学校の図書室
そしてそれから十日後。
『出品する写真、無事全部送信できたよ』
『ほんと? ありがと〜!』
そう舞花とメッセージでやりとりして、人が多い放課後が始まったばかりの図書室を僕は見渡した。
今日は舞花は友達と遊びに行くらしい。
少しずつ、学校で信頼できる人を見つけられてるみたい。
というわけで僕は今日暇。
暇な時にだらだらするのが好きな僕は、とにかくやることがない放課後を満喫していた。
「あ、秀映が図書室っていうのは珍しい」
花記が、机にべっとりお腹より上をつけている僕を見つけたようだ。
僕は起き上がる。
机にちょっと汗がついた。
まあもう暑いししょうがない。
「おお、最近写真部はどんな感じ?」
「うん。活動はどんどんやってるよ。部員募集中アピールも未だ継続中」
「そうか」
まあカップル一組だけの部活もいいかもしれないが、人数は多い方がいいというのは色々な点であるだろう。
だから僕が入らないのは……本当にただ僕が入る気にならなかったってことなんだよな。
もし舞花が来年この高校に入って、写真部に入りたいって言ったら……というか多分言う気がするけど、そしたら僕は入るのだろうか。
まあその時は入るのかな。
というか今入ってもいいんだけどね。
でもなんか……タイミングが中途半端だし。
「あ、そうだ、秀映たちも応募したんだね」
花記が僕のノートパソコンの画面を見る。
ちょうど写真を送信フォームに添付して送り、応募完了画面が見えているところだった。
「うん」
「私たちも応募したから、どんな写真を撮ったかは、当日のお楽しみってことにしましょうー」
「おっけー」
写真部の部長も花記も写真歴が長いからなかなり。
僕と舞花よりも相当本格的だろうし。
参考になりそうなので普通に楽しみだ。
「そういや花記はここに何しにきたんだ?」
「あっ、それはね。勉強しにきた」
「うお、そうなのか」
「私今度、初めて予備校の模試受けてみようと思って」
「ああ……すごいえらいな」
たしかに高二ってことは、大学受験のために動き出してもいい頃で、だから力試しに模試くらいは受けてモチベつけとくって人は多い。
いやでも花記もか……。
僕はどうしようか。
行きたい大学とか学部とか。
大学に行きたいなあという、考えてない中での今のところの結論っぽいのだけはあるけど。




