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先生、恋人になりませんか?!  作者: 雨宮雨霧


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鬼畜は優しさ

夏が来れば思い出す〜地獄のような暑さを。さて、夏です。暑いです。死ぬ!

「7月なのに暑すぎません?8月死んじゃいますよ。」

「暑いね本当に。」

先生は真っ黒に日焼けしております。日焼け止めあげたんですけどね、授業に部活にしてたら意味ないみたいです。

「あともう少しで夏休み…」

「あともう少しで地獄の課題。」

「やめてください、悪夢が再び来るの嫌なんですけど。」

先生の囁きは地獄を思い出させてくる。地獄の課題って言いながらめっちゃ笑顔になるのやめてよ、地獄に落とそうとしてる?先生が閻魔様ならいいな(なにが)

「今年もどこか行く?」

「綾音様の行くところ全部ついて行きます。」

ストーカーかよ自分。先生困った顔してるし。つい本音が出てしまったな。あ、本音じゃないよ本音だけど本音ではないから…

「夏休みまで時間あるしゆっくり考えておきな、ついてこなくても満足できるものを。」

勉強やめて先生とのデートプランでも考えるか!そうしようそうしよう。

「あ、課題終わってから行けるってことにしておこう。」

「鬼畜過ぎませんか?!」

泣く。泣いた。号泣。ごめんしてない。あまりにも鬼畜だと思ったので抗議なんてできるわけがない。過去の自分がちゃんとやってればこんなことには…でもさっさと課題終わらせれば遊び放題?やらなきゃって焦らなくていい?あぁそうか、さっさとやればいいんだ!

「早く課題出されないかな〜」

「どうした急に。」

テンションの差が激しすぎてドン引きされてそう。でも先生はこいつはこういう人間だってもう諦めてくれてるはずだし。それはそれでどうなんだって感じだが。7月になったばかりなのに夏休みのことばかりを考えてしまっている、夏休み絶対エンジョイするぞ。

「今年はちゃんと本読みなよ。」

「あぁ、ですね。今から読み込みます。」

本は好きだが感想を求められるとなにも書けなくなる。感想文を長々書けるわけがない。とても素晴らしかった、くらいしか書けませんなにを書けと言うのですか。

「綾音様が書いた本なら感想いっぱい書ける気がします。」

「感想じゃなくなってそうだね。」

やっぱりそう思います?感想じゃなくてラブレターになっていそうだ。読書感想文ならぬ読書ラブ文…いやいやなに言ってるんだ頭悪いのバレる。バレてるか、今更か。

「せいぜい頑張りな。応援してるつもりでいるから。」

「つもり?つもりじゃなくて応援してくださいよ。」

先生との暮らしが楽しすぎてもう課題どころじゃないです。2年生1学期ももうすぐ終わるわけですが私は未だにクラスの人とか同学年の人と話したことがないですどうしましょうかね。卒業まで陰キャすぎるJKですかね。別にいいんですけどね!先生との楽しい人生があるので!

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