先生の家
ここはどこでしょう!そうです先生の家です。今日から住み着きます、よろしくお願いします!先生の家だ〜久しぶりだ〜にこにこ。
「物色するぞ〜」
「やめなさい。」
やめます先生がブチギレたら困るんで。先生の家だから追い出される可能性がある。先生はそんなことしないだろうけど。え?する?やめて。
「私のベッド解体してまで持ってくる必要ありました?」
「叶のがいい。」
私のベッドは解体されて先生の友達の車で運ばれました。なんで?今から組み立て直します、なんで?先生のベッドでよくないか。てか先生のベッドどこ行った。
「綾音様のベッドはどこへ?」
「解体して押し入れにしまった。」
なんでわざわざそんな面倒なことをするんだ。いつまで私は先生と寝るんだ。これからも一緒に寝れるんだねうれしいけど先生はいいのかな。いいんだろうな、私のベッドをわざわざ持ってくるんだから。先生の家は部屋が2つ。リビングと物置と化した部屋。リビングにベッドあるんだよな先生の家。それがまたいいんだけどな。
「綾音様、台所私が使っていいんですよね。」
「叶以外に誰が使うの。好きにしていいよ。」
先生は台所なんて使いません。だから台所すごく綺麗です。油汚れもありません。それはそれでどうかと思うけど私が汚していくので問題なし。
「前より綺麗になってますね。」
「でしょ?掃除したんだよ。偉いでしょ。」
「偉いです、とても偉いです。」
偉すぎますね。先生は世界で一番頑張ってる。先生偉すぎよしよし。頭撫でたら恥ずかしそうだけど嫌そうでもない顔するのかわいすぎる尊い。私これで死ねる。
「あれ、シャンプーとかまで持ってきたんですか。」
「叶のがいい。」
なんでも私の物がいいなんてかわいすぎる。えー、先生私のことそんなに好きだったんですね。うれしいな。先生の匂いが私の匂いになる幸せと寂しさ。
「クッション類まで…?」
「叶のがいい。」
好きだな私の物。そんなに好きか。そのクッションよく抱いてたもんね、私のこと抱けばいいのになって思ってたよ。そんなこと言ったらダルい人すぎるから言わないけどさ。
「私の物ばっかりになってますけど。」
「叶のがいい。」
叶のがいいしか言わなくなったな。そんなに好きだったなんて、叶はうれしいよ。先生大好き、私も先生の物なんかもらおうかな。絶対くれないだろうけど。
「綾音様の家なのに私の物置いていいんですか。」
「叶のがいいんだよ。叶のが好きなんだから。」
好きなんですねそんなに。うれしいですよありがとう先生結婚しましょう。私じゃなくて私の私物が好きっていうのはなしでお願いします。
「下着くらいしまってくださいね。」
「…忘れてただけだから気にしないで。」
いつも放置してますもんね、私の家でも放置されてることのほうが多かったし。片付けるわけないですよね私がやりますね。先生は私が守ります。




