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ついた、みらい。

 

雲を掴むよう 握りしめた

幼い日の手と重なった

大きくなっても空は高くて

指の隙間からこぼれた光も

大きくて 眩しくて


足元の影が大きくなると

目の前の景色は小さくなった

嫌いだった坂道も瞬く間に

通り過ぎて 隠れ去って

それがちょっと寂しくて


笑いながら駆け抜けた日々も

泣いて通り抜けたあの日も

少しずつ遠のいていく 進む度

思い出が足元から離れていく

陽の光の中へ迷い込んでいく


太陽を遮るように翳した

あの頃の手と離れていた

大きくなったから空は遠くて

指の隙間からすり抜けた温もり

懐かしくて 色褪せて


足元の影が小さくなると

目の前の景色が鮮やかになった

見えなかったものも見えて

嬉しさよりも不安が増えて

それがちょっと哀しくて


私はどこにいるのだろうか

見慣れた街並みをさ迷って

私はここにいるのだろうか

日だまりの中をぐるぐる

見失いかけた曲がり道


進みたくなくて 立ち止まりたくて

抱きしめていた思い出

もう行こうか 肩を叩いた

足元の影法師 腕からすり抜けた

思い出も連れて行って


手を伸ばした 日だまりの影

立ち尽くして見送って

空から影が手を振った

透き通っていく雲の果て

追うように たどり着くように


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