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籠の外で笑う人形

 

囲まれた籠の中心で躍り狂う鳥は

今なお泣きやまず嘆いている

籠の中から見つめる愚者は

仮面の裏側で笑っていた


羽根は散って鳥は空へ逃げる

その後ろ姿を見て嘲笑う世の亡者たち

籠の中に風は吹かない

生暖かい陽炎が灯るだけ


操り糸に潜られた人形が籠の中から飛び出てきた

仮面壊して醜い顔を見せる傀儡師と

それを見て笑い狂う籠の中の住人たち

人形は操り糸を絶ちきられて転げ落ちた


次の鳥の舞踏会

下に敷かれた模倣の星が睨み付けている

向いて踊り出す逸脱した人形が

体のパーツを投げ捨てくるくる回る


滑稽と笑い続ける住人へ向けて

人形は罵倒を投げつける

狂った笑いを晒して回り続ける

傀儡師はその姿を見て微笑んだ


愚者は皆怒り狂って罵倒を人形に

投げつけられたガラスのエリカ

砕け散って空に舞う

人形に降り注いだ銀幕のカーテン


傀儡師は人形に糸をくくりつけた

もがいてもつけられる操り糸

そして空中に上げられて

そのまま手を離してみよう


がしゃんと鳴り響いた哀れな音楽

最後の人形の姿を見て笑い出す住人たち

転げた落ちた仮面の裏側で人形は笑う

真っ暗な瞳から魅せた赤いペン

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