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エピソード4 小学生のころの舞花はどんな感じ?

「くー! さんれんぱい!」


「三連勝〜」


「喜び方が幼稚」


「悔しがり方が幼稚」


「むか」


 舞花と某乱闘ゲームで圧倒的勝利をしてしまった。

 

 僕の部屋は乱雑で、まあゲームしかすることがないけど、なんだかんだで舞花は居心地良さそうにしてくれている。


 それに甘えずにさっさと掃除すべきですね。はい今度掃除します。


「キャラ変更して秀映」


「いいけど、やり込んでるから多分どのキャラでも割と強いよ」


「えー? じゃあ互角に戦える違うのやろう」


「わかった。どれがいいかな……」


 そんなにコレクションみたいに種類があるわけじゃないんだよな。


 特に一番ゲームにはまる年頃に野球にはまっていた人なので。


 そこまでゲームをやる習慣がない。


 というわけでそんな中唯一長期間ハマっていたのは野球ゲーム。


 いやでもな……勝負っぽすぎるから、やっぱ違うのにするか。


 だとすれば……これかな。


「よし、やりましょうこれを」


「なんのゲーム?」


「脱出ゲーム」


「てことは、協力ゲー?」


「そう、平和だろ」


「さすが、平和な秀映」


「僕が平和なのか」


「うん……あ、これなに?」


 ゲームのソフトなどが積まれているところに舞花が目を向けた。


 いや、そこにはやましいものはも何もない……


「すご、渚ヶ丘小学校音楽会DVDだって」


 いや、ありましたわ。




「うお、すごい。ちっっちゃ、秀映」


「そりゃあそうだろ」


 なんでゲームやめて僕の小さい頃の映像見て喜んでんの舞花は。


 誰得なの? 舞花の小さい頃なら見たいよ。絶対ロリ可愛いし。


 でも僕の小さい頃どうでもいいでしょ。


「ていうか秀映、絶対歌詞覚えてなかったでしょ。口が周りと違うもん」


「それな」


「あ、もしかして、これが花記さん?」


 僕と少し離れたところでめっちゃのりのりで歌っている女の子を差す舞花。


「そう」


「うわあ、なんか元気な女の子って感じだね」


「さてと」


「ん?」


「対等な舞花と僕、ということで、舞花の小さい頃の写真を見る権利が、僕に発生しました」


「いいよ」


「えいいの?」

 

 あ、そういうの恥ずかしくない人なのか。


「はい」


「え」


 舞花がスマホで見せてくれた写真を見た感想は、


 マジで顔変わってない、だ。


「そう、昔は大人びた方だった私なのに、今では童顔な方になってしまった。どうしてなのでしょう?」


 そう言いながら自分のほっぺをつまむ舞花。


 確かにここまで変わってないと、堂々と見せられるな。


 なるほど、こうして誕生するんだね。童顔の胸が大きい女の子って。


 新しいことを学んだ。


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