表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
575/674

KASUMUXing.

 

別れるには遅すぎたかな

雨音が言葉をさらっていく

霞かかる踏み切りの向こう側

見えなくなった背中に手を振った


思い返してみれば

一緒にいた時間は短かった

それでも長いこと一緒にいたみたいに

思い出が空いた手をつなぐ


それから歩いた帰り道

悲しくはないけど寂しくて

ふと振り返る先の景色

あの頃の影が佇んでいた


恋とか愛とか分からないけど

きっとこれは君にだけに向けた思い

言葉にすら出来なかった後悔が

今さら僕の背中を押した


出会うには遅すぎたかな

梅雨の温かさが雫を拭う

通り過ぎた景色(かこ)から目を反らして

生きようなんて思うのはきっと弱いから


思い出していく

君といた時間の数を数えて

もう少し居たかったよと嘘をついて

本当の気持ちを忘れてしまえば

楽になれると思ったのに


恋とか愛とか知らないけど

きっとこれは君だけに伝えたかった

一言にすら口に出せなかった記憶が

今さら僕の肩を叩いた


春が枯れて薫風が塗り替えて

道端に落ちた景色を足で踏む

いつまでも降り続ける雨色が

ちょっとだけ羨ましく思えたから


恋とか愛とか今さらだよね

君に一言いえていたならと

霞の向こう側に消えた思いに

今さら手を伸ばそうとした

振り向いた先には踏み切りもない

後悔が今さら僕の背中を押した

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ