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先生、恋人になりませんか?!  作者: 雨宮雨霧


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しあわせな日常

わー!中間テストが迫ってくる!となりながら私はネットを見ています。意味不明。ゴロゴロしてゴロゴロしてゴロゴロする。勉強?あとでやる。とか言ってたら日が落ちてきてオレンジ色の光が差してきた。そろそろやるかー、がんばるかー。

教科書開いてワーク開いて頭ははてなになって。やる気元気なくなった。そんなときは前に撮った先生の寝顔の写真を見るんだ。かわいすぎ天使、早く帰ってこないかな。勉強頑張ろう、そろそろ進路を決めていかないとな。気付けば日は落ちて暗くなっていた。一人の夜は苦手だ。ずっと苦手だ。先生が帰ってくるまで一人。いやだね。

ゴロゴロと遠くから聞こえてくる。雷?洗濯物入れてないや、入れとかないと。取り込んでいたら視界が白く光った。ビビるからやめてくれ、先生居ないときに鳴らないでくれ。雷にいい思い出なんてないんだ、やめてくれ。

「ただいまー、ってなにしてるの。」

先生帰ってきたよかった。洗濯物に埋もれて蹲ってるの見られた恥ずかしい。生き恥すぎる。

「綾音様びしょびしょじゃないですか、お風呂湧いてるんで早く入ってきてください。」

「急な雨だったねー、傘さす暇なかったよ。」

びしょびしょになって帰ってきた先生。疲れてるのに雨に降られて可哀想だ。風邪引いたら困るから早くお風呂で温まってくれ。

「カバンもびしょびしょですね、干しておきます。」

「ありがと。」

傘くらいさしてほしいが先生は面倒だからとささないことも多い。いくら暖かくなってきたからといって風を引いてからでは遅い。ちゃんとさしてください、自分を大切にしてください。なんて言ったらお前もなって言われるだろうから言わないでおく。先生がお風呂から上がるまでにご飯の用意して洗濯物を畳んでおこう。

「お、美味しそうじゃん。」

「もうすぐでできますから先に髪を乾かしてください。」

嫌そうな顔をする先生。その顔もとてもかわいいですね、本当にかわいいです。先生かわいい。

「乾かした。」

目の前にずっと居るのに乾かしたと嘘をつく先生。どれだけ嫌なんだ。

「私が乾かします。」

嫌そうな顔からうれしそうな顔に変わる先生を見て胸に矢が刺さったような気分になった。先生かわいいね、丁寧に乾かします。

「綾音様の髪綺麗ですね、サラサラで。」

「そんなことないよ。叶の長い髪綺麗だもん。」

絶対先生のほうが綺麗でツヤがあってサラサラだと思う。先生は先生が思っているより綺麗なんだよ。

「乾きましたね、じゃあご飯にしましょうか。」

「よっしゃ。」

なんでガッツポーズするんだろう、もうかわいすぎて私死ねる。温かい味噌汁で温まってね。先生が美味しそうに食べてくれる幸せ。この幸せをずっと感じていたい。とか思っていたら味噌汁こぼした。

「あっつ。」

「なにやってるの、早く拭いて。」

いつまでもバタバタでわちゃわちゃで過ごせますように。そう思える日が続きますように。それより味噌汁こぼしたところ熱い。

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