すきです
最近困っていることは先生が好きすぎることと先生がかわいすぎることと先生への愛が溢れすぎて自分が溺れそうになっていることと知らない間にテストが迫ってきているということです。先生の写真を印刷して勝手にアルバム風にしてそれを見ながら勉強をするというやる気をどうにか出そう作戦で今日を過ごしております。ところで先生がかわいすぎるんですけど私は供給過多で死にますか?私は不死身なんで死にませんがね。四六時中かわいい先生を拝んでいたいのにそれが許されないこの世界が嫌いだけど先生と出会えたのもこの世界なので好きで居てあげます、仕方がないな。先生にちゃんと感謝してね、私もする。四六時中かわいい先生を拝めるようになったら私はどうなってしまうだろう。幸せすぎて溶けちゃうかもしれない。それこそ死んでしまう、先生がかわいすぎてキュン死して尊死してしまう。死なないけどね、絶対。死ぬわけないじゃん、先生のこと大好きだもん。
「綾音様すきです。」
「急にどうした。」
「すきです。」
すきですしか言えなくなってしまいましたどうしよう。
「頭おかしくなった?」
先生に言われると胸にグサッと来るのもがある。それが恋の矢なのか毒の矢なのかは知らない。どっちにしろ先生に刺された矢はそのままにしておかないと。ちゃんと身体で受け止めるからね(怖い)何千本でも受け止めるからね(流石に死ぬ)
「高校の勉強は教えられないから頑張れとしか。」
「それだけでやる気出るので大丈夫ですありがとうございます。」
先生の一言でやる気が出る。からっぽだったやる気のゲージが満タンになるくらいには先生の言葉はすごい。先生大好き結婚しようね。
「たまには息抜きするんだよ。」
「息抜きしかしてません。」
先生が居る、それだけで息抜きをしている。息を抜きすぎて魂まで抜け落ちてしまいそうだ。勉強したことまで抜け落ちないようにしないと。勉強した意味がなくなる。でもいつか忘れるなら今忘れても同じか、同じではないか。テストが終わるまでは覚えておかないと悲惨な目に合う。
「息抜きに絵でも描く?」
「綾音様が描いてくれるだけでいいです。」
「叶が描いてくれないと楽しくないからやらない。」
やらないんかい。もう十分すぎるくらい描いたから暫くやりたくない。先生だってそう言っていたじゃないか。先生がやるならやってあげなくもなくはない。テストより悲惨な絵を描きたいと自分では思わないからね、思えないからね。
「なんでスマホにその絵挟んでるんですか。」
「疲れたときにおかしすぎて笑えるからいいかなって。」
スマホの裏に挟まれた前に描いた絵。その絵が職員室とか電車とかで晒されるっていうこと?嫌だなそれは。でも先生が笑えるならいいか、いいな。私も先生が描いた絵を挟んでおこう。




