表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/158

作戦①

情報作戦の効果は抜群だった。

元々今の教会に不満を持っていた貧民層がいるのも大きかった。


教会の様子を逐一観察もしていたが、職員の数は明らかに減り、残った職員も問い合わせに忙殺される始末。

なんと警備兵までもが、今は市民対応をさせられているという。


ウランは孤児院でふーっと深く息を吐いた。


「良かった。ここまでは計画通り」


するとその数日後だった。ジェイドに対する指名手配が教会から出たのだ。

指名手配の情報が出てから、状況が一変するのは早かった。


何せ10億という途方もない額だ。

それどころか有力な情報にも報酬が支払われるという。

教会に苦情を言っていた者たちは、目の色を変えてジェイド探しへと移行した。


短絡的な彼らの行動は実に単純なものだった。


「ジェイドを出せ!」


そう言ってゴチンコのギルドに石が投げ込まれる。

ジェイドはゴチンコのギルドに所属しているのだ。人々がそこに殺到するのは当然の事であった。


ウランはマリサからの報告で、ゴチンコのギルドが襲撃にあった事実を伝え聞いた。


「そうですか、分かりました。また報告お願いします」


そう言ってマリサとの会話を打ち切り、また一人ふーっと息をつく。


「ここも計画通り。さぁ、第2段階に移りましょう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ