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東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
31/181

番外編 『光竜と桜』

どうも、神夜晶です


今回は番外編となります

えぇ、龍弟記に出て来たライルさんです


今回番外編を書くのですが

回想で最終話のネタを書くので

ネタバレになります

同じと言えませんが

殆ど似てます・・・

全愛記を最後まで楽しみたい方は

回想だけ見る事を止めた方が良いと思われます

一応、回想を見なくても分かるように努力はします><


でわ、どうぞ!

ある日を境に神呪家に一人の住人が増えた

それによって桜は一人という寂しさが消えていった

そして、現在は二人で昼御飯を食べている最中だった

もう一人の住人の名前はライル・ハーヴェスト

彼は桜が小さい頃から一緒に居て面倒を見て来た

なので、桜はライルに感謝してもしきれない恩があった

本人は気にするなと言ったのだが

桜は「何時か必ず恩返しします!」と意気込んでいた



「ん~……

やっぱり桜の料理は美味しいね~」



「そ、そうですか?

普通だと思うのですが……」



「いや、美味しいよ~

それに、わっしは心から美味しいと思ってるよ~」



「そうですか……

(ライルさんは本心で美味しいと思って下さってると……

本当に嬉しいですね!

私の料理を美味しいと……///)」



桜は、もう一人の住人に料理を褒められ

内心で喜んでいた

それも、赤面する程にだ

そんな桜に何かを思い出したかのように

ライルが話し掛けてきた



「あ、そう言えば~……

身体に異常は無いかい~?」



「あ、はい

大丈夫ですよ」



ライルが急に真剣な表情になり話し掛けて来た

それは十中八九呪いの事だろう

ライルが真剣な表情をするのは呪いの話しかないのだ

故に分かりやすいとも言える



「そうかい~

それは良かった~」



「ふふ、心配して下さって

有り難うございます」



「言ったでしょ~?

わっし達は家族同然だと

家族を心配するのは当たり前の事だよ~」



「ふふ、そうでしたね

家族でしたね♪」



「そうだよ~」



「はい!」



「(やっぱり桜は可愛いね~……

これで男なんだから信じられないよね~

まぁ、関係ないけどね~

桜は桜だね~)」



「どうしました?」



「いや、何でもないよ~」



「そうですか

何かありましたら言って下さいね!」



「うん、分かってるよ~」



ライルが桜を見ていたので

何が用があるのかと勘違いしていた

それから二人は昼御飯を食べ終えて

ゆっくりした時間を過ごしていた

桜は自分の部屋で、“ある”写真を見据えていた

それは桜にとって大事な写真だろう

その写真を見ながら物思いに浸っていた

~回想~



「桜!」



「桜ぁぁぁ!」



「確りしなよ~!桜~!」



「分かっていた筈なのに

現実を目の前にすると……

どうして……どうして桜なのよ……」



此処は桜の家で大勢の者達が来ていた

そう、今まで異変を起こした者たち全員だ

何故と言うと桜の限界が来たのだ

つまり呪いが足先まで到達してしまった

桜は異変がある時に呪いが進んだ

それを知る者は自分を責めているだろう

自分が異変を起こさなければ桜は……と

しかし、桜はそんな事を思っていないだろう

少なくとも感謝をしていた



「霊夢……」



「霊夢~!

そんな顔をするんじゃないよ~

桜は、そんな顔を望んじゃいないよ~!」



「分かってるわよ……

でも、こんなのって……」



霊夢は泣きながらも桜の手を握っていた

同じくして反対側に座るライルも桜の手を握っていた

その近くには紫と永琳が座っていた

その周りには異変を起こした者達と桜を慕う者達が集まっていた

場所は桜の家にだ

20名以上居るので入るかどうかが怪しいが

何故か殆どの者が入っていた

入りきれなかった者達は縁側に立っていた

誰しもが泣いていた

神呪家は悲しみに包まれていた

肝心の桜は呼吸が難しいが

何とか身体全体で息を吸っていた



「霊夢……さん……」



「っ!? どうしたの……!?」



「本当に……有り難う……ございます……

今まで……一緒に居られて……楽しかった……です……」




「全く……こんな時まで他人の心配をして……

桜は優し過ぎるのよ……」



霊夢は名前を呼ばれ泣きながらも返事をした

最後まで他人を気遣っていた

それを見て霊夢は大粒の涙で顔を変えながらも

笑って答えた



「そう……ですね……

ライル……さん……」



「どうしたんだい~?」



「今まで……本当に……

有り難う……ございました……

私が……小さい頃から……一緒で……

本当に……嬉しかった……です……」



「ん~……

気にしないで良いよ~

わっし達は家族だからね~!

だから、生きる事だけを考えて良いよ~」



ライルは悲しい表情で桜に伝えた

桜は生きろと言われたのを身体を少しだけ動かし

微笑みながら辛い状況でも首を真横に振っていた



「ふふ……ライル……さん……

もう……駄目……みたい……です……

今まで……こんな私と……居てくれて……

有り難う……ございました……

本当に……楽しかった……です……」



「わっしもだよ~

桜と居れて楽しかったよ~!」



「それは……良かった……です……

ごほっ!ごほっ!」



桜は咳をした

普通なら咳だけだが

桜には辛い咳だった

体力は持っていかれ吐血をしたのだ



「桜……桜ぁぁ……」



吐血をした桜を見て霊夢が更に涙を流し桜の手を強く掴んだ

今の桜には普通の女性の握力でも痛いだろうが

桜には嬉しく思えた

自分を思ってくれる、看取ってくれる者が、こんなにも居る

それだけで桜は辛い状態でも笑えているのだ



「少し……痛いです……

霊夢……さん……」



「あ、ごめん……

でも……」



「はい……ですが……大丈夫なので……

手を……握ったままで……お願いします……」



「えぇ……最後まで離さないわよ……」



「はい……それと……皆さん……」



桜は霊夢とライルに手を握ってもらい

周りに居る者達に声を掛けた

呼ばれた者達は桜の名を呼んだ



『っ!? 桜!』



「皆さん……私は……皆さんと……出会えて……

本当に……幸せ……でした……

こんな……私と……一緒に……居て下さって……

私は……幸せ者……ですね……」



『桜……桜ぁぁぁぁ!!!』



桜は今まで思っていた事を言った

それを聞いた周りの者達は泣きながら桜を呼んだ

桜は、その呼び掛けに笑顔で答えていた



「それでは……霊夢……さん……

ライル……さん……」



「どうした……?」



「そろそろなの……?」



「はい……そろそろ……眠くなって……来ました……

瞼が……重いです……」



「そうか……」



「分かったわ……」



桜は最後に霊夢とライルの名を呼び

今の自身の状態を伝えた

それを聞き泣いていた二人は涙を服の袖で拭き

今までで最高の笑みを見せた



「ふふ……その笑顔を……下さると……

私も……笑って……逝けます……

皆さん……そして……霊夢さん……ライルさん……

今まで……有り難う……ございます……

また……出会えたら……仲良く……してくれますか……?」



『勿論だよ(だ)(よ)!』



「……(ニコッ)」



桜は最後に聞きたかった事を聞き満足した

そして、最後に今までで一番と思える程の笑顔を見せ

穏やかな表情のまま逝った



「さく……ら……?」



「くっ……桜……」



「いや……いやぁぁぁぁぁああああ!!!????

桜ぁぁぁっぁあああああああ!!!!」



霊夢は死んだと分かっていても叫ばずには、いられなかった

どんなに醜い顔になって泣き叫ぼうとも関係なかった

叫んで何かが変わるのなら叫びたかった

そう、後の霊夢は語っていた

この後に“ある”人物によって事態は変わるのだが……

それは後に語られるだろう

~回想終了~



「(私が……一度死んで……

そして、あの方が……

ふふ、それにしても

ライルさんの涙は、あの時が初めて見ましたね

最初に会った時も悲しい表情でしたね

私の為に其処まで思ってくれるなんて……

本当に敵いませんね……

決めました……私はライルさんを!)」



桜は何かを決めた様にライルの方を見た

その表情は恋をする乙女の、それだった

ライルは本を読んでいたが

桜の視線に気付き桜に声を掛けた



「ん~? どうしたんだい~?」



「えっとですね

私は……ライルさんの事が好きです!」



「ん~……?

わっしもだよ~?」



「それは……家族としてですよね?」



「そうだけど~……

もしかして、意味が違うのかい~?」



「……(コクッ)」



「ん~……困ったね~……」



「そう……ですか……」



ライルは桜の好きに困ったと言った

桜は、それを聞き泣きそうだった

しかし、ライルにの話には、まだ続きがあるらしく

ライルは続きを話した



「勘違いしてないかい~?

困ったのは桜の事じゃないよ~

わっしも好きだから、困ったって言ったんだよ~」



「え……? それでは……」



「お~そうだね~

わっしは良いよ~?」



「ライルさん……」



「おっとっと~

そんなに嬉しかったのかい?」



「はい!」



「全く、可愛いね~」



ライルは桜の告白にOKを出した

それを聞き桜は泣きながらも笑みを見せ飛びついた

ライルは優しく抱き止めた

そして、桜は……



「ふふ、有り難うございます……

それでは、私から失礼しますね?」



「ん~? ……っ」



「んっ……」



桜はライルにキスをした

勿論、口にだ

キスをされライルは固まっていた

それ程までに信じられなかった

予想はしていたのだが

まさか、今するとは思わなかったのだ

そんな時だった……

ドン!ドン!

玄関が誰かに叩かれた



「誰でしょうか……?」



「ん~……? さぁ~?」



「ライルぅぅぅ~!

居るんでしょ~!?

出て来なさい!」



「あ、霊夢さん

何か怒ってるみたいですけど

ライルさん、何かしました?」



「いや~? 心当たりがないけど~」



「出て来ないなら……

力づくで開けるわよ!

ハァァァァァアアアアアア!」



ズドォォォオオオンン!

霊夢は扉を破壊して居間へと来た

しかし、霊夢は今の状況を見て固まった



「あ、霊夢さん」



「どうしたんだい~?」



「……

ふっふふふふふふふふふふふふふふふ……

ggっがあががあっがががあっが」



「れ、霊夢さん?」



「ん~? (霊力が上がっていく?)」



「ggっががががががあ!!!

ハァァァァァアアアアアアア!!!」



カッ!ズドォォォォォンン!

部屋は光に包まれた

二人は眩しい光に咄嗟に目を閉じた

目を開けると其処に居たのは……



「霊夢……さん……?」



「っ!?」



「ふふ……ライル……

殺してやる♪」



「ん~……ヤバイね~

わっしじゃ勝てないね~

どんな手品を使ったんだい~?」



霊夢は顔が真っ黒になり

ライルがヤバイという程に強くなっていた

そう……鬼のような強さを持つ巫女と呼べる程に



「黙れ、私の嫁を取った罪は重いぞ!

いくぞ、ライル!」



「桜~

帰りが遅くなるけど~

御飯作って待っててくれるかい~?」



「あ、はい!

何時でも待ってますね♪」



「……絶対に殺してやる!」



「っ!?」



「おらぁぁぁあああ!」



「うぉおおおああああ!?」



霊夢はライルに強烈な一撃を食らわした

それによりライルは吹っ飛んでいく

桜は呪いから解放され

ライルと幸せな日々を過ごした

其処に霊夢が邪魔をしに来る

そんな日常が桜は、とてもとても大切で暖かい日常だった

どうでしたか・・・?


この回を書く時は少し涙目になりました。。。

私はシリアスは苦手なので

こういうのは余り・・・

この回想は最終回でも使いますので

同じになると思います


そして、まさかの鬼巫女X・・・ww


えぇ、ライルさんには痛い目を見てもらいました!


実はですね・・・

昨日の夜に投稿間近だったのですが・・・

間違えて戻るを押してしまって消えました\(^o^)/

書く気が失せたので止めようとしたのですが

まぁ、気合を入れて書いたは良いのですが

眠くなって仕上げは今日に。。。w


でわ、また後ほど!

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