那戯風変態小説『乙女ゲームのヒロインに転生した私は書き始めた小説のタイトルをなかなか決められずに改稿を重ねているうちに再度転生した』
那戯様の連載作品のパロディーになります。
オリジナルは真面目かつムードある恋愛冒険活劇ですよ。
那戯さまからはとても可愛い許可を頂いております。
━━━━前世でいじめられていたことは覚えている。
でもそんな事はもうどうでもいいの。私は乙女ゲーム『思い出のナイトメア』のプレイヤーキャラの貴族令嬢『シマリス・オルルレアン』に転生し、これから偽物ではない万能感に満ち溢れ生きて行くのだから。
私を5人のイケメン達がちやほやしてくれる。彼らのことは前世でよく知っていた。『思い出のナイトメア』に登場する攻略対象だったから。
━━━でも、どこか私の知る彼らとは微妙に違っている。
「抵抗してはなりません」
蓮の花の浮かぶ噴水に腰掛けて、攻略対象者の1人、マハトマ様が今日も私にお説教をしてくださる。彼は無抵抗主義の王。同じことしかいつも言わない。きっとセカンドネームはガンジー様。
「ほう、それなら殴り放題ってわけだな?」
━━━乱暴者のペッティーング王国第2王子、ロゼガ・ギガトン様。
「やめなよ、そんなハゲ殴ったって楽しくないよ」
━━━━ロゼガのBL友達の熱燗様。
「クスリ……、クスリをくれぇ……」
━━━━薬物中毒の王の称号を持つユラ・ユラ・ラーメン様。
……そして。
……ああ、私の本命は、このお方━━━━完全無欠のロックンローラーの称号を持つ……
「なぁ、みんな。俺って、グレートだろ?」
アラジン様!?
おかしい……。私はこの乙女ゲーム『思い出のナイトメア』に廃人になるほどハマっていたからわかる。5人の攻略対象者の気が、狂っているとしか……。
駄目よ。那戯様の小説はこんなのじゃない! もっとしっとりとしていて、背景には薔薇の花が似合うようで、文字だってもう少し詰まっているわ。しかもなんだかネタがやたらと古くないかしら?
━━━━ そうだった ━━━━
━━━━私は今、小説を書いているのだった。でも、タイトルがなかなか決まらない。一度決めて投稿しても、なんだか気になってしまって、何度でも改稿してしまう。タイトルでそれなのだから、本文なんて、もう☆(/ω\)←可愛い♡
……だめ。
……完結させてもまだまだ改稿したくなる。
「それなら僕が殺してあげる」
アラジンが優しい声で私に言った。
「君の息が止まるほど口づけしよう。それで僕もたぶん死ぬけど、それでいいね?」
━━━━
━━━━━━
━━━━━━━━ロゼス様じゃなくてアラジンなら、別に、いっか。
私はアラジンが窒息死したのを見届けると、自分1人だけ再び転生した。"時の跳躍"でリセットして初めからやり直す。
今度はまともなイケメン出て来ますように━━━━━━━━
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