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先生、恋人になりませんか?!  作者: 雨宮雨霧


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泳げない

あまりに夏。暑い。死ぬ。洗濯物はよく乾くだろうが自分まで乾ききってしまいそう。学校に行くのも食料調達に行くのも暑すぎる。ハンディファンをフル活用しても暑い。頭から水を被っても一瞬でお湯になって逆効果になりそうなくらいだ。早く帰ってエアコンつけてバタンキューしよう。そうしよう。勝手に飛び出した罰でペットカメラ増えました。ただでさえ多かったのにね。どれだけペット居るの?ってくらいにあるよ。どうしたものか。全部私が悪いんですよそうなんですよ反省しろよっていう話ですよ。反省してもまたやるんだよ、多分。だめだね。

「暑いー」

「お疲れ様です。」

夜になっても25度。気温は下がらず熱がこもる。冷たい料理を作るのに暑い台所に立たないといけないのなんで?どうかしてるよ。そのうち暑すぎて生野菜をそのまま食べるようになるかもしれない。料理するのが嫌すぎて。暑いのが悪いんだ。冬は火を使ったほうが暖かくてちょうどいいのに夏は火を使えば灼熱地獄。やめてくれ。まだ地獄に落ちたくないぞ。

「水泳の授業嫌なんだけど。」

先生は泳げません。私も泳げません。なので夏の水泳が大の苦手なのです。プールなんて消えてしまえとよく思っていたし雨が降ることを願っていたし。授業の中で一番嫌いだったかもしれない。数学よりも嫌いだったもん。溺れるだけじゃん、なにが楽しいんだ。1メートルも泳げないし泳ぐどころか沈んで溺れて死にかける。もう二度としたくないものランキング1位だ。

「プール嫌いなのでなにも言えません。」

「泳げる生徒に代わりに授業してほしい。」

もう水泳の授業やめようぜ。なんて簡単にやめられるわけがないし。泳ぎたい人だけやればいいのにな。泳げない人と泳げる人をごちゃ混ぜにして授業しないでくれ。そうするしかないことは分かっているけど圧倒的な差が。

「水遊びならいいんだけどね。」

「先生がそれ言いますか。」

泳げない人は水遊びでいいと思います。駄目ですか?先生もこう言っていることだしそうしようよ。できないことは分かっているけど。分かっているからプールのない高校を選んだ記憶。もう溺れたくなかったからね。

「アイス食べていい?」

「どうぞ。」

ひたすらに暑いので最近はお菓子よりアイスの消費量が多い。夏はやっぱりアイスだよね。冷たくて甘くておいしいもん。だからといって何本も食べるのはだめです、せめての2本まで。

「氷ばっかり食べてるね、アイスでよくない?」

「なんか氷食べたくなります。」

夏はアイスだと言っておきながらなんですが氷ばっかり食ってる今日この頃。なんか美味しいんだよね。アイスもいいけど氷が好きです。食べすぎてお腹を壊すまでがいいんですよ。なにもよくないからそろそろ学びたいところだ。


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