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少し計画性のあるデート

 そして舞花と、どんな写真を撮るか考えること五日くらい。


 朝から舞花と僕は、大型レジャー施設に来ていた。今回の朝は健全な朝で、九時に目的地についた。


 舞花と僕の最寄り駅から電車で一時間半。


 旅行に行った時の次に遠出かもしれない。


 そんな遠くのところまで来た一番の理由は、観覧車の上から写真を撮ってみたいってなったこと。


 まだどうやってペアの写真を作るかは考えてないけど、観覧車の上からはかなり色々なものが見えるし、観覧車特有の景色なはずなので、何か思いつくかもしれない。


 あとそれに準ずる理由は、ただ遊びに来たということである。


 舞花はこの前の小テストで、そこそこの点が取れたらしい。


 僕もなんとか小テストを消化した。


 というわけで、せっかく乗り越えた喜びをかみしめる週末なんだから、遊ぼうっていう話だ。


 それにやっぱり写真なんかのアイデアは、色々と行動した方が思いつくよ絶対。


「すごい。三十のアトラクション、プール、ボウリング場、ゲームセンター、バッティングセンター、映画館、カラオケが全部あるね」


「よく全部詰めたなという感じだな。まあ結構な広さはあるけど」


「広いね。だからパンフレットもすごい大きい」


 パンフレットを広げてみる舞花。


 舞花が結構腕を広げないと完全には広がらないサイズだ。


 ちなみにこの前水族館と焼肉に行った時と違って、今回はちゃんと大雑把には計画を立てた。


 まず絶対観覧車には乗る。


 あと、混んでなさそうなアトラクションをてきとうにいくつか楽しむ。


 そして舞花がやったことがなくてやってみたいというのでボウリングをして、それからプールに行く。


 カラオケに行って僕の下手な歌の指導を舞花がするっていうプランを僕が断ったら、舞花が、じゃあ私が指導される側になりますって言って、プールに行くことになった。


 というのも、不登校だったせいで水泳の授業に久しく参加していなかった舞花は、みんなに比べて泳げなさすぎて困っているらしいのだ。


 一方の僕は、舞花の水着、見たいなあ、とても見たいなあ、という考えによって大賛成の意を瞬時に示してしまった。


「秀映、早速観覧車行こうよ」


「うん。混まないうちに急ぐか」


 舞花と僕は、どこからでも見える観覧車の方へ、迷いなく歩いていった。


お読みいただきありがとうございます。

5章が始まります。4章はヒューマンドラマよりの話だったので、5章は少しラブコメっぽくしたいと思います。

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