表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バトルフロンティア  作者: ぞえ
激動編
29/35

第二話 氷魔

ありがとうございます




「『氷結槍』」


 俺は巨大な氷の槍で牽制した。

 その隙にサクヤやケイジさん達の元へ行く。


「サクヤ・・・待たせたな」

「嘘・・・だって、私が、私が・・・・」

「違う。俺は死んでなんかいない・・・いや、一度死んだ。だけど、こうしてここにいる。幽霊でも何でもない。俺はここにいるんだ。生きて、生きて元の世界に戻る」

「・・・・・・・・」

「だからさ、あいつらちょっとブッ飛ばしてくるから、ここで待っててくれ」


 サクヤの頭をクシャクシャと撫で、俺はグレイス達と対峙した。


「なるほど、素晴らしい。最高だ・・・最高だよ!」


 グレイスは笑う。


「その力が本物なら、俺はこの洋館の奥で待っている」


 そう言ってグレイスは洋館の奥に消えて行った。


「・・・・・・」


 俺は洋館に近づく。


「ねぇ、ユウト」

「ん?」

「負けないで」

「大丈夫、全部、終わらせてくるから」


 そう言って、俺は洋館の中に入って行った。

 中には奥へと続く暗い廊下が続いている。

 壁には不気味な絵画が飾られている。


「・・・・・・この感覚は・・・」


 奥の部屋を入ると、シンが立っていた。

 部屋は大きなホールだった。

 

「まさか、生きていたとはな。割とショックなんだが・・・・・」


 フードの奥の瞳が怪しく光る。


「だがな、俺はそれを自分のものにしたんだ」


 左腕をアクマ化させ、見せる。


「なるほど、そういうことか。ならば、もう一度殺すまで」


 シンは大鎌を構えた。

 俺も槍を構える。

 

「ふぅ・・・・・・・」


 次の瞬間、俺とシンは同時に飛び込んだ。

 鎌と槍が弾き合う。

 

「っ!強い・・・その力がそこまでお前を強くしていたとは・・・だが!『デスサイズ』!」


 大鎌が黒く染まり、強化される。

 その一振りは強烈なもので、ホールの床を抉り取った。更に闇の斬撃を放って来る。


「っ!」

「『ダークホース』」


 二体の黒い馬を召喚し、突撃して来た。しかも、俺が地面に着地した硬直を狙った攻撃で反対策が取れず、体当たりを直撃する。


「がっ!」


 壁に叩きつけられ、床に落ちる。


「はん?そんなものなのかっ!」


 斬撃が更に放たれ、次々と闇魔法を打ちこまれる。

 ドゴコンッ!ズシャァンッ!ジャァッ!

 爆音と、壁や床が破壊される音が当分続いた。


「・・・・・・殺ったか?」


 次の瞬間、氷のアートが出現した。

 

「『氷結槍撃』」


 氷を纏った重い一撃。

 

「っ!」


 シンは咄嗟に大鎌でガードするが、思いっ切りブッ飛ばされた。壁に叩きつけられる。


「人間如きがっ!」


 シンは直ぐに飛びかかって来た。が、

 氷の魔法陣が三重となってシンを拘束した。

 背中を向け、冷たく言い放った。


「お前の敗因はその人間を舐めすぎていたせいだ」

「ふっざけるなっ!俺は死神なんだぞ!俺が死ぬんじゃねぇ!俺が決めるんだっ!」 


 俺は次の扉へと向かい、氷魔の魔法が完成した。

 

「その態度だよ」


 次の瞬間、を中心とした巨大な氷が出現した。

 当然、本人は氷漬けになる。


「砕け散れ『氷河絶襲』」


 巨大な氷は次に粉々に砕け散った。


クライマックスです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ