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先生、恋人になりませんか?!  作者: 雨宮雨霧


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夜の教室

最近テストやったよね?もう期末?嘘だろやめてくれ。ということで先生とまた保体の授業です。

「早瀬、号令。」

「早瀬って呼ばれるの久しぶりですね。先生、号令いります?」

「いらないか。」

学校だから早瀬って呼んでくれるんだねうれしいよ。先生大好きだよ。愛してる。やっぱり号令をしたがるのもかわいいね好きです。

「今回は自傷行為ですねー」

「嫌そうですね。」

「早瀬なに言ってもするだろうからさ。」

信用されてないな。自傷はね、今はしてないです。先生にバレたら面倒だし。私の親なんてそのまま切って死んでおけって言うのに。先生は違うからさ。

「自傷行為とは?」

「合法。」

「やっぱり体育にしよう。保健終わり。」

一瞬で終わった保健の授業。早く帰れるなー、やった。体育に関してはなにも興味もないので忘れました。記憶から抹消します。

「早瀬聞いてる?」

「いいえ。」

怒った顔する先生かわいいよいいね。怒ってもかわいいなんて最高だね先生。

「野球のルール覚えときな。なんとかなるから。」

「嫌すぎます。」

「文句言わない。」

ちなみに今は夜です。夜の教室で先生と二人きりとかもう最高なシチュエーション。先生、肝試ししましょう。いちゃいちゃできないなら肝試しを!

「早瀬、集中しなよ。」

「はい。」

先生は暇になるとよく外を見ている。暗い窓を見つめる先生最高。なんか背中が寂しそうなのもいいよ抱きしめたくなりますね。抱きしめたら突き飛ばされそうだからしないけどね。

夜、眠い。勉強、眠い。先生見てないうちに居眠りしようおやすみなさい。

「早瀬寝てないで帰るよ。明日も学校なんだから。」

「おやすみなさい。」

「起きろって。」

寝始めたら起きなくなるのを先生はよく分かっているね。無理矢理起こされて教科書カバンにぶち込まれて家に帰りますありがとうございました。

「大分冷えてきたね。」

「そうですね、ちゃんと防寒しないとですね。」

冷えてきたと言っておきながら半袖シャツに薄手のジャージを着てるんだね。そりゃ寒いと思うよ、せっかく衣替えしたんだから暖かい服装にしてくれ。

「先生、すぐにクリスマス来ますよ。」

「無縁の行事だな。」

「欲しいもの考えておいてくださいね。」

きっとすぐにクリスマス。先生と過ごせるクリスマス。初めて誰かと過ごせるし初めて楽しめそうだ。先生が居なかったらもう野垂れ死んでいたな。拾ってくれてありがとう先生。

「早瀬は欲しいものあるの?」

「先生が欲しいです。」

「無理だな。」

先生と過ごせるだけで私は満足ですよ、恋人になってくれてもいいよ。先生が欲しい、先生のすべてが欲しい。なんて流石に色々重いかな。

テストの結果は散々だったよみなさま私はやっぱり馬鹿なようです。保体は50点。ほかは忘れることにしよう。

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