4月2日 「his/her/their」は「sin si sitt sine」です。
日本語で「彼の/彼女の/彼らの」、英語では「his/her/their」で。ノルウェー語では「sin si sitt sine」です。
発音は「しん し しっつ しーな」です。
3月31日にさらっと出て来た単語です。忘れる前に紹介しておきたいと思います。
所有格を表す単語です。例に倣って、ペアとなる名詞の性別によって形を変えます。「男性 女性 中性 複数」の名詞のどれをそれぞれペアに取るかによって、「sin si sitt sine」と形が変わります。
ノルウェー語に特有の表現ですので、日本語と英語に訳すのが難しいです。一応、日本語では、「彼の/彼女の/彼らの」で、英語では「his/her/their」に対応するはずです。
あれ? と思った方。ちゃんと覚えていますねー。さすがです。
そうです。すでに、ノルウェー語で「彼の/彼女の/彼らの」を表す単語として、「hans」「はんす」と「hennes」「へんねす」と「deres」「でーれす」を習っています。
じゃあ、「sin/si/sitt/sine」はどういう時に使うのかと言いますと、『主語で出て来た人の持ち物』の時です。同じ文にその人の情報があれば、「sin/si/sitt/sine」で受けられるということらしいです。
先日の例文を例に挙げます
「Han elsker moren sin.」ですね。
この場合、母親は、誰の母親なのか? というと、主語の「彼」の母親です。ですので、「彼の」を表すのに「sin」を使います。
また、この例文の主語を変えて、「Hun elsker moren sin.」とした場合。この「sin」は、主語の「彼女」のことを表すことになります。日本語に訳すと、「彼女は、彼女の母親が好きだ。」です。あくまでも、「sin」は主語を受けるのです。
わかって来ました?
じゃあ、「彼は、彼女の母親が好きだ。」を、ノルウェー語で書きたい場合は、どうなるでしょうか?
わかりますよね? 所有格になる人物の情報がないので、「sin」は使えません。
ですので、「Han elsker moren hennes.」となります。
押さえておきたいのは、『主語にその人の情報がある』時と、3人称の時です。
私、あなた、私たち、の時には、使えませんので、ね。
さて、例文でも使ってみましょうか。
「Jenta viser oss jordbæret sitt.」 「やんた ゔぃーせる おす ゆーるばれっ しっつ」 「その少女は、私たちに彼女のイチゴを見せる。」 「The girl shows us her strawberry.」
「ねぇ〜、私のイチゴだよっ! 赤くておいしそうなイチゴでしょっ?」ってな感じです。
最近、お米ばかり使っていましたので、イチゴです。
その少女のイチゴですので、「sitt」が使えます。「jordbær」は中性名詞ですので、特定されて、「jordbæret」「ゆーるばれっ」になっています。中性名詞のペアですので、「sitt」です。
この文で、「sitt」の代わりに「hennes」を使うと、少女が他人様のイチゴを見せびらかしているような意味になると思います。




