第56話 『桜と紅葉の神』
どうも、神夜晶です
今回は静葉さんです
短いかもですが、どうぞ~
あの宴会から数日が過ぎた
桜は秋の風を感じながら料理の本を読んでいた
読んでいる項目とは、おはぎの項目だった
色々な作り方が乗っているが
桜は一番シンプルで簡単な作り方を見ていた
「成程……こうやって作るのですね
御飯も必要と……餡子はありましたっけ?
見てみましょうか」
桜は餡子があるかどうかを見た
しかし、無かったようだ
その代わりに小豆はあったようだ
桜は今の状態を見て目をパチクリさせた後に微笑んだ
「これは……最初から作れと神様の御達しですね!
最初から作るなんて楽しみですね♪
早速、作りましょうか」
桜はエプロンを付けて作り始めた
因みに現在の時刻は10時過ぎだ
餡子もだが、おはぎを作る時間も合わせているので
この時間から作るらしい
「うんしょ……うんしょ……」
桜は小豆を袋から鍋へと移した
これだけで桜には重労働である
鍋に火を掛けて、桜は餡子の作り方を料理本で見た
「こうやって餡子は出来るのですね……
現代の方達は凄いですね♪
この圧力鍋?というのが欲しいですが
其処まで贅沢は言えませんから
普通の鍋で挑戦です!」
桜は現代の料理本を持ってるので
圧力鍋とかの単語を知っているのだ
桜は圧力鍋が欲しかったが
紫に取って来てと言えないので普通の鍋でする事にした
しかし、それを聞いていた者がいたとか……
『ふふふ、欲しいのね?
待ってなさい、私が盗って来て上げる♪』
目玉だけの空間から、そんな声が聞こえた
そして、目玉だけの空間が閉じられた
この声は桜には聞こえなかったようだ
桜は普通の鍋で小豆を沸騰させたりして
約1時間後に何とか餡子が出来た
「後はコレをおはぎとして絡めるだけ……
緊張しますけど、頑張ります!」
桜は予め御飯を用意していたので
それに絡めて、おはぎを作っていく
そして、1時間後
「出来ましたけど……
作り過ぎちゃいましたね」
桜はテーブルの上の皿を見て苦笑していた
それも、その筈だろう
おはぎの数は50個を超えていたのだ
これでは桜にとって約3~5日分の量だろう
しかし、此処で救世主とも言える人物が来た
コン!コン!
「すみませ~ん」
「は~い
何方でしょうか?」
行き成りの訪問に桜は首を傾げたが
取り敢えずは出迎えに行く事にした
ガチャ!
桜は玄関を開けると其処に居たのは……
「こんにちは」
「こんにちは
(秋を表現した可愛らしい服ですね♪
秋が好きな方でしょうか?)」
「急に、ごめんね?
守矢神社の神奈子に貴方の事を聞いてね」
「あ、神奈子様のお知り合いでしたか」
「知り合いというか……神仲間?」
「神様……ですか?」
「えぇ、そうよ
紅葉を司る神よ」
玄関を開けて待っていたのは紅葉を司る神で「秋静葉」というらしい
桜は静葉が紅葉の神と知ると心の中で頷き静葉に声を掛けた
「それで、服も秋を表現した服だったのですね
納得がいきました!」
「えぇ、秋の神様だからね
所で、お邪魔しても良いかしら?」
「はい、どうぞ♪」
「ふふ、お邪魔するわ
(この子が神奈子の言ってた子ね
聞いてた通りに礼儀正しくて良い子ね
少し心を覗かせてもらったけど……
こんなにベタ褒めされると照れるわね
まぁ、悪い気がしないわ!)」
桜と静葉はリビングへと歩いていった
静葉と桜がリビングに着くと大量の、おはぎが目立っていた
おはぎを見た静葉が目を見開きパチクリさせていた
その様子を見た桜が首を傾げて声を掛けた
「どうかしました?」
「いえ、おはぎが大量にあると思ってね」
「あ、これはですね
お料理の本を見てましたら
おはぎの項目に目がいきまして
作ってみたんです
もし、宜しければ
お昼時ですので、御一緒にどうでしょうか?」
「私も良いの?」
「はい!
秋の神様に味見してもらえるなんて
この上ない程の幸せですから♪」
「ふふ、それじゃ
厳しく採点してあげるわ」
実を言うと静葉は、おはぎが大好きなのだ
おはぎを食べられるとなると、静葉のテンションが上がって来た
大好きもあるが、食通なので厳しい採点が望めるだろう
桜は厳しい採点が少し楽しみでしょうがなかった
「お願いします!
お茶を入れますので、少し御待ち下さい」
「えぇ、有り難う」
「ふふ、どう致しましてです♪」
桜は茶を沸かして静葉に渡した
二人は椅子に座り「いただきます」をした
「それじゃ、お先に失礼するわ」
「はい、どうぞ」
「あむ……(もぐもぐ)」
「……(ドキドキ)」
先に静葉が食べた
桜は「どんな評価なんでしょうか」と楽しみで仕方がなかった
静葉は、おはぎを飲み込んでから一息付いて喋った
「うん、100点ね」
「ほ、本当ですか?」
「えぇ、全部満点ね
最初から作られた餡子に確りとした米
食べた感じ……砂糖は使ってないわよね?」
「はい、砂糖は一切使ってないです」
「うん、満点よ」
「ふふ、秋の神様に言われると
凄く嬉しいです♪」
静葉が満点と笑顔で言った
満点だと知ると桜も笑顔で静葉に喜びを伝えた
静葉は少し顔を赤くして考え事をした
「そ、そう
(くっ……可愛いわね
確かに秋の神で、おはぎも大好きだけど
採点しただけで尋常じゃない喜び方ね
それ程までに一人が辛いのかしらね……
呪いが解けると良いのだけれど……)」
「では、私も食べましょう!」
そう、昨日の宴会でもそうだが
今日、神奈子に桜の事を聞いていたのだ
呪いがあると聞き怒りが込み上げていた
静葉は「どうして、こんな小さな子に呪いを……」と心の中で思っていた
それから、二人は話したりして楽しい時間を過ごした
気付けば夕方になっており、静葉は帰って行った
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
シュル!シュル!
服の脱ぐ音だけが脱衣所に響き渡る
「ふふ、静葉様は紅葉の神ですか……
綺麗な神様でしたね!
あ……呪いが太ももの辺りまで……」
桜は自分の裸を見て呪いの進行を見た
太ももまで進行していたようだ
間違いなく、先日の騒動の所為だろう
桜は悲しい表情をしたが、余り気にする事なく風呂へと入った
どうでしたか;;?
この前、おはぎを食べたので
今日のネタにしてみましたw
勿論、次話も秋の関連です!
桜の裸を盗撮した人は・・・何人居るのかな?
あ、文は・・・霊夢達に、お仕置きされました
でわ、また次回に!




