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極上の快楽とラグジュアリーを提供する。それが桃幻郷ってマジですか?

高級風俗桃幻郷コウキュウフウゾクトウゲンキョウ


ここは王都で唯一の幻覚魔法を使った風俗店だ。


幻覚魔法を使ったサービスは他と比べ物にならない程の快楽を味わえる。


しかしそもそも幻覚魔法を使える人間が少ないため、他の風俗のコストがかかってしまう。

そのため必然、お値段は非常に高い。


だが一度味わったその快楽を忘れられないリピーターが後を断たず、王都でも1、2、の売り上げを誇る風俗店になっている。


「いらっしゃいませ。あら、初めてのお客さんですか」


店に入ってすぐに、おねぇ口調の体格のいい受付が話しかけてくる。


「はい、初めてなので説明お願いします」


「まず基本料金として10万ゴールド、これで30分ですね。60分だと20万。プレイが始まってからの延長は10分5万ゴールド、オプションは各種取り揃えてありますよ」


「オプション?」


「幻覚のオプションですね。女の子を好きな容姿に見せる幻覚から、性的嗜好セイテキシコウや感度をいじくる幻覚。凝ったシュチュエーションを再現するスペシャルオプション等々。オプションは女の子にお話しして直接お金を渡してください」


なるほど、オプションか。どうせ無効化か反射するので関係ないが、どんな風になるのか検証したいしつけてみるかな。


「分かりました。じゃあとりあえず20万ゴールド」


「毎度あり〜♪お客さん、指名はどうされます?」


「指名ですか?」


「ウチの嬢は冒険者ランクになぞらえて、EからSSSランクまで取り揃えております。SSSランクになりますと、幻術のレベル、容姿ともにハイレベルな子が揃っておりますよ。もちろんEランクでも幻術があれば楽しめますが、SSSが最高ですよ。まぁお値段はちょーっとお高いですけどね」


どうせなら高レベルの幻術を受けてみないと、いざという時のための検証にならんよな。

それにSSSの幻術を無効化や反射した方が、俺のスキルレベルも上がる可能性が高いな。まぁ御前試合のファイトマネーが既に数千万になっているし、必要経費と思おう。


「じゃあSSSで」


「SSS?大丈夫ですか?お金あります」


俺が札束をズイ、と差し出すと受付の男はニンマリ笑った。


「これはこれは失礼しました。お詫びと言っては何ですが、今ウチのNo. 1が空いておりますので、すぐにその娘を手配しますのでお待ちを……」


俺は掃除の行き届いた綺麗な個室に案内された。シャワーもついてる。風俗って初めて来たけどこんななんだ。


「コンコン」


「はい、どうぞ」


「失礼しまーす」


うわっ!めっちゃ美人が来た!


顔は猫みたいな悪戯っぽい感じで、スタイルも抜群!


このレベルの娘がそう言うことをしてくれるって、幻術なしでも相当お金取れそうなんですけど!



早速魔眼で確認。


_________________________________________


名前 不明 レベル 3


ユニークスキル  『幻術』スキルレベル6

          ・幻術の取得が容易

          ・幻術の詠唱の一部を省略できる

          ・幻術に使う魔力を減少

          ・一部の幻術耐性や幻術防止アイテムの効果を受けずに幻術を使える

          ・相手に見せる幻術の内容を詳細に設定できる

          ※上記全ての効果はスキルレベルに比例して効果上昇する

_________________________________________


すげぇ!たぶん20代前半なのにスキルレベル6!こりゃ確かにSSSだわ。


「初めまして、ヒナタです♡」


そう言ってヒナタ(源氏名)はニッコリ笑う。


接客も良さそう!でもなんかちょっと違和感、ああ、そうか、服装だ。


なんかこういうお店の女の人って、セクシーな服着ているイメージあったけど、ヒナタさん普通の私服っぽい。


「お客さん、こういうお店初めてですか?」


「あ、はい。だからよく分からなくて」


「大丈夫ですよ、緊張なさらないで。ではまずお風呂に入って体を綺麗にしましょうね」


なるほど、最初は風呂か。


「早速幻術かけますね♪」


「えっ?もうですか?」


「はい♪幻術でここをプライベートビーチにします。そこで2人で裸で洗いっこするんですよ♡」


なんと素晴らしいサービス!


でもいかんいかん!幻術無効化するんだった。


1回無効化が成功したら次は反射を試してみよう。


プライベートビーチの幻術反射ならこの子にも悪い影響はないだろうし。


「ではいきますよ。リラックスして目を瞑ってください」


ヒナタさんが術を唱え始める。


すると、もやっとした、何とも表現し難い嫌な感じがした。


たぶんこれ破魔のスキルの副産物だ。


相手の幻術や呪いの発動が感じ取れる。


これは地味にいいぞ、いつの間にか術にかけられてたってことがなくなる。


そして幻術無効のタイミングは……ここだ!

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