節分
節分ですよー。鬼は外!福は内!鬼さんにはマフラーをあげますまだ寒いからね。私みたいに体調崩されたら困る。
「綾音様、豆まきしましょう。先に恵方巻食べますか?」
「恵方巻。」
恵方巻に食いついた先生。恵方巻食べてるとき話してはいけないっていうのがね、難しいなって。先生と話したいのに話せない。さっさと食べればいいんだけど私は食べるの遅すぎるので。恵方巻食べるの初めてだからどれ買えばいいのか分からなかった。値段高くね?と思いつつ一番安いのを買ったよそれでも高かった。行事ごとは先生と暮らし始めてからするようになったけどどの行事もとても楽しい。好きな人と過ごせるのはとても楽しい。とても楽しい毎日。
「「いただきます。」」
早速具材を落としました。声を出さない、案外難しい。上手に食べられない、こぼしまくってるんだけど本当に駄目だ。先生綺麗に食べてるすごい天才。
「ごちそうさまでした。叶めっちゃこぼしてる。面白いね。」
面白いってなに。写真撮らないでそんな面白がらないで!恥ずかしくなってきた。先生楽しそうだからいいけどいいんだけど。めっちゃ笑うね?
「ごちそうさまでした、綾音様そんなに笑わなくてもいいじゃないですか。」
「なんかかわいいなって。こぼして拾って食べてるのかわいかったからつい。」
先生にかわいいって言われると頭が爆発しそうになる。かわいいって言われるのはまぁ、嬉しくないわけない。先生が一番かわいいけどね。
「豆まきしましょう。鬼役は私が。」
「叶に投げるの?なんか嫌じゃない?」
「投げられたいです。」
本音出ちゃった。先生に豆投げられるとか幸せすぎるでしょ?投げられたいでしょ?絶対楽しいしうれしいよね。投げられたいよねみんな!
「投げられたいなら投げてあげるよ。」
目がガチなんだけど本気で投げてくる気だ。絶対痛いよねこれ。まぁいいやどんと来い。
「鬼は外!福は内!」
「普通に痛いですね。」
「でしょ。」
なんかドヤ顔してるなんで?褒めてないよ別に。かわいいからいいよ全然先生のドヤ顔見れるなら楽しそうな顔見れるなら投げられたいですどうぞお投げください。
「私も鬼やるよ。」
「駄目です先生に豆投げるとかできません。」
鬼のお面取られました悲しい。先生に豆投げるとかそんな失礼なことしたくないのに。
「鬼は〜外!福は〜内!」
「まだまだだね。それじゃ鬼追い払えないよ。」
ダメ出しされた、なんで?もう本当に楽しすぎてやばいよもう楽しすぎる。先生と居るの楽しい最高。
「豆は数え年分食べるらしいですね。」
「そんなに食べられないよ。」
大人になるにつれて豆の数が増えていくって鬼畜だね。そんなに大豆食べられない…
「年取ったら豆で死にそう。」
「駄目です死なないでください。」
豆で死んだら駄目だよ絶対。福は内どころじゃないよ。先生は私とずっと一緒に居るんだよ。




