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105/106

105話 気づかなかったわ

今日は私の成人する日です。いつもよりきちんとした格好をしてるの。

白いフリフリのワンピース。


カイの時みたいにたくさん人が集まって、パーティみたいになってるよ。

みんなありがとう。


カイもお揃いの白スーツだね。


「リーナ、ここに名前を書いて」

「はーい」

なんだかカイが、ジ〜ンとしてる。

私が大人になるの待っててくれたんだもんね。

「じゃあ、リンジー先生のところに行こうか?」

カイが腕を出してエスコートしてくれる。

成人したら、なんか登録とかしないといけないのかな?

日本にもなんかそんなのあったっけ?

あれは選挙か。う〜ん。


「リンジー先生、持ってきました。お願いします」

「おめでとう」

「はい。ありがとうございます」

「では、はじめようか。1日だって待てないカイ君のために」

なんかよくわからないけど

「はーい」

「リーナ!」

カイ、ウルウルしてるね。うれしそうだね。


「カイ君は、リーナさんと生涯を共にすることを誓いますか?」

「はい」

なんだか結婚式の文句みたい。って、え?結婚式?どゆこと?!

「リーナさんは、カイ君と生涯を共にすることを誓いますか?」

「は、はい」

私、空気読んでみた!

「おめでとう!ここに新しい夫婦が誕生しました」


ん?まてよ?

そういえばこの冬サヤ姉に

「リーナはさあ、結婚式の時、どんな服着たい?」

って聞かれて

「結婚する時は、白いドレスを着たい」

って言った気がする!

これか?このワンピースだったのか?

そりゃそうだ〜。私ら一般人にはドレス着る習慣なんてないもんね。

ワンピースになるよね。

例えばの話をしてると思ってたわ!


ってか、誰か明日結婚式だね、とか教えてくれてもよくない?

え?お父さん。

カイの様子見てたら気づくだろうって?

これっぽっちも気づかなかったわ〜。

いつも通り楽しそうだな〜って思ってたわ。


え?サヤ姉、私言ったよって?

リーナが聞いてなかっただけでしょう?って?

まじかあ。っていうか、プロポーズとかされてなくない?

え?私が気づいてないだけ?もしかして。

か、こっちの世界にはプロポーズっていう風習がないのかも?

も〜、よくわからん!


でもまあ、町中がパーティみたいで楽しそうだし。

カイとは結婚すると思ってたし。

ま、いいか。

わ〜い、パーティ!


「リーナ」

「なあに?」

「リーナはこっち」

ん?どこ?

わ、お姫様だっこ!

「え?」

パーティ、あっちだよ!

「モウガマンデキナイ」

ん?何かガマンしてたの?

「いい?」

いいんじゃない?

「ありがとう」


って、私バカか〜?バカなのか〜?

そりゃそうだ。結婚だもの。

でも、でもさ。こういうのは夜だと思うでしょ、普通。

まだお天道様、上におりますがな。


「カカカカ、カイくん?」

「なあに?リーナ」

「お腹すいたな〜。何か食べたいな〜」

パーティ行きたいな〜。

「俺も食べたい」


意味がちゃう〜。


パックンされました、はい。


これで本編を完結としたいと思います。

リーナとカイを見守っていただいてありがとうございました。

後日談をあと1話更新したいと思っています。


読んでいただいてありがとうございました( ´ ▽ ` )

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