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恋のほのお

 今回オススメするのは、「恋のほのお」(https://book1.adouzi.eu.org/n7786er/ 作者:桃山城 ボブ彦様)

 というヒューマンドラマになります。


 昭和四十五年五月、東京で大学生活を送る「僕」こと波多野啓次郎は、高校時代の友人である大貫恵子が婚約したとの報せを受ける。その報せを受けた僕は、この数年間を振り返り始めることとした。ロックに野球に恋。学園紛争の時代、ヘルメットを被ろうとした連中とノンポリ青年との青春譚、ここに開幕。

(本文より抜粋)


 と、小説家になろう界隈では非常に珍しい時代設定。

 僕 こと波多野の視点から高校・大学(現在)と交互に語られていく点が、他の小説にはない魅力です。


 そして、まぁ高校・大学と視点がかわるので、主人公の波多野(ハタ坊)の思考も大きく変わっているんです。

 高校・大学という、1つの舞台をまたごしたことでどうしてこうも、ハタ坊の思考が変わったのか。

 非常に興味深い。ネタバレになるので、ここでは伏しますが、読むと、現代の私達ではきっと考えられないあの事件が契機になっているのは間違いない。

 自分が経験したことのない時代を、自分が生きた頃と照らし合わせて読むと、このストーリはとても歯ごたえがあり、次 次! とおかわりを要求したくなる魅力があります。


 次に、キャラクターについて。

 主人公ハタ坊 相方のイシ 紅一点 おケイ

 高校時代はこの3人が話を作り上げます。

 そしてまぁ、この3人の関係。小説なんだけど、小学生や中学自体、憧れた人間関係なんですよ。

 羨ましいなぁという視点でどうしても見てしまう。


 大学時代は、ハタと我妻多英(多英ちゃん)

 の二人で話が作られます。

 まぁ、何にしろ、大学時代はこの多英ちゃんが全てをかっぱらっていきます。

 多英ちゃんの150キロストレート石直球が、ここぞとばかりに連発。

 そんなに石直球を投げたら、ハタの心が壊れてしまう! って言いたくなりますが、何しろ多英ちゃんが言っていることは、合点が行くことが多い。そして、この話の爽快感にもつながるのです。

 あぁ、多英ちゃん。貴方の行動 思考 読者の私を魅力していく。 

 大学時代は、多英ちゃんに魅了され、ハタの道がゆるゆると変わっていく。そんなことを連想する物語。



 とにかくもう。

 なろうに珍しい舞台背景 舞台設定 文章だけれども。

 飽きさせることはない。桃山城ワールドにみんな浸るが良いのです。

 断言します。公開はさせません。


 新しい文章に触れたいなぁ。と考えているそこの貴方。

 遠慮するのではない。読むのです。

 この恋のほのおを読むのです。


 最新話まで読めば、このタイトルの意味も含めて、きっと胸のつっかえが取れるでしょう。

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