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神の怠惰な日常〜めんどくさがりの神が本気を出す時〜  作者: おまめあずき
第二章 南都セーヴィンと第二王子ストライフ
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第三十六話 アマイラ

話の都合上短いです。

申し訳ありません。


「お久しぶりです、アマイラ・フォレスト殿下。」

悪魔と遮断する結界を展開し、アマイラへと向き直る。

「セージャー様、なぜ、ここに……いえ、聞くまでもないことでしたね。すみません。」

セイント・セージャーは表向き、世界各地を飛び回って瘴気を鎮めていることになっている。

その中で立ち寄ったとなれば、十分あり得る話である。


「…いえ。

アマイラ殿下はなぜ、こちらに?」

今は一応、何も知らないフリで通しておかないとね。

「あ、いえ、私は……。」

ここで時間をかけるのマズイ、とわかっているのか、アマイラは短文でまとめてくれた。


ここは元は奴隷オークションの会場で、私―――マーヴィリーと捜査をしていたこと。

その途中で謎の爆発―――溜まりに溜まった瘴気の暴発―――が起こったこと。

イネッセもなんの偶然か、近くにいた事。

流石にイネッセが奴隷になる寸前だった、というところは隠していたようだけど。


「……では、オークションを主催していた悪党には後で引導を引き渡すとして。

今、一旦イネッセ様を退避させたので、このまま私がこの異形を浄化しても構いませんか?」

私はチラリ、ともがいている悪魔を見やる。


「ええ、それはありがたいのですが…。」

アマイラは複雑そうな顔で悪魔を見る。

「?」

なにか不十分な点があっただろうか?


「……あぁ、いえ。後で大丈夫です。」

異形を浄化することを優先してください、と笑顔(少し引きつってたけど、それは指摘しない)で言って、騎士たちの元へと下がっていくアマイラ。

では、とっとと浄化を済ませて話を聞きましょうか。


私は、おもむろに悪魔へと近づく。

それに伴い、どんどんと攻撃が激しくなっていくが、すべてを無詠唱で展開した障壁によって防ぐ。

至近距離まで来た私は悪魔の相貌を覗き込み、

「失礼するわ。」

そう言って悪魔の額と己の額をくっつけた。


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