25.剣蜘蛛
「ジェフ、いい加減切り替えろよ」
「う、うん」
歩きながらウィルヘルムに肩を叩かれ、ジェフリーはうなずいた。しかし彼の歯は、まだ少しガタガタと鳴っている。
「目の前一杯に、矢がわっとなってさ……。それがビタっと止まって……。ダメだ。しばらく忘れられなそう」
「俺のミミックよりいいだろ。触手に細かい歯がびっちり付いててさ……。クソ、俺まで思い出しちゃうよ」
「いや、僕の方が怖かったよ」
「いや、俺の方がヤバかったって」
「いやいや」
そんな事を言い合えるのも、命があったればこそである。死を予感させる恐怖体験をしたことで、青年二人はかなり弱気になっていた。進む速度も何となく遅くなり、今四人の前衛に立っているのは、アルフェとマーガレットの少女二人であった。
「……ここの床、何かありそう。踏まないで」
髪に砂が付くのも構わず、地面に這いつくばっていたマーガレットがそう言った。
「罠ですか?」
「そうっぽい。……自信ないけど」
それでも、闇雲に歩くよりはずっといい。狩人の父親に手ほどきを受けたマーガレットの罠探知の技能が、ここに来て役に立っている。怪しいくぼみがあれば立ち止まり、色の違うタイルを見ては入念に確かめ、さっきまでとは違って、慎重に慎重を重ねて彼らは進んでいた。
「……また扉だね」
ジェフリーがつぶやく。一行はまた、通路の脇に入れそうな部屋を見つけた。アルフェが石の扉をこじ開けると、そこにはかなり保存状態の良い部屋が広がっていた。
その部屋は他の部屋のように砂に埋もれてはおらず、壁に施された文様もはっきりと見える。
「この文様は……どういう意味なんでしょうか」
アルフェはさっきからずっと気になっていた事をジェフリーに聞いた。
彼らがアンデッドと戦った玄室らしき場所や、ここまで通ってきた通路の壁面にも、同じような文様が延々と記されていたのだ。絵のようにも見えるその文様は、おそらくは文字なのだろう。これほど執拗に壁一面に彫り込んで、古代の人間は、一体何を伝え残そうとしたのだろうか。
「さあ、きっと古代語だから……」
ジェフリーが首を傾げたように、これは古代語であった。現在広く使われている、帝国共通語の元になった言葉だが、それとは文字の形も文法も大きく異なる。知識の無い彼らにとっては、時たま文様の一部に、知っている単語との共通点をかろうじて見いだせるくらいであった。
「少なくとも、あんまり良い気分はしないわね」
「何でだいマーガレット」
「『墓を荒らす者に呪いあれ』とか書いてあったらどうすんのよ」
「ははは、ありそうだなぁ」
じゃあ読めなくて助かったねとジェフリーは言った。強い意味を込めて、読んだ者に影響を与える文章を書く魔術も、世の中には存在するからだ。
「この地下遺跡のことを、冒険者組合に報告したらどうなるのでしょうか」
「きっと正式な調査が入るよ。帝都から学術団が派遣されるかもしれない。それでも多分、文字の解読なんかには凄い時間がかかるんだろうけど――」
「報奨金はどのくらいもらえるのでしょう」
「――あ、そっちですか」
少女の可憐な見た目にそぐわない即物的な言動に、ジェフリーは頭を掻いた。
「なあマーガレット、これは開けて良いと思うか?」
「やめときなさい。どうしてもって言うなら、一回アルフェちゃんに踏み潰してもらってからにしなさい」
ウィルヘルムの方はウィルヘルムで、また部屋の中に置かれた壺や箱に興味を示している。しかし無闇に開けようとせずマーガレットに許可を求めるだけ、彼も先の経験から学んだようだ。
「それより早く出ましょう。先に行く道は無いみたいだし、この部屋で時間食ってられないわ」
そう言うマーガレットの視線は、ウィルヘルムの掲げる松明に注がれている。松明はこれ一本。まだしばらくは保ちそうであるが、唯一の灯りが無くなれば、状況はより悲惨なことになる。
「そ、そうだな」
それからも、一行は何度か罠をかわしつつ、延々と続く通路を進んだ。
やがて彼らの前に、再び先ほどのアンデッドと戦った玄室のような空間が現れた。しかしその時と違っているのは、部屋の天井に、何か大きなものがうごめいているということだ。
「うぎゃああああ、何あれ! 何なのあれ!?」
マーガレットはウィルヘルムの腕をつかみながら嫌悪の悲鳴を上げたが、その声は天井にいる存在に気付かれないよう、極力低く抑えられたものだった。
「ヒュージスパイダーか……」
そこには、薄藍色の巨大な身体を持つ蜘蛛がいた。
部屋には砂の代わりに、一面に白い蜘蛛の糸が張り巡らされている。魔物は、この部屋で捕らえたラットやインプを捕食し生活していたようだ。現に今も、彼か彼女は捕らえたばかりと思われるインプを前脚で口に運び、くちゃくちゃと音を立てて咀嚼している。
「……ちょっと、でかいな」
「ちょっとじゃないわよ!」
天井に張り付いている蜘蛛は、一本の脚の長さだけで青年の身長ほどはある。それをちょっとと言うには、無理があった。
「大きさもだけどさ……。見てよあの脚。あれ、どう見ても普通のスパイダーじゃないよね……?」
ジェフリーが指摘したように、身体の中でもっとも発達している蜘蛛の前脚は、先が片刃の刀身のように鋭くなっていた。それは、騎士が振るう大剣ほどの刃渡りを持っている。
この魔物はソードスパイダーと呼称される、ヒュージスパイダーの亜種だ。多様な蜘蛛型の魔物の中でも、比較的高位の種族である。めったに見ない希少種でもあるが、この遺跡の地下でひっそりと生息していたようだ。
ソードスパイダーの前脚は、鋼の刃よりも鋭い切れ味を持っているとされる。その脚で彼らは、時にはオーガなどの自分より巨大な魔物さえ倒し、捕食する。間違っても、駆け出しの冒険者が相手にできる存在ではない。
「あれ、僕達で倒せるかな?」
「どう見たって無理でしょ……。あたしは嫌よ? 蜘蛛に食べられて死ぬなんて」
「やり過ごすか? 食事中みたいだし、気付かれないように走れば、すり抜けられるかも」
先に進む通路は、蜘蛛の部屋の奥に見えている。
「でも、部屋の中は蜘蛛の巣だらけだよ? あれに触ったら気付かれるんじゃない?」
「じゃあ、あいつが眠るまで待つとか」
「蜘蛛って寝るの?」
「他の道を探すってのは?」
「どう見ても一本道だったじゃない……」
「隠し通路があるかもしれない」
三人はああでもないこうでもないと意見を出し合っている。そこに共通しているのは、「どうやってあの魔物との戦闘を回避するか」という点であった。戦っても確実に勝算皆無。そこに議論の余地はない。
「あの、私が倒しましょうか?」
「そう、そうだ。アルフェちゃんが倒せば――。え? い、いや、アルフェちゃん、それはいくら君でもちょっと」
ウィルヘルムが面食らって言った。他の二人も彼に同意する目をしている。
「大丈夫ですよ」
しかしそれに対して、アルフェは事も無げに答えた。
「私、虫は得意ですから」
◇
アルフェが無造作に部屋の中に足を踏み入れる。その手には、ウィルヘルムから借りた松明が握られている。他の三人は戻ってこいと必死に彼女に手招きしていたが、アルフェはそれを振り向こうともしない。
侵入者の接近に気付き、複数ある蜘蛛の単眼が少女を捉えた。食事を邪魔されて怒ったか、魔物は両前脚を高く上げながら、ガチガチと牙を鳴らした。
「降りてきて下さい」
口の端を歪め、笑っていない瞳で少女は言った。彼女は松明を持たない方の手に、何かを握っている。それはアンデッドのいた玄室で、彼女が見つけた戦利品だ。
アルフェはそれを、天井に向かってひょいと放り投げた。小さな陶器の瓶がパシャリと割れる。そこから広がる香油の匂い。――そう、油だ。
少女の口の歪みが大きくなる。彼女はゆっくりと、松明の燃える火を蜘蛛の糸の一端に近づけていった。
引火した火が、糸を焦がしながらめらめらと伝っていく。それが香油の瓶が割れた地点まで到達すると、炎は一際大きく燃え上がった。
「う、うわぁ……」
「か、過激だ……!」
ウィルヘルムとジェフリーが引き気味に言う。そんな中、巣を燃やされた蜘蛛は天井から落ちて炎を回避した。
「ウィルヘルムさん」
「――え?」
「お返しします」
そう言ってアルフェが投げた松明が、くるくると回ってウィルヘルムの足下の砂に突き立った。空けた両手を握り構える少女と、地面に降り立ち剣のような前脚を打ち鳴らす蜘蛛。酷く非対称な存在が、互いににらみ合った。
どちらともなく、蜘蛛と少女は前に出た。アルフェを侮ったか、蜘蛛は必殺の前脚を使わず、小手調べとばかりにそのあごで噛み付いてきた。
しかしアルフェは軽く上体を振ってそれをかわし、蜘蛛の顔面にカウンターの掌打を突き入れる。アルフェの魔力をたたき込まれた蜘蛛の身体が痙攣し、はじかれたように飛び退った。
獲物から予想外の反撃を受けた魔物は、今度こそ自慢の前脚による攻撃に切り替えた。
左右の刃を、並みの戦士の目にも留まらぬ速度で振るう。アルフェはさすがに驚いて、紙一重でそれを避けた。刃先がわずかにかすり、一筋の血が、少女の白い頬を伝う。
攻撃が有効と見た魔物は、さらに猛然とその前脚を振るった。まばたきする間もなく繰り出される斬撃に、アルフェは避けることで手一杯のように見える。
しかし転機は訪れた。蜘蛛が左脚でアルフェの脚を払おうとすると、少女はその刃の上に足を乗せ、そのまま踏み込んだのだ。
アルフェの足によって、軌道を変えられたソードスパイダーの左前脚が、がきりと地面に突き刺さる。石で作られた床に深く切り込んだその切れ味はさすがと言えた。
左前脚を固定され、動きの自由を失った蜘蛛は、残る右前脚で抵抗を試みた。一際大きくその脚を振りかぶると、すさまじい勢いで切り下ろしてくる。
「きゃあ!」「ひぃ!」「うわぁ!」
少女の全身を縦に断ち割らんとする斬撃。介入する事もできず後方で戦いを眺めていた三人は、耐えきれなくなって目を覆い叫び声を上げた。
しかしどういうことだろう。恐ろしい速度で振り下ろされた魔物の前脚は、少女の両の手の平によって、挟み込むように止められていたのだ。
「――ふんッ!」
この戦いが始まってから、初めてアルフェが声を上げた。彼女は蜘蛛の前脚をつかまえたまま渾身の力を込める。蜘蛛も必死に抗うが、その力は少女にわずかに及ばなかった。
「ぬぅううう! ――せいッ!」
アルフェはそのまま、ソードスパイダーの前脚をねじり切った。
右脚をひねられ横転した衝撃で、地面に固定されていた左前脚も無残にちぎれる。哀れにも両前脚を失った魔物は、口から泡を吹きながら、ぴくぴくと痙攣している。
「――ふぅ。これで――」
アルフェは息を吐き、部屋の入り口にいたウィルヘルムたちに注意を向けた。
しかし――
「アルフェちゃん! 危ない!」
マーガレットが叫ぶ。その声と同時に、蜘蛛の体が激しく動いた。魔物は腹の先をアルフェに見せると、少女の顔目掛け白い糸をふき出す。
「――くっ」
アルフェは咄嗟に両手で防御したが、蜘蛛の糸は少女の手を何重にも絡め取ってしまった。
「まずいよウィル! あれじゃあアルフェさんがやられちゃうよ!」
「落ち着けジェフ! そうだ! お前の魔術であの糸を燃やして……」
若者二人が慌てている。だが、アルフェは糸で拘束されたまま、腕を大きく振り回しはじめた。
「ぬあああああああ!」
蜘蛛の巨体が宙に浮く。何度も回転させられた勢いのまま、魔物は背中から天井に激突した。
◇
「アルフェちゃん、それ持って帰るの?」
「はい」
笑顔でうなずいたアルフェの背嚢からは、巨大な蜘蛛の脚が二本はみ出している。それはあのソードスパイダーの前脚だ。青みがかった刀身が、朝日を不気味に反射している。
「こういう品は、意外と買い取ってもらえるんです」
「そ、そう」
そんなもの、誰が買うのかしらとマーガレットが首をひねる。しかしアルフェの方は、多くの戦利品を手に入れて満足そうだった。
アルフェがソードスパイダーを倒した後、一行はようやく地下から脱出できた。蜘蛛がぶつかった衝撃で、天井が崩落したのだ。がれきがちょうど良い足場になり、何とか地上に戻ることができた。
彼らが出てきた場所は、地上の遺跡を臨む、小高い丘の上だった。最初に地下に落ちた地点からは遠いが、なんと彼らが野営地を設営した場所から、ほとんど離れていなかった。
脱出した時はもう真夜中になっていたものの、迷うことなく、一行は荷物のところまで戻ってこれた。
「いや~、昨日はアルフェちゃんのおかげで助かったわ。それに引き換え、男どもは全然頼りにならないんだから」
「そんなことありません。ウィルヘルムさんもジェフリーさんも、ご立派でした」
「そ、そう? まあ私をあのアンデッドからかばったところ何かは、少し格好良かったかも……って、違う違う!」
「……? 何が違うのですか?」
一晩明けて朝になった草原に、マーガレットの明るい声が響いている。
「……私も、貴重なものがたくさん採れて良かったです。皆さんは、これからも冒険者をなさるんですよね? 私、パーティーを組んだ経験があまり無いので、良かったらまた誘ってください」
「もちろん! やってみたら結構楽しかったし。また冒険に出てみるのもいいかな」
女性陣はすっかり意気投合したようだ。二人は男たちそっちのけで盛り上がっている。
アルフェも、心の中で確かな手ごたえを感じていた。
――結構、先輩冒険者として上手に立ち回れたのではないでしょうか……。新人研修の依頼、達成ですね。
しかし、彼女たちの後ろを歩きながら、ウィルヘルムとジェフリーは何かを悟ったような表情で言葉を交わした。
「なあジェフ、俺、やっぱり冒険者やめとこうと思うんだけど……。実家の仕事でも継ぐわ……」
「うん、僕も……」
こうして青年たちは、また一つ大人になった。
自分が二人の若者の進路に多大な影響を与えたことを、アルフェは知るよしもない。
◇
前回の冒険から帰ってしばらく経ち、その日のアルフェは、何となく自宅のリビングでくつろいでいた。
――買い取ってもらえませんでしたね……。
アルフェは椅子に座って、ウィルヘルムのパーティーと共に遺跡で収穫した、ソードスパイダーの前脚を手でもてあそんでいる。
この脚は非常に切れ味抜群なので、武器屋でも買い取ってもらえるだろうと思ったのだが、意外や意外、店主は買い取りを拒否してきた。もったいないから包丁代わりに使おうか。しかしそれには、刃渡りが少し長すぎるか。
――考えてみると……、この類の物がずいぶん……。
増えた気がする。アルフェはそう思って部屋の中を見渡した。壁際には、ジャイアントビートルの甲殻やら何やら、アルフェが今まで収集してきて買い取ってもらえなかった品が、雑多に積みあがっている。
見つけた物はとりあえず拾ってくる。これも彼女が冒険者生活の中で習い覚えた心得だが、それがこの混沌とした空間を生み出しているのも事実だった。
「……ふぅ」
さりとて捨てるのはもったいない。どうしようかとアルフェが考えているところに、ノックの音が響いた。
――テオドールさんたちでしょうか……?
この家を訪ねる者など、他にいない。アルフェは立ってドアを開けた。
「はい、どちら様です……か」
夏なのに、室内に冷えた風が入り込んできた気がした。
扉の外に立っていたのは、鼠色のローブを着た女性である。アルフェの全く見知らぬ女だ。
――だ、誰?
フードを目深にかぶっているので、女の目元は見えない。しかし、
――すごく、青白い。
アルフェがその女に抱いた第一印象はそれだった。ローブからわずかに露出した部分から見える、驚くほど青白い肌。その白さはまるで、そう、死人のような――
「……クラウスから、頼まれました」
「えっ」
女から発せられた言葉に、アルフェは我に返る。途切れ途切れのか細い声だ。しかしそれよりも、女の口にした名前にアルフェはとまどった。彼女は久しぶりに、と言うよりも初めて、自分以外の口からその名前を聞いた気がする。
「クラウス?」
「……はい」
「あ、あなたはクラウスの知り合いなのですか? か、彼はどこにいるのですか? 頼まれたとは?」
「……これを」
勢い込んで尋ねたアルフェに、女はそっと右手を差し出した。ローブの下に隠れていた細い腕が見えるが、それもやはり青白い。
――……お金?
女がアルフェに差し出したものは、小さな革袋だった。受け取ったアルフェの手に、ずしりと重たい感覚が伝わる。
「これは……?」
「……生活費、だそうです。……お独りにして、申し訳ないと」
「え……? あの、クラウスはどうしているのですか? 私、その、てっきり忘れられたのかと思っていたのですが」
手紙が一度届いたきり、これまで全く音沙汰がなかった。生活も安定してきた今となっては、最後の臣下から見捨てられたということで、アルフェの中では決着がつきつつあったのだ。
「……」
女は黙り込んだ。彼女はまだ、アルフェと眼を合わせようともしない。うつむき加減のまま、フードの下で何かを考えているようだ。
次に口を開いた時、女はアルフェの質問とは全く無関係なことを言った。
「……お独りで、ちゃんと生活されているのですね。……安心いたしました」
フードの下から見える女の口元が、ほんの少しだけ微笑んだように動いた。
「それは――、あの、あなたは誰ですか? クラウスは――」
「……ここにいれば、危険はありません」
「――っ?」
「……姉上様も、必ずご無事です。……どうか、心安らかに」
「だから、あなたは何を……?」
「……失礼します」
女はそれだけ言うと、深々と一礼して去っていった。
「……あっ!」
呆然としてそれを見送ったアルフェは、自分が聞きたいことを何も聞けていない事に気がついて、女の後を追った。
「……あれ? どこに……?」
アルフェが通りに出た時には、既にあの女の姿は無い。まるで忽然と姿を消したようだった。
「何なの……」
いつの間にか、周囲に温度が戻っている。アルフェは訳が分からずつぶやいた。
本当に、彼女は現実の人だったのだろうか。アルフェにそう思わせるような、儚げな雰囲気の女性だった。
しかしアルフェの手の中にある、彼女の差し出した金貨の袋の重みが、それが幻ではなかったと、はっきりと教えていた。




