ついに開戦……そして、僕(リン)とシルクとお尻と生花について
こんばんわ、今日も無事にアップできました。
楽しんでいただけましたら嬉しいです。
拝啓、土偶神、アラハ先輩、こちらはとっても嫌な空気が場を支配しております。
実は先ほど閻魔凛と名乗る人?からファンシーな封筒にファンキー内容の手紙が僕のもとに届きました。
結論から言いますと……アラハ先輩の言動が招いた進軍で確定ですよーっ!
そういえば初めてお会いしたころに告白したけどフラレたと言っておられましたよね……このストーカー土偶神!
鬼の進軍……シルクを捕えると言うよりもアラハ先輩が絡みまくっている事実、帰ったら問いただします。
閻魔凛からの手紙を見て、嫌な予感が静電気のようにビンビンしていたので借金だらけのマイホームで隠れていたところを……な、なんと、奴隷少女Aの命令を受けたゴールデンアンパンたちに拉致られました。
今は腕っ節が強いゴールデンアンパン兵たちが持ち上げている変な神輿の上に不自然すぎるほどに目立っている椅子に座らされている、こんにちは僕です。
というかこの椅子は金色に塗られた成金趣味ぽい便器ではないのですかーっ!?
太陽の光を遮りどんよりと漂う雲の下、向かい合っていた両軍。
ついに戦闘の口火がきられています。
激しくぶつかり合う両軍。
飛び散るアンコや折られるロウソク。
激しい戦闘をこちらから見ると……うあぁぁぁ、大きな電柱が「お尻イヤーン」と叫びながらこちらにウインクしてくるぞーっ!
あんなのがお尻に刺さったら死んでしまいますよーっ!
僕の傍らにはフル装備をしたフレアと酢こんぶをむしゃむしゃ食べているシルク。
その酢こんぶ美味しそうです、分けて欲しいですよーっ。
「ゲイおにぃとは猥褻物チンレツ兵団ですがご安心ください、ご主人様」
「フレア、僕は何を安心すればいいの?」
フレアは言葉……覇気をまとい自信ありそうに言ってくれますが安心できる要素が何処にあるのですかーっ!?
「はい、ゲイおにぃはその身体を使って命懸けの全力でお尻に突き刺さろうとします」
「………………」
「通常ならば恐ろしいほどの激痛が走ると言われておりますが」
淡々と言葉を紡ぐフレアがひと呼吸置く。
何か戸惑っているような気がするぅーっ!
「あんなのが刺さったら、とっても痛いだろうね」
「ご主人様のお尻は開発済みなので刺さっても大丈夫と聞いております。心から御安心してください」
「フレアーっ、その開発って意味ありげな言葉の意味を教えてくれー!?」
「そ、そんなハレンチな言葉は私の口からご主人様のお眠りになられていたときのことをお伝えすることはとてもできません……ぽっ……そ、その実好委員長のヘタリアからお聞きくださいませ」
僕の必至と問いかけにフレアは面持ちを紅色に染めて押し黙ってしまう……うおぉーっ、押し黙ってしまうほどのイベントが僕のお尻様にあったのですかーっ!?
「あの変態ピエロおっさんがあにさまのビューティフルなお尻を✖✖したのですかーっ! あれはうち専用なのですーっ! だけどあにさま、可愛い妹であり婚約者であり、赤貧の神であるうちがもうもうとっても安心できることを教えてあげるのです!」
この後に及んで安心できることなんてあるのですかー!?
お目目をキラキラさせたシルクはふふーんと鼻を鳴らして僕の膝にちょこんと座る……シルク、お尻の感触は質感なし肉付きなしのず薄っぺラペラです。
「うちとあにさまが一緒に旅をしているころに」
「一緒に旅をしていた頃かぁ、懐かしいね」
「そうなのです、懐かしい想い出なのです、うちがあにさまに嫁ぐと決めた日から花嫁修行の一環として……」
「あらためて嫁ぐと言われると照れるな」
「えっへんなのです。あにさまはうちにメロメロになってやがります」
「それで花嫁修行って何をしていたの?」
シルクの声の深部には懐かしさと聞き間違えようがない愛情のエキスが抽出された想いを感じてしまう。
あんな粗悪品的な環境にあってシルクは僕のために花嫁修行の『何か』を頑張ってくれていたんだ。
そう思うだけでシルクの仕草の一つ一つや言い草が可愛らしく思えてしまう。
今なら何があっても許せる寛大な心が持てそうだよ。
「仕事で疲れているあにさまがうちを置いてきぼりにして、夢の世界に誘われてぐっする眠ることを見計らって……」
「うん、見計らって?」
「あにさまのお尻を土台にして生花の練習をしてやってあげたのです、ふんすーっ!」
「何してやがるねん!」
「安心してくだしゃんせ! 花や草、はたまた棒キレや✖✖まで刺したい放題だったのです! もう、お尻生け花流本家の師匠から免許皆伝を頂いたのです!」
「師匠って誰やねん!」
そういえば、あの頃、時々、寝起きにお菊様が切れていたような走馬灯が……そして、本屋さんでバイトしている時に当時のベストセラーお尻伯爵出版社から発売された『綺麗なお尻生花写真集』をもったお客様に『あの流線美に咲く一輪の花』のファンなんですとサインを求められたことがマイメモリーに。
そんな僕たちを尻目に調子はずれな咆哮と煮えたぎるような初戦が幕をあけるのであった。
いかがでしたか?
本格的な戦闘の前の息抜きになれば嬉しいです。
レビューや感想も頂きまして大変に喜んでおります。
『こちら陽気なたんぽぽ荘』とともにかきくけ虎龍劇場も見ていただけましたら嬉しいです。
今後もご愛顧を宜しくお願いします。




