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魔王を倒せるのは真の勇者だけってマジですか?

エリザ視点


わらわはヴァリエール国王の長女エリザ。


完璧なユニークスキルを持ち、最高の美貌を持つこの国で1番の才女。


わらわは全てを手に入れたい。


そのためにはお父様には、国をもっと大きくして、国民からもっと税金を搾り取るために、しっかり働いてもらわないと。


今のお父様は全然使い物にならなくて溜め息が出る。


「ルイズはまだ見つからないのか?」


そう言って部屋をうろうろ右往左往しながら兵士長を怒鳴りつけているお父様。


兵士長は、


「申し訳ありません」


と謝るばかりだ。


それは当然!見つかるわけがない。


「くそ!!」


そう言ってお父様は付き人が用意していた水の入ったグラスを床に叩きつけた。


「ガシャーン」


慌てて付き人はグラスを片付ける。


それを見て少しお父様の頭も冷えたのだろう。ドサリと椅子に腰掛けた。


「皆、すまん」


「こ、国王様……」


体も心も焦燥し切っているお父様の姿を見て、部屋にいた全ての者が俯いている。


皆今にも泣き出しそうじゃない。ああ、おかしい。


みーんな本当に馬鹿。何も知らないで。


ルイズを魔王の領域にやったのはこのわらわなのに!うふふふふふふ。


「あぁ!ルイズ!何故なの!何故なの!ううう」


嘘泣きで、私は一応激しめに悲しんでいるフリをしておく。


その方がいい姉って感じでしょ。


今頃ルイズは魔王の領域で死んでいるはず。


魔王の領域なら死体が見つかる可能性は無いし、完全犯罪だ!


送って行った奴隷には、褒美としてルイズの体を使っていくらでも楽しんでいいって言っておいたから、とんでもない目にあった後に死んでいるでしょうね、あの子。


うふふふふふ。いい気味。


「エリザ、もう一度聞くが、ルイズは本当に魔王の領域に行くと以前から言っていたのだな?」


「はい。いつも止めてはいたのですが……」


「馬鹿な事を!魔王はロンギヌスの槍でしか殺せないということは、わかっているはずなのに」


何も言えない大臣達。これが王国の参謀達だなんて、頼りないわね。


「本当にまだロンギヌスの槍のユニークスキルは現れないのか?本当に魔王の領域に行ったのであれば、ルイズの救出はロンギヌスの槍の持ち主にしか不可能だろう」


「えー、どの鑑定官からもロンギヌスの槍スキル発覚の報告はありません」


「どこかの鑑定官が見落としているのではないか?」


「えー調査しますか?」


「うむ、ベテランやレベルの高い鑑定能力のある鑑定官の調査は後でいい。新人やレベルの低い鑑定官の鑑定履歴を調査しろ。そしてもしもロンギヌスの槍のユニークを見逃している可能性がありそうなら、そいつをここに連れて来い!国の一大事を引き起こしたんだ!それなりの責任は取ってもらう!」


「はっ!」


ロンギヌスの槍ね。


本当にそんなユニークスキルあるのかしら?


あるならわらわの夫の1人にしてやってもいいけど、ま、イケメンに限るけど。


そう思っていると、部屋のドアが「バン」と騒々しく開かれた。


「報告します!」


「何じゃ!」


「姫様が!ルイズ姫様が!」


あら、死体見つかっちゃったのかしら?面倒ね。


「見つかりました!お部屋で寝ております!」


「へ?何で?」


ルイズは魔王の領域で死んでいるはず!ありえない!


「真か!今すぐ行く!」


まずい!わらわが魔王の領域に送ったのがバレる!


「退きなさい!そこを退きなさい!」


わらわは一番にルイズの元に行くため、猛ダッシュした。


「続きが気になる!」


「面白かった!」


「また読みたい!」


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