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何もないことの幸せ
何もないことの幸せ
それはただ時間が過ぎていくことを感じられること
流れていく時間に身を委ね目をつむれる
そんな幸せがどこにあるのだろうか
何もないことの幸せ
それはただ今を見ていることが出来ること
遍く連続の風景の中で一瞬でも出会える
そんな幸せがどこにあるのだろうか
何もないことの幸せ
それはただ普遍でいられるということ
見慣れた世界の中でいつもを過ごせる
そんな幸せがどこにあるのだろうか
何もないことの幸せ
人とは同じだけどそれでも個人であること
誰にも染まらずに埋もれていく
そんな幸せがどこにあるんだろうか




