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10-7

「なんとしてでもあのアマミヤユウマとかいう冒険者を探し出せ!! 奴を不法入国者として罪人に仕立てあげ、国の兵士として酷使すれるため、なんとしてでも探し出すのだ!!」


 そこにいたのは、シルヴィが知っている黒髪の青年などではなかった。

 シルヴィが見た先には数えきれない程のパルテマス帝国の兵士達がいた。

(……えっ? いったいどういうこと?)


 多くのランタンが見えたのを不自然に思ったシルヴィは、茂みに隠れてその様子を見ていた。

(……なんで帝国の兵士がユーマさんを探してるの? ……まずい。急いで村に戻らないと……ここにいたらばれちゃう)

 茂みに隠れたといっても、その場でしゃがんだだけにすぎないシルヴィ。その場所は村へ行くための通り道になっており、兵士達が村に向かえばすぐに見つかる場所だった。

 シルヴィは相手にばれないよう慎重に立ち上がると、後退りした。

 しかし、後退りしたシルヴィの足下に落ちていた枝を踏んでしまい、パキッ、という音を鳴らし兵士達にその位置を教えてしまった。

 

「そこにいるのは誰だ!」

 先程優真を探せと言っていた男が、その音に反応した。 

(早く逃げないと!)

 シルヴィは頭の中に浮かんだその言葉に従い、急いで村の方へと走った。

 息を切らしながら、決して速くはない足を全力で動かす。

 後ろから聞こえる音で、さっきの兵士達が追ってきているのがわかる。

「助けてっ! ユーマさんっ!!」

 シルヴィは自分の出せる精一杯の声で助けを求めるが、その叫びは彼に届かなかった。

 それから少し経ち、シルヴィは兵士達に捕まった。


 ◆ ◆ ◆


「村人は全員集まったのか?」

 体を丈夫な縄で縛られたシルヴィを傍に置き、赤みがかった茶髪に顎髭を生やした男が、ひざまずく兵士に向かってそう聞くと兵士は頷いた。


「なら行くか。おい女……お別れを最後に言わせてやろう」

 赤みがかった茶髪の男はそう言うと、シルヴィのロープを強く引っ張りテントの外に出た。

 外には100人くらいの村人達がおり、全員頭を下げていた。 

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