81話 チャレンジャーだな
シッタカって魔力と交換して人とか乗せてくれるらしい。
普段は何かを乗せて飛べるほど余裕はないから小さくなってるのかな?と思われる。
それぞれ好みの魔力があるらしく、シッテタカ駅近くのシッタカの中で、私の魔力で大きくなるのは12羽だったの。
もう少し意思疎通できるようになったら、宅配便みたいのできるんじゃない?とか思ってる。
駅作りを一旦フンドシ駅員に任せて、私も空の環境に慣れようかなと思って、タカシに乗ってマギラワシまで戻ってきた。
タカシを広場のところに降ろす。
あれ?町の人たちいないね。どうしたのかな?
あ、カイいたいた。ゴンもドラゴン形態になってるよ。めずらし〜。
「カイ〜、ゴン〜、シッタカ村があったよ〜」
「やっぱりリーナだった」
カイが歩いてくる。
「なんだ、リーナかあ」
「ああ、よかった。リーナで」
「つくづくリーナは規格外だなあ」
町の人たちもゴン宅から出できた。
『…すごい魔境に来てしまった。魔王様とドラゴン様がいるなんて』
「ん?なんか言った?あ、タカシすごい汗だね。マギラワシ遠かった?ゴメンね!」
『いや、距離は大丈夫だけど、それ以外が大丈夫じゃないというか…』
ん〜、魔物の無理なものよくわかんないしなあ。
「シッタカ村ってことは、シッタカがたくさんいたのかな?」
「そうなんだよ。私のこと乗せてくれる子が12羽もいたの。この子はタカシ君。で、小さい子がマシロだよ。魔力あげると乗せてくれるみたい」
カイがマシロにおいでおいでしたら、マシロ、フラフラ飛んでった。
マシロも疲れちゃったかな?
マシロ、カイの魔力食べたら黒くなったでござる。
マシロじゃなくなっちゃったよ!マックロだよ!
「ワレものりたい。カイ、リーナ、ズルい」
イヤイヤ、ゴン自力で飛べるじゃん。
『さすがにドラゴン様は無理です。大き過ぎです』
「ワレ、小さくなる」
ゴン、キツネっ子になった。とたん
『どうぞお乗りください』
って、早っ。変わり身早っ。
かわいくて、おいしそうです。ってチャレンジャーだな、タカシ。
「不在でも町はしっかりお守りしますから、安心してお出かけください」
って騎士団の人に言われたから、カイとゴン連れてシッタカ村に戻ることになった。
ゴンちゃんのやりたいことやらしてあげなさい、ってお姉様達にホウキ向けられてるからだけではないと信じてる。
タカシ、なんかルンルンだな。




