表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の怠惰な日常〜めんどくさがりの神が本気を出す時〜  作者: おまめあずき
第一章 私達の王位継承争いの始まり
4/44

第三話 アマイラの決意

またまた短いです………!!

申し訳ありません…!!


王宮の中庭にて、双子の姉妹のお茶会が開催されていた。

「……アマイラ、大丈夫なの?」

あの日から数日、アマイラは治癒魔術にて傷は全治したとはいえ、まだ齢十数歳の少女。

精神面での不安が残るからこその質問だったのだが、杞憂だったようで、ほほえみながら口を開く。

「ええ、お姉さま。ご心配には及びません。ですが……」

と、そこまで言ったところで、アマイラの顔が曇り、うつむく。

「………王位継承争いのこと?」


アマイラは淑女の鏡とまでも呼ばれるほど作法が美しく、人への偏見などのない人格者で、おまけに見目麗しい少女。

王位継承争いがなくとも狙われることは多かったが、今回のように傷がつくようなことはなかった。

なぜなら、狙われた目的がアマイラの誘拐だったからだ。

アマイラを傷つけてしまっては、価値が下がるというものだ。

が、今回は明らかにアマイラの殺害のための襲撃だった。


「……前々から、王位継承争いへの参加はしないのか、なんていう質問をされたことはあったの。

でも、今回のような襲撃を受けるのは初めて。

たしかに、怖いし、血にまみれているような茨の道だわ。でも。」

うつむかせていた顔を上げる。

「このまま、ノーレッジお姉さまやストライフお兄様に、大事なこの国を、民を、任せるわけには行かない。」

強い決意を宿した瞳。

その瞳を見て、私は笑って。


「そう言うと、思っていたわ。」

優しい、この子のことだから。

家族だろうが誰だろうが、敵だとわかったら殺そうとする、そんな王には、女王には、ならせるわけにはいかない。

そんなふうに考えたんでしょうね。

「本当に、優しい子ね。」

「マーヴィリーお姉さま?」

私は、持っていたカップを置いて。

「……いえ、なんでもないわ。

…では、話しましょうか。

王位継承争いに加わるために最低限必要なことを。」


「はい。よろしくお願いいたします。」

アマイラ()は、真剣な目で私を見つめ返してきたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ