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先生、恋人になりませんか?!  作者: 雨宮雨霧


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課題は写すべし

夏休みがもうすぐ終わりますどうしましょう課題が終わっておりません。先生、手伝ってください。もうだめです。

「なんで溜め込んでるの、さっさとやりなよ。」

「やりたくないし。」

「やりなさい。」

答えがあるワークたちは終わったが(写しただけ)読書感想文とかいう絶対いらんやつが最後の難関。

「中学の読書感想文写していいですかね。」

「バレなきゃいいんじゃない。」

言いましたね先生バレたら責任取ってください。本を読むのは好きだけど感想を長々と書くのは無理だ。そんなに感想あるか?面白かったとか勉強になったとかくらいしか書けない。

「叶ってよく本読んでた気がするけど。」

「読むのと書くのは別物なんですよ。」

読書感想文、写します。全部の課題写しまくりなんだけどこれやる意味ある?課題の意味なくなってるじゃん。でもやりたくないから写すんだよ。趣味は答えを写すことにしようかな。

先生に見張られながら写しまくる。なんか先生寝始めたんだけど私も寝たいけど絶対怒られるから意地でも寝ない。でも眠いな寝ようかなちょっとだけならいいでしょ。

「早瀬ー!起きろー!」

「寝てたやばい。」

先生に揺さぶられて起きましたこんにちは。久しぶりに早瀬呼びうれしいですありがとうございます。外暗くなり始めてるんだけど寝過ぎだやばい終わらない明日から学校なのに本当にやばい。始業式が始まるまでは夏休みだ、なんとかなるさ。

「写し終わった!」

「おつかれ。」

なんとか写し終わった。よかった。これで多分終わったはずだ。あー、終わらないかと思った。

「お疲れな叶にご飯作りました。」

「いやカップ麺じゃないですかこれ。」

ご飯作ったって言えるのかなこれは。まぁ、先生の気遣いだ。ありがたく食べよう。

「かやく入ってないですよ。」

「入れ忘れたかも。」

かやくがなくても困らないけどね、いいよ別に大丈夫。先生の作ってくれたカップ麺は美味しいな。前に食べたときより美味しい。先生さすが料理上手。

「美味しかったです、ありがとうございます。」

「私料理上手だからさ。」

ドヤ顔で言わないでください、前に一緒に料理作ったときやばかったの覚えてますからね。野菜炒め燃えたし火事になるかと思ったし包丁の扱い方怖いし。これからも私が料理を作ると心に誓ったし。

「洗い物もした!」

「ありがとうございます助かります。」

お箸を洗って満足気に自慢してくる。お箸に直接洗剤たらしてたの見ましたけどね。スポンジにたらすんだけどね。先生が満足してるからいいや。私も満足です。

お風呂も沸かしてくれていたのだけど今にも溢れそうだった。表面張力でギリギリ耐えている感じ。入ったらすごい勢いで溢れることだろう。これはこれでお風呂の掃除になるかな、うん。

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