大好きで
幻想郷に生まれて良かったと心の底から思います」
「桜さん……」
桜は自分の思いを薄く微笑みながら衣玖に聞かせた
衣玖は少し驚き、目を見開いてた
それから、二人は違う話をしていき
夕方まで会話を楽しんだ
外が太陽から月に変わる頃に衣玖は天界に帰っていった
桜は衣玖を見送ると、それと同時に霊夢が帰ってきたようだ
霊夢が桜に抱き着き「ただいま」と告げると
桜が恥ずかしながらも抱き返して「お帰りなさい……」と優しく耳元で微笑んだ
数十秒後に二人は離れて家に入り
幸せな時を過ごして、その日を終えた
どうでしたか?
衣玖さんは桜の依存度がUPした!
桜は天界に行く可能性が1上がった!
霊夢は桜と幸せな時間を過ごした!
あれ・・・?
この回・・・衣玖さんですよね?
最後で霊夢っぽくなっちゃいましたw
次回は・・・天子ですw
でわ、また後で!




