少年時代さ
ちょっと考えて、タイトルには「さ」をつけました。
格好つけるためだけに
モテたがってたおれが愛してたものは
女でもなければ 青春でもなかった
ぶちまけたうっぷんが
乾いて壁にはりついたのを
爪で削りながら剥がしてる毎日は
あわれな少年時代さ
学校 通うためだけに
毎朝 起きるなんてうんざりしたけど
眠たくもなければ 貧血でもなかった
もちかけた取り引きを
悪魔はいつも焦げつかせるよ
それを承知ながら契っては失望を
手にした少年時代さ
執行猶予ぎりぎりに
おとなのなんたるかを教えられたのは
教師でもなければ 先輩でもなかった
背高な天井の
悪口 壁に打ちつけたのを
指でなぞりながら唱えてた毎日が
みじめな少年時代さ












