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お買い物

「お買い物秀映とするって言っても、スーパーはあんまり来たことないね」


「確かに、メインの目的だったことはないかもな」


 駅前なのに広々としたスーパーである。


 ちょうど夕飯の少し前くらいの夕方で、いそいそと買っている人が多かったりする印象もあるけど、まあ総合的には平和な空間である。


 小さい頃はいろんな棚を見たり、親から隠れてみたりしたっけなあ。


 舞花と一緒にカートを押しながら、良さげなものをぼんぼんカゴに入れていく。


 舞花はさすがお嬢様なので、なんか焼きそばもどれが安いのか比べずリッチそうなのを入れたし、肉は値段に構わず美味しそうなのを入れて行った。


「んー、もっと凄そうなお肉が冷凍されてた気がするので当日家から持ってきますね」


 どうやらさらにすごい肉を焼く予定のようだ。


「にく、レタス、ねぎ、もやし、チョコ……」


 ふと横を見ると、JSがいた。慣れていないおつかいみたいだ。


 可愛いなあ、頑張って買い物しているJS。


 と思って見ていたら目があった。


 と思いきやそのJSが見ていたのは舞花だった。


「あなたもおつかい? ねえ、ねぎどこにあるか知ってる?」


 めっちゃ仲間みたいに話しかけられたよ舞花。


 舞花は確かに幼めの顔だし、今日の髪型は小学生みのある二つ結びだけど、いやでも、胸とお尻はさ……いやそういう話じゃないわこれ。


 舞花がおつかいだと思われてるのは、舞花が、自分が描いた絵本みたいなメニューを見ながら買い物してるからだ。


「ねぎはねー、あっちの方かな。あそこ。ピーマンの下」


「ピーマン……きらいだからあのへんつい見ないできちゃった。ありがとね!」


 カートを押してピーマンとネギの方へと行ったJS。


 うん、頑張れおつかい。


「あ、今思ったけど、私たちもネギ欲しいね」


「それ。あと、串にさすなら串も買ったほうが良さそうだな」


「確かに〜!」


 JSのおかげで二つも買うものを新たに思いついた。


 すばらしきJSとの出会い出会ったなあ。


 


 そんなJSとは会計後にも再会した。


 頑張って買ったものを袋に詰めようとしてるけど、うまく入らないみたいだ。


「手伝おうか?」


 いや美少女お姉さんの舞花かっこいい!


 僕が真っ先に行くと不審者だと周りから警戒されるしJS本人も警戒するな多分。


 でも僕も舞花と一緒なら大丈夫だろうと思って手伝った。


 JSはとても丁寧にお礼を言って、そして帰る前に、店員さんからもらったと思われる飴を分けてくれた。


 早速その飴をなめながら、僕と舞花もスーパーを後にした。


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