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先生、恋人になりませんか?!  作者: 雨宮雨霧


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課題終わるまで外出禁止?

期末が終わったのでもう夏休みでいいと思います。気付けば3年生、ということで同級生さんたちは部活の引退が近付いているらしい。私にはなにも関係がないからどうでもいい。帰宅部バンザイ、引退とかありません。朝練も放課後の練習も休みの日の練習も大会もありません。やっぱり帰宅部が私には合っていたな、青春とかどうでもいいしそんなものは存在しない。私には先生が居るのでそこら辺に居る人と遊ぶ暇なんてございません。もちろん一度も誰とも話したことが未だにない。卒業まで誰とも話さないことを目標に残りの高校生活を頑張ろうかな。ぼっちのほうが気楽だしいいよ。

「夏休み早く来てほしいです。」

「地獄の課題を忘れたら駄目だよ。」

課題がなければ夏休みはもっと楽しいんだけどな。楽しいとか言っている暇なんてないだろうけどさ、課題はやりたくない。受験勉強もやりたくない。なにもやりたくない。

「課題終わったらなんかあげる。」

「頑張ります全力で頑張ります。」

命を捧げて頑張ろうかな!頑張るしかない。勉強すれば先生に褒めてもらえるし課題終われば褒めてもらえるしこれはやるしかない。褒めてもらうばかりでは不公平だから私も先生をたくさん褒めよう。先生は褒めるところしかないから一生褒め続けないとだ。毎日生きてて偉すぎるし毎日一緒に居てくれてありがとうだし毎日お仕事頑張っていて尊敬しかないし。毎日ありがとう。

「課題終わるまで外出禁止とか。」

「なんでですか。」

先生の鬼畜は優しさ。外出禁止ってなんか去年よりレベル上がっていないか?いいんだけどさ別に。買い出しは行かせてもらえるはずだけどね。先生が買い出しなんて行くわけがないから。行ったこともないから。でもこんなに暑いとどこにも行きたくないと思ってしまう。だから困らない、かも。別に外に行けなくて困ることなんてないんだよな。

「綾音様は夏休みなにするんですか?」

「部活と仕事と叶。」

私をするってなんだ。なんでもいいか。今まで通りかな、多分。

「今年は迷子にならないでね。」

「なりいわけではないですよ。」

迷子になりたくてなったわけではないが道が分からないのにふらふら歩いたのは絶対に間違いだった。分からないならその場に留まるか帰るべきだったな。今年もオープンキャンパスに行ってみて最終決定でもしようかと思っているがそう上手くいくかは神も知らない。というか学費とか受験料とか高すぎてひっくり返りそうになる。頭悪いから特待とか絶対無理だし。

「とりあえず頑張れ。」

先生にそう言われたら頑張るしかないから頑張る。あともう少ししたら課題とか出るかな。出たらすぐにやろう、授業そっちのけでやろうかな。でも無理だな、バレたら終わる。真面目にやるかー。

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