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先生、恋人になりませんか?!  作者: 雨宮雨霧


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先生が1番

今日は先生の誕生日です。盛大にお祝いしますね!と言ったら「やめて」と言われてしまったのだけど盛大にやろうと思っている。プレゼントもたくさん探したんだよ。やっぱり先生にあげる物を見つけるのはとても難しい。同世代の人に何かをあげるのも難しいのに大人にあげるとなるともっと難しい。結局なににしたんだ、って?それはだね、マッサージクッションです。立ち仕事と事務仕事が多いし朝早くから夜遅くまで働いている先生にはこれがいいかと思って。あと今年はケーキを作ろうと思ったり。スポンジは買ってきたやつだけど飾りつけは頑張ってみようかな、と。ご飯は本当にどうしようか悩みまくっている。今も悩んでいる。ハンバーグに目玉焼き載せるとか?何を食べたいか聞いてもなんでもいいって言われるから私の頭はパンクしそうだ。

「綾音様、できましたよ。」

「おー、叶一人で作ったの?すごいね。」

ケーキにとても手こずってしまった。生クリームを均等に塗るってこんなに難しいのか。パティシエさんたちは本当にすごいな、あんなに手早く塗れるなんてとても尊敬だ。いちごとみかんを載せてクリームを絞って。出来栄えはイマイチだが味は大丈夫だろう。ご飯は最終的にアヒージョになりました。初めて作ったからオリーブオイルこんなに使うのかと思いながらネットのレシピを見ながら作成。味は知らない、美味しいかな。

「美味しいよ、ありがとう。」

喜んでもらえたので一安心。先生が美味しそうに食べてくれるので作ってよかったと思える。どうせなら食べたいものも言ってくれていいからね。めっちゃ難しいとか高すぎるとかでなければ作るよ。出来の悪いケーキにろうそくを刺してお祝いしました。

「お誕生日おめでとうございます!」

「もう歳は取りなくないんだけど…」

まだ若いじゃないですか、何歳になっても私は先生のことが大好きだよ。今年もお祝いさせてくれてありがとう。

「これプレゼントです。」

「マッサージクッション、いいね。」

早速使っている先生を見ながら幸せに満ちる。先生の誕生日をお祝いできること、本当に幸せだな。これが当たり前じゃないということを分かっているつもりでもいつかできなくなったとき、とても辛くなるんだろう。来年もまたお祝いさせてね、先生。

「叶、おいで。」

本日の主役に呼ばれたので飛んでいく。

「一番のプレゼントは叶が居ることだから。」

そう言って抱きしめてくれる先生がとても大好きだ。その言葉をずっと忘れないでいたい。先生にプレゼントをあげたつもりが私が幸せをもらってしまっている。

「綾音様、いつもありがとうございます。いい1年にしましょうね。」

「こちらこそだよ、祝ってくれてありがとう。」

幸せな時間はあっという間だ。気が付けば2人してベッドに寝転がって話していたはずが寝落ちてしまっていた。先生が楽しそうにしている写真もたくさん撮れたしなんか私まで幸せをもらってしまったし。おめでとう、先生。いつもありがとう。

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